2025年度前期連続テレビ小説「あんぱん」の追加キャスト発表!二宮和也、竹野内豊ら朝ドラ初出演(全コメント紹介)

08月01日17時10分ドラマ

連続テレビ小説 第112作「あんぱん」について、今田美桜演じる主人公・朝田のぶと北村匠海演じる柳井嵩に大きく関わる【柳井家の人々】の出演者、松嶋菜々子、二宮和也、中沢元紀、瞳水ひまり、戸田菜穂、竹野内豊が新たに発表となった。

今田美桜、ヒロインに決定



あんぱんの物語

2025年は戦後80年を迎える。第112作目の連続テレビ小説「あんぱん」は、“アンパンマン”を生み出したやなせたかしと小松暢の夫婦をモデルに、生きる意味を失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生を描いています。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどり着くまでを描く、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語。



柳井家のキャスト

今回、【柳井家の人々】のキャストが発表された。

嵩の母・柳井登美子役に松嶋菜々子
嵩の父・柳井清役に二宮和也
嵩の弟・柳井千尋役に中沢元紀
柳井家の女中・宇戸しん役に瞳水ひまり
嵩の伯母・柳井千代子役に戸田菜穂
嵩の伯父・柳井寛役に竹野内豊

二宮和也、中沢元紀、瞳水ひまり、竹野内豊はNHK連続テレビ小説に初出演となる。



キャストからのコメント


松嶋菜々子(柳井登美子役)

松嶋菜々子文化的な教養が豊かであり、美しく勝ち気で利発な嵩の母を演じる松嶋菜々子は「やなせたかしさんをモデルにした柳井嵩のお母さん役をやらせていただきます。夫を早く亡くし、子供2人を親類に預けて離れて暮らした期間があるとうかがいました。家族の在り方が作品にも反映されていて、やなせさんの思いが詰まった『アンパンマン』という物語に大きな影響を与えたお一人だと思います。やなせさんの家族愛や人生観をより深く理解しながら大切に演じたいと思っています」とコメントしている。松嶋菜々子は朝ドラ「ひまわり」でヒロインを演じた経験があり「朝ドラヒロインの経験は、私にとって貴重な学びと成長の機会だったので感謝しています」と振り返っている。



二宮和也(柳井清役)

二宮和也文学や絵に造詣が深い、嵩が大好きな父・清は出版社を経て新聞社での海外赴任時代に病死しているところからドラマはスタートする。その清を演じるのが朝ドラ初出演となる二宮和也だが「本当に驚きました。なんとなく感覚的ではありますが、あの連続テレビ小説に自分が出演できるとは、考えてもいなかったので、ご期待に応えられる様、共演者の方々とふっくらと柔らかい作品を作っていけたらと思います」と出演に驚きの声をあげている。そしてやなせたかしの作品での好きなキャラクターとして「ナガネギマンや、ねむねむおじさん」をあげている。

中沢元紀(柳井千尋役)

中沢元紀幼少期は体が弱く、兄の陰に隠れるようだったが、大きくなるにつれ、家族思いで優しく、文武両道の青年となる弟の千尋役を演じる中沢元紀は「僕にとって、朝ドラに出演することは役者としての一つの大きな目標だったので、出演が決まった時は心の底からうれしかったです。千尋は、強くて逞(たくま)しく、細かな気遣いもできる心の優しい青年です。皆さんと過ごす中で生まれてくる気持ちを大事にしながら、全身全霊で臨み、千尋とともに僕自身も成長していければと思います!皆さんとお会いできるのが今からとても楽しみです」と話している。



瞳水ひまり(宇戸しん役)

瞳水ひまり柳井家の女中・宇戸しん役に瞳水ひまりは「出演が決まったときは「まさか私が!?」とびっくりしたと同時に、故郷である高知県へ恩返しができると本当にうれしくなりました。柳井家に仕えている “おしんちゃん”は、柳井家のみなさんを心から信頼し尊敬しているなと感じます。私が考える「生きる喜び」とは、見返りを求めることなく相手に喜んでもらうために生きることです。彼女の、いつも誰かのためにと動くその姿勢は、決して目立ちはしないけれど、ものすごく大きな愛に満ち溢(あふ)れています。おしんちゃんが皆様に愛されるよう、精一杯彼女とともに生きようと思います」とコメントしている。



