ソン・ジュンギが魚を手づかみで食らう『このろくでもない世界で』チゴンがヨンギュに”兄弟チゲ“を振る舞う本編映像解禁

08月01日13時00分映画

7月26日に劇場公開され、SNSに絶賛コメントが続々と投稿されている韓国映画『このろくでもない世界で』が絶賛公開中のなか、チゴン(ソン・ジュンギ)がヨンギュ(ホン・サビン)に兄弟盃ならぬ、”兄弟チゲ“を振る舞い、2人の歯車がいよいよ回り始める非常に重要なシーンが解禁された。



『このろくでもない世界で(原題:ファラン)』は、監督・脚本を務めたキム・チャンフンの初長編作品。裏社会で生きる男チゴン(ソン・ジュンギ)と、暴力が蔓延る町で貧困に喘ぐ18歳の少年ヨンギュ(ホン・サビン)が交錯したことで、運命が思わぬ方向へと走り出す様を描く。
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絶賛コメントがSNSを賑わせている

韓国映画『ファラン(原題/オランダを意味する)』『HOPELESS(英題)』が『このろくでもない世界で』の邦題で、7月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて絶賛公開中だ。早速、映画館で鑑賞した観客からは「もの凄い映画・・・妥協のないノワール︕」「この”兄貴“ことチゴンの格好良さと凄み、そしてどうしようもないほどの優しさ!兄貴分の多い韓流映画でも指折りの名キャラ」「気づいたらのめり込んでスクリーンに釘付けだった」「今まで見たフィルム・ノワールの全てが詰まっていた」などと絶賛コメントがSNSを賑わせている。

”兄弟チゲ“を振る舞う本編映像解禁

公開されたのは、チゴンがヨンギュに兄弟盃ならぬ、”兄弟チゲ“を振る舞い、2人の歯車がいよいよ回り始める非常に重要なシーン。映像では、普段は人を傷つけているであろうナイフを用い、手慣れた手つきで魚を捌くチゴンのシーンから始まる。

手持ち無沙汰なヨンギュは、飲み物を用意しようと冷蔵庫から水を取り出すも思いとどまり、酒の瓶を手にする。その瓶のぶつかり合う音を聞いたチゴンから、「俺は飲まない。奴らの酒だ。飲んでもいいぞ」と言われると、ヨンギュはそっと酒を元に戻す。

チゴンが作ってくれていたのはメウンタンという韓国ではポピュラーな魚のチゲ。2人は向かい合い同じ鍋を突き始める。無言で食べ進めていた二人だが、ふとチゴンがヨンギュのキャップを取り「顔の傷は使い物になる、教えてやるよ」と呟く。

これまで自分を顧みてくれる大人なんていた試しがなかったヨンギュは、初めて自分を気にかけてくれるチゴンの言葉に感動し、目を潤ませる。育ちの悪いチゴンは、手掴みで魚を食べ始める。それを見ていたヨンギュは、意を決したように同じように真似て手づかみで食べ始める。二人は見つめ合いながら、無言で魚を食らう。

初めて二人の心が触れ合ったこの夜に、ヨンギュはこの裏社会でチゴンに着いて生きていく覚悟を固めるという⾮常に重要なシーンとなっている。

キム・チャンフン監督曰く、「メウンタンはもちろん手づかみで食べる料理ではなく、ヨンギュがこれからチゴンの住む世界へ入って真似をしていく、という覚悟を表すシーンにしたかった」という。このシーンはソン・ジュンギにとっても印象的だったようで、「ヨンギュとチゴンが共感という感情を構築する重要な瞬間だ。夜中の2時ごろから⼀晩中チゲを食べたが、終わるころには魚の生臭い匂いがした(笑)苦労した分、いいシーンが撮れたようでやり甲斐があった」と満足げに語っている。

このろくでもない世界で、共振する魂にほんの一瞬でも陽が注ぐことはあるのだろうか?結末はぜひ劇場で確認してほしい。







■作品概要

監督・脚本:キム・チャンフン(初長編監督作品)
出演:ホン・サビン、ソン・ジュンギ、キム・ヒョンソ(BIBI)
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ 
公式HP:happinet-phantom.com/hopeless  X:@hopeless_movie
2023年/韓国/カラー/シネマスコープ/5.1ch/原題:화란/英題:HOPELESS/123分/字幕翻訳:本田恵子/R15+



公式HP
◇X︓@hopeless_movie

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