「光る君へ」悲しみの定子(高畑充希)を救った『枕草子』誕生秘話に感涙!第21話ネタバレと第22話予告
NHK大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)5月26日(日)放送の第21話「旅立ち」で『枕草子』誕生秘話が美しいと話題に。そして6月2日(日)放送の第22話「越前の出会い」では越前編がスタートする!NHK公式サイトでは予告動画公開中だ。
5月26日放送の第21話では、母・貴子(板谷由夏)や藤原実資(秋山竜次)の前で自ら衝動的に髪を下ろした中宮・定子のショッキングな出来事のその後が描かれた。兄と弟が流罪となった矢先、妊娠が発覚。さらに二条邸が火事に見舞わられる災難に直面し、自ら命を絶とうとするまで追い詰められた定子の心を癒したのは、清少納言ことききょう(ファーストサマーウイカ)が送った『枕草子』だった。この美しい枕草子誕生秘話にネットでは「グッときて涙でる」「枕草子がこんなエモいとか聞いてない」と大反響を呼んだ。
また、越前へ旅立つまひろ(吉高由里子)は、道長(柄本祐)に長年の想いを打ち明けた。“あの時、道長と一緒に逃げていれば”と悔やむまひろは「なぜあの時、己の心に従わなかったのか。いつもいつもそのことを悔やんでおりました」という長年募らせた思いを打ち明けることができた。
そして6月2日放送の第22話では、いよいよまひろが父・為時(岸谷五朗)の赴任で訪れた越前での生活がスタートする。第21話では道長から宋人を国に返すよう特命を受けた為時だが、果たしてどんな物語が展開するのか。松下洸平演じる周明とまひろの関係性も気になるところ。そして予告には、出雲に行ったはずのお騒がせな隆家(竜星涼)も登場しており、次回も盛り沢山の内容となりそうだ。
■『枕草子』誕生秘話に大反響
第21話で描かれた『枕草子』の誕生秘話。内裏を追われ、衝動的に出家し、生きる気力を失った定子を救ったのは、ききょうが描く『枕草子』だったというエピソードに、多くの視聴者が感涙。「春はあけぼの」の冒頭で知られる『枕草子』は学生時代に暗記した人も多いはず。そこには春夏秋冬の情景が情緒豊かに描かれている。それが、心を痛めた中宮を癒すために書かれたという内容に「誕生エピソード泣ける」「こんなに、心に響くなんて」と、教科書で習ったあの時間が輝く瞬間となった。
また、中宮から賜った高価な紙にききょうが何かを書くことを提案したまひろとのやりとりも秀逸だった。高価な紙に、帝が司馬遷の『史記』を書き写した際、中宮が自分は何を書けば良いか意見を仰いだところ、清少納言が「枕詞を書かれてはいかがでしょう」と返答。“史記”と“しき物”をかけた清少納言の機知にとんだ返しや、「帝が司馬遷の“史記”だからききょう様は春夏秋冬の“四季”とか」という他愛ない言葉遊びが、孤独の中宮を癒す「春はあけぼの」に繋がるとは。
春は桜、夏は蛍、そして秋は紅葉と、四季の演出を交えながら美しく紡がれた誕生秘話だが、ききょう役のファーストサマーウイカは「春はあけぼの」を直筆で挑戦。SNSで「紙と細筆に向き合い何時間も稽古しました。10年習字習ってて良かった」とのエピソードを披露している。さらに撮影期間に触れ「CMや他の番組で定子さまをお見かけする度、涙するほどでした。」とプライベートでも「推し」への愛が溢れていことを物語るように、孤独な定子に寄り添うききょうが、グッと絆を深めた感動回となった。
■第21話ネタバレあらすじ
定子が髪をおろしたことは内裏に広まり、一条天(塩野瑛久)は落胆する。任地に赴くことを拒み逃亡する伊周(三浦翔平)を、実資らが捜索。伊周は二条第で発見され捕らえられ、貴子の付き添いで大宰府へ出発した。一条天皇は最後まで悪あがきを見せた伊周に怒り、貴子と伊周を直ちに引き離すよう命令を下す。道隆の死から僅か1年。その子供たちは全て内裏から姿を消した。
それから二条第が火事になり、定子はそのまま死のうとするが、ききょうに「おなかのお子のため、中宮様はお生きにならなければなりませぬ。」と説得され一命を取りとめる。一方、一条天皇は道長の働きを称え、正二位の左大臣に任命し昇進させた。そして詮子(吉田羊)は次の后候補を探しはじめる。
そんな中、ききょうは心を閉ざす定子に心を痛めていた。「中宮様をお元気にするためにはどうしたら良いかした」と相談を受け、まひろは中宮のために何かを書いてはどうかとアドバイス。ききょうが定子から高貴な紙を賜った際の話を思い出し、その紙に春夏秋冬の四季を書いてはどうかと提案する。
それからききょうは、四季の風景が思い浮かぶ随筆を書き上げ、定子の枕元にそっと置くと、定子はそれを手にとりひだまりの中でそれを眺めるようになる。「春はあけぼの ようようしろくなりゆく山ぎは すこしあかりて 紫だちたる雲の ほそくたなびきたる」で始まる『枕草子』は、たった一人の悲しき中宮のために書き始められた。
そして越前へ旅立つ日が近づき、道長は為時を呼び出した。この頃、越前に留め置いている70名あまりの宋人の対処に困っていた道長は、宋人が商人を偽った官人かもしれないから、穏便に国に返すよう為時に命じた。一方、まひろは道長に文を送り、廃院に呼び出した。まひろは、この10年、道長と別れたこと、妾でも側にいることを選べばよかったと後悔の想いを語り、2人は抱き合い、まひろは道長に口づけをした。そして道長は「体をいとえ」と労いまひろを送り出した。
それから、まひろ為時は琵琶湖を北上し、越前へと向かった。一刻も早く宋人たちの様子を見たい為時は、国府に行く前に松原客館に立ち寄ることに。その中では宋人たちの話し声が飛び交い、宋語で挨拶した為時に一方的に早口で何かを捲し立てるのだった。
■第22話あらすじ
敦賀の松原客館に立ち寄ったまひろと為時は、宋人の朱(浩歌)、通事の三国(安井順平)らに迎えられる。浜辺に出かけたまひろは、そこで佇む周明(松下航平)と出会う。その晩、国守を歓迎する宴が開かれ、まひとは皆と楽しい時間を過ごす。翌日、越前国府に到着したまひろと為時は、大野(徳井優)や源光雅(玉置孝匡)に出迎えられるが、為時は早々に激務で体調を崩し、そこへ医師として現れたのが・・・。
NHK大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:大石静、出演:吉高由里子、柄本佑、黒木華、高畑充希、吉田羊、ユースケ・サンタマリア、佐々木蔵之介、岸谷五朗ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@nhk_hikarukimie」。第22話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
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