「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」第6-7話:チャニョル/EXOとキム・ユンソクの奇妙な出会いで2つの時代が繋がる
キム・ユンソク、ユン・ゲサン、コ・ミンシら主演のNetflix全8話独占配信サスペンススリラー「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」第6−7話では2つの時代が繋がり、ギホ(チャニョル・XOX)が自身に与えられた宿命を果たす一方、彼と接点を持ったヨンハ(キム・ユンソク)が遂には娘にまで危害を加えたソンア(コ・ミンシ)とケリをつけようと立ち上がるまでが描かれた。気になるあらすじを見てみよう。(ネタバレあり)
●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】
「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」は、チョン・ヨンハが営む森の奥のペンションに、現れた謎の女性ユ・ソンアの存在によってヨハンの運命が崩壊していくサスペンススリラー。
■キャスト
⇒キャラクター、キャスト詳細
チョン・ヨンハ役:キム・ユンソク
ク・サンジュン役:ユン・ゲサン
ユ・ソンア役:コ・ミンシ
ユン・ボミン役:イ・ジョンウン
ほか
Netflixシリーズ「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」
Netflixで独占配信中
■第6話「父さんがすぐに全て解決して迎えにいくよ」あらすじ
2000年代、サンジュン(ユン・ゲサン)のモーテルで事件が起きた夜、彼の息子ギホは連続殺人犯ヒャンチョル(ホン・ギジュン)が被害者を部屋に運び込むのを目撃していた。大人になったギホ(チャニョル)は廃墟と化したモーテルを隠れ蓑に、極秘で銃を改造し作戦を開始する。父の親友ジョンドゥ(パク・ジファン)の母ギョンオク(チャ・ミギョン)が入院する病室の窓際のベッドを標的に定め、病院に駆け抜ける動線を確認したギホ。しかし何者かに尾行されていると気付いた彼は遂にアジトで奇襲を仕掛けるが、その男はヨンハ(キム・ユンソク)だった。ボミン(イ・ジョンウン)のデスクで2001年の事件現場となったモーテルの写真を見たヨンハは、自身も同じ末路を辿るのかという考えに駆られ、当時のオーナーに会おうと不動産屋を介して老人ホームを訪れるが、そこにいたのはまるでモーテルが繁盛していた幸せだった頃の記憶に閉じ込められたようなサンジュンだった。同じように迷惑な客に困らされていると打ち明けたヨンハに「先生」と呼ばれる殺し屋を紹介したサンジュン。彼が先生と認識しているのが息子ギホだと知ったヨンハは、モーテルで彼を見つけると後をつけていたのだ。
ギョンオクと同室の窓際のベッドに入院していたのはヒャンチョルの母親だった。特別に見舞いを許されヒャンチョルが病室を訪れるタイミングを狙って、ギホの復讐に手を貸してきたジョンドゥ。ギョンオクが直前で作戦に反対したために監視の警察官との間でひと悶着を起こし、ヒャンチョルを予定通り窓際の椅子に座らせることに成功したものの、ヒャンチョルに作戦を気づかれ最初の銃弾ははずれてしまう。警察官が飛び出していく中、見張りを半殺しにして手錠の鍵を奪ったヒャンチョルをジョンドゥとギョンオクが引き止める。凶悪な死刑囚が二人を手に掛けようとした瞬間、練習通りに病院まで駆け抜けたギホがヒャンチョルを射殺し、家族をめちゃくちゃにした因縁の宿敵に私刑を執行した。
無事にアジトまで逃げ延びたギホは、拘束を自力で解いたヨンハを警察だと勘違いしたまま解放する。不思議に思ったヨンハはギホが自ら命を絶とうとしていることに気づき、ギリギリのところで自殺を阻止する。ヒャンチョルが地獄を抜け出す準備を終えていたことを知ったギホは自分や家族がいまだに地獄を抜け出せないことを悲観し、全てを終わらせるつもりでいたが、ヨンハがとっさに老人ホームにいるサンジュンに電話をかけると、幼いギホに泣きながら語りかける父の声を聞いて考えを改めた。ヨンハは自分が警察でないことを明かして、ギホのために事件のアリバイを証言してやるといい、事件に関する証拠を燃やした。そしてヨンチェ(イ・ナムヒ)や娘ウィソン(ノ・ユンソ)からの不在着信に気づいたヨンハがかけ直すと、出たのは血まみれで狂気に満ちた笑いを浮かべるソンアだった。決心したヨンハはギホが作った銃を片手に別荘へと向かう…。
Netflixシリーズ「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」