戸田菜穂(柳井千代子役)

戸田奈緒伯母・柳井千代子を演じる戸田菜穂は、18歳の時に「ええにょぼ」のヒロインを演じている。今回の出演について「出演が決まったとき、とてもとてもとてもうれしかったです!
私は18歳で連続テレビ小説「ええにょぼ」のヒロインを演じさせていただきました。いつの日かお母さんとして帰ってきたいなあと夢見ていました。私の役は育ての母ですが、やなせたかしさんの心の襞(ひだ)を育んだ女性です。そのことを心して、感性豊かな女性を演じたいと気の引き締まる思いでおります。頼もしい監督と、素晴らしい共演者、スタッフの皆様と心ふるえる優しさに溢れる作品になるよう、全力で取り組む気持ちです」と話している。



竹野内豊(柳井寛役)

竹野内豊柳井診療所の院長をつとめる町医者で、嵩や千尋の育ての親となる柳井寛役の竹野内豊は「今回のように実在の人物をモデルとした役を演じる場合は楽しみでありながらも、ご本人を知る方々の期待を裏切らないように取り組みたいと思っています。私が演じる伯父の柳井寛という人物は、私たちが生きる上で根底に必要となる部分、忘れてはならないものを、日々の生活の中であたたかく思い出させてくれるような人物なのではないかと感じます」とコメントしている。やなせたかしの作品について「『人を大切にすること』『人に優しくすること』『分かち合うこと』『人を許すこと』『勇気を持つこと』など、人生を生きていく中で忘れてはいけないこと、それがやなせさんの作品の中には随所に詰まっていて、登場する様々なキャラクターの素直で真っ直ぐな言葉や行動によって、見ている子どもたちの心にも自然に伝わっていくのではないかと思います。そこには大人になった今でも改めて響く部分もあり、大変学びの多い作品だと思います」と語っている。



北村匠海(柳井嵩役)

北村匠海今回のキャストの発表を受けて、柳井嵩役の北村匠海は「柳井家が発表となりました。 錚々(そうそう)たるキャストの皆様が集結しました。僕らが紡ぐのは当たり前のようで当たり前ではない日々です。時代は違えど確かな愛や人間臭さや浮き沈みの機微を丁寧に我々で描いていきたいと思います。撮影は長く楽しく厳しい道のりですが、我々が笑って作り上げていく空気を楽しみにしていてください。 精一杯、生き切ります」と話している。



■物語

昭和のはじめ頃、高知の町中をものすごい勢いで走る少女がいた。「ハチキンおのぶ」こと、朝田のぶ(あさだのぶ)だ。一方、幼い時に父を病気で亡くした柳井嵩(やないたかし)は、伯父の家に引き取られ、転校先の学校でのぶに出会う。

戦争の足音が近づく頃、のぶは周りと同様に、妄信的な軍国少女になっていた。やがて戦争が始まり、嵩は出征する。のぶは戦争で全ての価値観が変わり、「何が正しいかは自分で見極めなければならない」と高知の新聞社に女性初の記者として就職した。戦後、クズ拾いの仕事を辞めた嵩が新聞社に入社してきて二人は同じ雑誌の担当になった。

嵩は東京で漫画家を目指したい気持ちがありつつも、生活していけるか不安だった。のぶはそんな嵩に「あなたも後から来なさいよ。先に東京に行って待っているわ」と告げ、新聞社を辞め上京する。のぶを追いかけ上京した嵩と、六畳一間のオンボロアパートでの生活が始まる。お風呂はなくトイレは共同。天井には穴があき、雨の日は傘をさして入らなければいけないが、晴れた夜には星が見える。そんな暮らしをおもしろがり、「どんな環境でも楽しめるこの人と一緒にいたい」と二人は結婚する。

『手のひらを太陽に』『アンパンマン』が世に出るのは、まだ先のことになるー


NHKドラマ