【最終回ネタバレ】「アンメット」杉咲花を助けたい若葉竜也、千葉雄大、岡山天音、井浦新たちに感動
世帯視聴率6.8%、個人視聴率3.9%で好フィニッシュ。CMなしでのラスト20分は没入感満点の放送だった。幸せなラストに視聴者もうれし涙。ミヤビ(杉咲花)と三瓶(若葉竜也)の回想シーンも圧巻と評弾だった。6月24日に最終回が放送された「アンメット ある脳外科医の日記」最新話はTVer、全話はFODで配信されている。
「アンメット ある脳外科医の日記」はさまざまな患者と共生する脳外科医の世界で、川内ミヤビ(杉咲花)自身も記憶障害という苦悩と葛藤の中から、再び“医師”という仕事と向き合い、自分自身も再生していく新たな医療ヒューマンドラマだ。
毎話、視聴者に大きな感動を与え、俳優陣の演技に対しても高い評価がでていた「アンメット ある脳外科医の日記」も6月24日に最終回を迎えた。ビデオリサーチ社調べの世帯視聴率は6.0%、5.7%、5.7%、5.4%、5.6%、5.8%、6.0%、6.2%、6.3%、6.4%、個人視聴率は3.2%、3.1%、3.1%、3.0%、3.0%、3.0%、3.2%、3.5%、3.5%、3.5%と第10話まで推移していた。決して高い数字ではないものの後半に向けて失速するドラマも多い中、配信数も多く、視聴率も後半に向けて伸びてきていた。そして最終話は最高となる世帯6.8%、個人3.9%を記録した。
©カンテレ・フジテレビ最終回は「どうなって終わるのか?」と注目が集まっていた。なんといってもミヤビ(杉咲花)の脳の損傷は決して人がメスを入れてはいけない領域“ノーマンズランド”にあり、無理に手術をすれば命に関わる状態だ。しかし、このまま手術をせずに放置しておけば脳梗塞が完成してしまい死に至る。手術の天才の三瓶(若葉竜也)の技術をもってしても、脳の血流を止められる2分以内に縫合することは無理なのだ。八方塞がりの状況でいったいどんな“灯り”があるのか?
倒れたミヤビの記憶が保てる時間はどんどんと短くなっていた。三瓶は縫合の練習をしながらも、看護師の津幡(吉瀬美智子)から言われ、ミヤビが本当にしたいことはなんなのかを考える。そして二人は一緒に暮らし始めた。二人のほっこりとするシーンに心を癒やされていたが、なんとミヤビの脳梗塞が進み、ミヤビが目を覚まさなくなる。視聴者のドキドキが進む中、三瓶はミヤビがこれまでに書き留めている日記に自分のことが沢山書かれていることを読んだ。ミヤビの手紙にも「私の心は三瓶先生を信じています」と書かれている。星前(千葉雄大)たちがやってきて、ミヤビに低体温症の症状がでていることがわかる。そして、低体温のおかげで脳梗塞が完成していないこともわかった。
©カンテレ・フジテレビラスト20分はCMを挟まず、ミヤビを救いたいアベンジャーズの4人、三瓶、星前、綾野(岡山天音)、大迫(井浦新)の4人が一致団結してミヤビの手術に臨むシーン、そして手術後ミヤビが目を覚ますシーンまでが描かれた。20分はまるで映画のような没入感を得られ、視聴者にも好評だった。
星前が左手で手術をしたり(三瓶に言われ懸命に練習したと思われる)、それを麻酔医の成田(野呂佳代)はしっかり気がついたり、大迫も血管の縫合時間を大幅に縮める練習をしていたりと細部にわたり、話題となるシーンだった。
そして、ミヤビと三瓶のなれそめも回想として描かれ、三瓶がグミを食べているのはミヤビに薦められたことや二人は本当に「婚約」していたこともわかった。ラストもラストにミヤビが目を覚まし、三瓶の問いかけに「わかります」と答えるシーンでドラマは幸せな幕を閉じた。
©カンテレ・フジテレビクランクアップを迎えた出演者のコメントなどが番組公式サイトに掲載された。主演の杉咲花、民放ドラマの出演が珍しい若葉竜也は「オールアップ」の声がかかると涙を見せたという。杉咲花は「関わる人たちが、アイデアと体力を振り絞って、そして愛情を注ぎ続けたら、こんなに最高なドラマが出来上がるんだって、毎日が誇らしかったです」とドラマの出来に誇りを感じ、「今の自分にできることは、すべて注いだつもりで、やり残したことはないと思っています」と話している。若葉竜也のクランクアップ時にはすでに撮影を終えていた岡山天音が2時間かけて駆けつけたという。岡山や周りのキャスト、スタッフ陣を見て目に涙をためながら、「たぶん…この景色は、ずっと忘れないと思います。ありがとうございました」を語ったという。二人のコメント全文、井浦新、吉瀬美智子、千葉雄大、岡山天音、生田絵梨花のコメントについては番組公式サイトに掲載されている。
■Blu-ray BOX・DVD BOXプレゼント