Netflixで独占配信中
■第7話「私はおじさんと最後までいく」あらすじ
ソウルに戻ったソンア(コ・ミンシ)は勝手に個展の展示内容を変えられたことに激昂。全ては父であるユ院長(イ・スンチョル)の指示だった。もともとの予定通り絵を展示させ美術館をあとにしようとする彼女の車に乗り込むジェシク(チャン・スンジョ)。彼は殺されたシヒョンの父親で、子連れでソンアと再婚したがために、息子を殺され、DVの濡れ衣で刑務所に入れられていた。息子を殺したソンアと激しい殴り合いになるが、ソンアが火災警報器を鳴らしたせいでその場を逃げたジェシク。再び展示品がすり替えられていることに気づいたソンアはトラックで会場に突っ込むと、父にジェシクをどうにかしてほしいと頼むが、海外への逃亡を命じられる。その夜、ギョンナム(イ・ソンウク)のランドリーには血のついたブラウスがかけられ、不審に思ったギョンナムはソンアの狂気を知る。
退院したヨンチェは別荘で我が物顔で暮らすソンアに法的措置を取ると強固な態度を示すが、ソンアに襲われ血まみれの状態で監禁されてしまう。ボミンは高揚状態で買い物をするソンアを見て、彼女が漂白剤を買っていることから疑いを深める。少し遅れて別荘にやって来たウィソンもソンアと遭遇し、別荘で起きた事件や、父が共犯者であるという事実を打ち明けられるが、ソンアの精神状態を見て一笑に付すと圧倒的な護身術でソンアを制圧する。しかし、彼女は睡眠薬を盛られていたことまでは気づくことができなかった。逃げ出したウィソンは監禁されていたヨンチェを発見し、追ってきたソンアを圧倒する戦いっぷりを見せるが、隙を突かれて腹部を刺され、首を絞められてしまう。
慌てて別荘に戻ったヨンハは娘の居場所を言おうとしないソンアを撃とうとする。周囲に裏切られ続けたといい、別荘で制作が捗った絵も結局理解されなかったことを涙する。威嚇射撃をしたヨンハは取引で与えられた30分で負傷したヨンチェを発見し病院でギョンナムに後を託すと再び別荘に戻り、林道で待っていたソンアの車に全速力で突っ込もうとしてソンアを動揺させる。ソンアは別荘に立てこもるが、ヨンハは容赦なくガラスや扉をぶち破りソンアに迫る。警察からヨンハにしきりに電話がかかる中、翌日の飛行機で韓国を離れることを明かし、別荘を売らなくてもいい代わりに手伝ってほしいことがあると提案したソンア。ジェシクが来ても知らないフリをして、何かを埋めるのを手伝ってほしいという。条件を飲み、娘のいる場所に案内させたヨンハ。池の畔に放置されたスーツケースを開け、中にいるはずのウィソンがいないことに動揺したソンアを取り囲むボミンら警察。ヨンハは直前にボミンに事情を話し、警察が先にウィソンを見つけ出していたのだ。病院に運び込まれたウィソンを見て初めて彼女が妊娠していたことを知ったヨンハは全て自分の責任だと泣き崩れ、ボミンがかつてサンジュンから聞いた言葉で彼を慰めた。その頃、荒れ果てた別荘では何者かが、置かれたままの銃を拾い上げていた…。
■見どころ
これまで登場人物の過去やその後など描かれないまま残されてきた物語の核心がここへ来てようやく明らかになった。第6話で印象的なのはヨンハと、認知症を患って幸せだった時代に閉じ込められたサンジュンという二人の主人公に繋がりができたことだ。そして、大人になったギホの謎に満ちた行動の真相がメインに描かれ、家族をめちゃくちゃにした凶悪な死刑囚に信頼できる周囲の人物と結託して制裁を与えるという展開とともに、2001年の事件の関係者たちは何をしているのだろうかという謎が解けただけでなく、2001年編の物語は一度結末を迎えた。それだけでなく、ギホとの奇妙な縁がヨンハに決意をさせるという意味で最終章に突入する物語で大きな役割を果たした。
第7話では最大の謎だったソンアの過去や、シヒョンとの関係、シヒョンを殺した理由が遂に明らかになった。ヨンハの周辺の大切な人物がソンアの狂気に気づくも次々と襲われる手に汗握る展開が続く中、ノ・ユンソ演じる娘ウィソンが薬剤師という役柄からは想像もできないような護身術でソンアと激闘を繰り広げる場面は痛快で印象的な場面だ。最終的にヨンハとソンアの争いは、事前にボミンと協力していたヨンハの作戦勝ち、ソンアが逮捕されるという形で終わるのだが、残す最終回ではまだ不意を突くどんでん返しが待ち受けていそうで、期待が高まる。
「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」はNetflixにて公開中だ。
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