キム・ユンソク、ユン・ゲサン、コ・ミンシら主演のサスペンススリラー「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」がNetflixにて全8話一挙配信開始された。第2−3話では殺人を犯したと疑われる謎の女ソンア（コ・ミンシ）の再来でヨンハ（キム・ユンソク）の平和は再び崩れ、再起をはかるサンジュン（ユン・ゲサン）の家庭が崩壊へと向かう様子が描かれた。気になるあらすじを見てみよう。（ネタバレあり）
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「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」は、チョン・ヨンハが営む森の奥のペンションに、現れた謎の女性ユ・ソンアの存在によってヨハンの運命が崩壊していくサスペンススリラー。

■キャスト

⇒キャラクター、キャスト詳細
チョン・ヨンハ役：キム・ユンソク
ク・サンジュン役：ユン・ゲサン
ユ・ソンア役：コ・ミンシ
ユン・ボミン役：イ・ジョンウン
　ほか

Netflixシリーズ「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」
Netflixで独占配信中

■第2話「運命のドアを叩くのは誰だろうか」あらすじ

謎めいた宿泊客ソンア（コ・ミンシ）が連れていたのは彼女の子供ではなかった。翌朝忽然と姿を消した彼女を不審に思ったヨンハ（キム・ユンソク）はレコードについた血から彼女が幼いシヒョンを殺したと疑うが、関わり合いになるのが嫌で、自ら証拠を綺麗に掃除してしまう。

正式に所長として赴任したボミン（イ・ジョンウン）は林道でヨンハの車とすれ違い、彼の行動が気になり始める。ヨンハは何かを言おうとするが踏みとどまり、ドライブレコーダーで大きなスーツケースを持って出ていくソンアの姿を見て、殺人事件を確信。しかし、一向に警察がやってくる気配はなく、全て妄想だったのではと希望を抱き、いつしか日常へと戻っていた。

2001年、自分が招き入れた客が連続殺人犯だったことで人生が大きく狂ってしまったサンジュン（ユン・ゲサン）は自分の行いを悔いながら、妻ウンギョン（リュ・ヒョンギョン）と必至にどん底で働いていた。連続殺人犯ヒャンチョル（ホン・ギジュン）は逮捕され、死刑が確定したものの、本業のモーテルは事件以降客足が戻らず、廃業しようとするサンジュンとこのまま再起したいウンギョンの夫婦関係にも亀裂が入り始める。そして一人息子のギホも事件のせいで両親に言えないひどい扱いを受けていた。

再び夏が訪れ、娘が夫を連れてくると聞いて喜ぶヨンホだが、突然の来客に言葉を失う…。

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■第3話「まるで私のことをずっと考えてた人みたいに」あらすじ

かつてはソウルで会社に勤めていたヨンハ。早期退職後に貸別荘を営むが、当時、長年連れ添った妻は余命3ヶ月を宣告されていて、それだけに別荘はかけがえのない場所だった。

突然やって来たソンアに驚きながらも、少し遅れて到着した娘夫婦と相手の両親を見て、宿泊を断ろうとするが、事情を娘ウィソン（ノ・ユンソ）は夜には帰るからと宿泊を勧めてしまう。レコードを聞きたいと以前と同じように話しかけてくるソンアに対して、まるで初対面のようにそっけなく振る舞うヨンハだが、翌朝には悪夢にうなされ遂にソンアに声を掛ける。

一方でモーテルの事件以来、共働きでどうにか生計を立ててきたサンジュンとウンギョンだが、息子ギホは学校でいじめられ、ウンギョンは酒に溺れるようになり雇われた食堂でもトラブルを起こしてしまう。不動産からモーテル売却の話を持ちかけられてようやく希望を見出した夫婦だが、ウンギョンは悪夢にうなされ続けた上に、無人になったモーテルでギホがいじめっ子に脅されて酒や煙草を持ち込み、大量の睡眠薬を飲まされたことで警察沙汰になり精神を衰弱させていく。いじめを知ったサンジュンは学校に乗り込んで生徒の親と殴り合いの喧嘩になるが、このことが遠因でモーテル売却も失敗に終わってしまう。ボミン（ハ・ユンギョン）は事件のことを気にかけ、親友ジョンドゥ（パク・ジファン）とその母ギョンオク（チャ・ミギョン）が家族を支える。ある日、やって来た記者ドンチャン（イ・ガソプ）のインタビューを受けてみてはどうかという提案に、世間の誰からも関心を持たれなかった一家の思いを伝えようと思案するサンジュンだったが、更に人生のどん底に突き落とすような悲しい事件が起きてしまう。通報を受けたボミンがモーテルに駆けつけるとそこには力なく座り込むサンジュンと、既に息のないウンギョンの姿が…。

現実と妄想が錯綜する中、ソンアになぜ戻ってきたのかを尋ねたまま意識を失ったヨンハ。目を覚ました彼は慌てて警察に駆け込むが、ポケットからは娘に印がつけられた家族写真が出てきて、何も言い出せないままボミンとすれ違い交番を飛び出してしまう…。

■見どころ

第1話では貸別荘を営むヨンハと、湖畔のモーテルを営むサンジュンの二人が、共にある来客の訪問で人生が狂ってしまう。途中までは同じ時間軸で起きている出来事のように描かれた2つの事件が、若かりし日をハ・ユンギョン、現在の姿をイ・ジョンウンが演じる女性警察官ボミンを介して違う時代の出来事であることが仄めかされ、視聴者の意表をついたが、第2話では行方をくらました少年がソンアの子供ではなかったことや、ソンアの再来によって疑念を深めていくヨンハの視点から現実とも妄想ともつかぬ描写が続き、先の予測を更に困難にした。

もう一つの注目は2001年時点のモーテル事件だ。凄惨な事件の煽りを受けて人生が一変してしまった一家。第4話終盤ではウンギョンが死亡したような場面が描かれるが、果たしてサンジュンと当時中学生だったギホはヨンハとソンアのエピソードが描かれる時間軸では何をしているのか、今のところ2つの事件を繋ぐのはボミンのみだが、他にもなにか関連があるのではないかと勘ぐらずにはいられない。