「アンメット ある脳外科医の日記」のBlu-ray BOX・DVD BOXが11月20日(水)に発売されることが決定した。それを記念し、それぞれ5名に、プレゼントする企画が実施中だ。詳細については番組公式サイトに掲載されている。
■最終回・第11話ネタバレあらすじ
ミヤビ(杉咲花)が倒れ、検査の結果、再発が認められた。脳梗塞が進み、命に関わるのも時間の問題という切迫した状況に陥っていた。三瓶(若葉竜也)はミヤビにこれ以上症状が進行するようなら、手術を任せてほしいと伝えるが、ミヤビはやはり手術はしないという。あきらめきれない三瓶は、限られた時間でノーマンズランドの0.5㎜以下の血管を吻合できるよう練習に没頭する。
しかし、ミヤビの気持ちを察した津幡(吉瀬美智子)から、「彼女が望んでいることをしてあげて」と言われ、あることを決意する。ミヤビに在宅治療を勧め、自分も休暇をとるので一緒に過ごそうという提案だ。二人はミヤビの家にゆく。
焼き肉丼を作ったり、朝のヨーグルトを食べたりと幸せな時間を過ごす。ミヤビの症状は少しずつ進んでいるものの、眠ってしまった三瓶の似顔を書いたりすることもできた。ミヤビは三瓶に自分たちはどうして婚約することになったのかを尋ねる。南アフリカの学会で知り合った二人だったが、感染病が流行り、三瓶は病に倒れた。その時、ミヤビたち日本人は帰国できるとなっていたが、三瓶を心配するミヤビは「婚約者だ」といって、その場に残った。さらに続きを話そうとしたが、ミヤビは眠ってしまった。
朝、目が覚めて、みやびを起こそうとするがミヤビは眠りから目覚めない。三瓶は星前(千葉雄大)に「脳梗塞が完成した」と連絡を入れる。星前たちがやってくるまでに、三瓶はミヤビからの手紙を見つける。そこには三瓶を心が信じていると書かれていた。みやびがつけていた日記には、生きたいが、三瓶に辛い思いをしてほしくないということが書かれている。三瓶は日記を見ながら泣いてしまった。
星前と看護師の森陽南子(山谷花純)がやってきた。陽南子は眠ったままのミヤビをみて涙をにじませる。手をとってみてあまりの冷たさに驚くが、ミヤビは低体温症を発症していた。三瓶は低体温症によって脳が守られていることを理解した。
病院につれてゆくと、綾野(岡山天音)や大迫(井浦新)も来ていた。低体温症によって手術時間が2分から8分まで延ばせる。手術をさせて欲しいと院長の藤堂(安井順平)に願い出る。一人ではできないが、大迫が反対側から自分た縫合するといった。藤堂は家族に了解を取った上で手術をすることを決断し、万が一の時は責任は自分が追うといった。
そして、手術が始まる。麻酔医の成田(野呂佳代)が時間を計る中、8分という制限時間が迫る。三瓶が「終わりました」と声を上げると、大迫も「こっちも終わったよ」と。それは7分57秒だった。
術後、ベッドに眠るミヤビの横についている三瓶は「目を覚ましても全ての記憶を忘れているかもしれません」というが、星前は「忘れてても全部覚えてるんじゃない?ミヤビちゃんなら」と声をかける。
ミヤビの寝顔を見ながら、三瓶は二人で話したことを思い出していた。三瓶は重度の障害を持っていた兄を施設に送ったことを今でも後悔していた。見えないところに遠ざけただけだという思いが消えないと話す。そんな三瓶にミヤビはろうそくの周りを紙で覆った。「こうすれば影は消えます」と。二人は日本に帰ってから食事をする約束をする。そして「僕と結婚してくれませんか?」と言った三瓶に「はい」とミヤビは答えた。そして、ミヤビは三瓶にグミを渡した。セロトニンがでて幸せを感じるからと強引に勧め、三瓶はそれを食べる。
三瓶が握っていたミヤビの手から動きを感じた。「わかりますか?」と三瓶が声をかけると、ゆっくりと目を開けたミヤビは「わかります」と涙を流しながら答えた。
カンテレ・フジテレビ系 月10ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」は2024年4月15日スタート。原作:子鹿ゆずる 漫画:大槻閑人『アンメット-ある脳外科医の日記-』講談社「モーニング」連載中 出演:杉咲花、若葉竜也、井浦新、吉瀬美智子、千葉雄大、岡山天音、生田絵梨花、安井順平、野呂佳代、小市慢太郎、酒向芳、山谷花純、尾崎匠海(INI)、中村里帆 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@unmet_ktv 」。PR動画は番組公式X(Twitter)にて公開中。
◇「アンメット ある脳外科医の日記」番組公式サイト
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