豪華声優陣も感激した「借りぐらしのアリエッティ」、初日舞台挨拶をジブリ広報部長が動画リポート!
ついに公開を迎えた「借りぐらしのアリエッティ」!17日は、TOHOシネマズスカラ座にて、スタジオジブリ最新映画「借りぐらしのアリエッティ」初日舞台あいさつが行われ、志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、三浦友和、米林宏昌監督、鈴木敏夫プロデューサーが登壇し、フランス出身の歌手でありハープ奏者のセシル・コルベルが主題歌を披露した。映画公式サイト[アリエッティ日記]では、舞台挨拶の様子をスタジオジブリ広報部長の西岡純一が、動画で詳しく紹介している。
「借りぐらしのアリエッティ」は、メアリー・ノートンのイギリスの児童文学「床下の小人たち」(原題:The Borrowers)が原作で、1952年に出版され、この年のカーネギー賞を受賞しているファンタジー小説。
小人の少女・アリエッティは、郊外にある古い屋敷の床下で、人間の生活品を借りながら、両親と密かに慎ましく暮らす小人。ある日、その屋敷に引越してきた少年・翔に自分の姿を見られてしまう。
「家族を危険にさらしている」という父に、反発するアリエッティ。アリエッティは、生来の好奇心と向こう見ずな性格も手伝って、次第に翔に近づいて行く。そんな、アリエッティの家族に大きな事件が迫っていた。果たして、人間と小人は共生できないのか?どちらが滅びゆく種族なのか!?
あらすじだけ読んでもわくわくする物語の映像化は、元々は、約40年前にアニメーション監督の宮崎駿と高畑勲によって考えられた企画だったが、2008年初夏になって宮崎駿によって改めて企画された。プロデューサーは、スタジオジブリの設立から参加した鈴木敏夫。「おもひでぽろぽろ」('91)、「紅の豚」('92)、「平成狸合戦ぽんぽこ」('94)、「耳をすませば」('95)、「もののけ姫」('97)、「ホーホケキョ となりの山田くん」('99)、「千と千尋の神隠し」('01)、「猫の恩返し」「ギブリーズ episode2」('02)、「ハウルの動く城」('04)、「ゲド戦記」('06)、「崖の上のポニョ」('08)のプロデュースを担当した敏腕プロデューサーだ。
鈴木の肝いりで監督に抜擢されたのが米林宏昌。「もののけ姫」('97)、「ホーホケキョ となりの山田くん」('99)では動画、「千と千尋の神隠し」('01)で初めて原画に。その後、「ギブリーズ episode2」('02)、「ハウルの動く城」('04)、「崖の上のポニョ」('08)で原画、「ゲド戦記」('06)では作画監督補を務め、今回初の監督に挑戦した。
ジブリ作品の映像の美しさは周知のことだが、今回の「借りぐらしのアリエッティ」は、その中でも群を抜いている。まだ、映画を見ていない方も、テレビから流れるスポット映像や、美しい公式サイトで想像がつくだろう。サイトTOPページの葉っぱのリアリティさ、その葉っぱにたまったしずくがまとまって今にもこぼれそうになっている様は、本物以上のリアリティーさえ感じる。
この素晴らしいアニメーションを担当したのは、作画監督の賀川愛と山下明彦、美術監督の武重用二と吉田昇、色指定の森奈緒美など、ジブリファンなら映画のエンドロールでいつも見ているプロ集団。
そして、素晴らしいアニメーションに声で出演したのは、アリエッティに志田未来、アリエッティの両親に、三浦友和と大竹しのぶ。翔に神木隆之助、翔のおばあさんの妹の貞子に竹下景子。貞子の家のお手伝いに樹木希林といった、若手、ベテランともに演技に定評のある実力派ぞろい。サイトには、それぞれイラストと一緒に紹介されているのでチェックしてみよう。
初日は、興行収入100億円を狙える好スタート。動員は、08年に公開され興収155億円を記録した宮崎駿監督作品「崖の上のポニョ」の87%という堂々たる数字だ。さあ、小さなアリエッティがポニョを超えるのはいつか?映画本編と別のところでも興味がわく。
ジブリ広報部長による舞台挨拶の動画リポートは、アリエッティ日記で視聴できる。
アリエッティ日記
映画「借りぐらしのアリエッティ」公式サイト