「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」第8話（最終回）：コ・ミンシ釈放でキム・ユンソクが最終決戦へ…衝撃的結末は？

キム・ユンソク、ユン・ゲサン、コ・ミンシら主演のNetflix全8話独占配信サスペンススリラー「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」最終回となる第8話では警察に逮捕されたソンア（コ・ミンシ）がすぐに釈放されてしまい、自ら決着をつけようとするヨンハ（キム・ユンソク）のもとに思わぬ第3の人物が現れ、ボミン（イ・ジョンウン）が最悪の事態を避けるために奔走する様子が描かれ、衝撃的なクライマックスを迎えた。気になるあらすじを見てみよう。（ネタバレあり）
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「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」は、チョン・ヨンハが営む森の奥のペンションに、現れた謎の女性ユ・ソンアの存在によってヨハンの運命が崩壊していくサスペンススリラー。

■キャスト

⇒キャラクター、キャスト詳細
チョン・ヨンハ役：キム・ユンソク
ク・サンジュン役：ユン・ゲサン
ユ・ソンア役：コ・ミンシ
ユン・ボミン役：イ・ジョンウン
　ほか

Netflixシリーズ「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」
Netflixで独占配信中

■第8話（最終回）「俺たちは積もる話がたくさんある」あらすじ

黙秘を続けるソンア（コ・ミンシ）は父ユ院長（イ・スンチョル）の力ですぐに釈放されてしまう。ボミン（イ・ジョンウン）は署長の判断に異議を唱えると、ヨンハ（キム・ユンソク）から聞いた、「埋める予定の何か」を探し出す許可をもらう。ヨンハはヨンチェ（イ・ナムヒ）や娘ウィソン（ノ・ユンソ）が無事に一命を取り留めたことに安堵しながらも、ギョンナム（イ・ソンウク）からソンア釈放の知らせを受けてボミンに抗議。ソンアが国外に逃げる前に決着をつけようと独自に動き出す。彼女の挙動からトウモロコシ畑に何か隠されていると読んだボミンは警察やギョンナムら周辺住民と捜索にあたり、無惨に殺されたソンテ（チョ・ウンソル）の遺体を発見するが、直後にソンアが腹いせにギョンナムのランドリーに放火したという通報が入る。

別荘にパスポートを取りに戻ったソンアを待ち構えていたのは銃を構えた元夫ジェシク（チャン・スンジョ）だった。父親がジェシクに情報を与えていた、つまり手に負えない娘を見殺しにしようとしたことに腹を立てたソンア。そこにヨンハがやって来て、殺した息子シヒョンの遺体の場所を教える代わりにヨンハを撃つように取引を持ちかける。別荘へ急ぐボミンは2発の銃声を聞いて不穏な予感に襲われる。銃弾に倒れたソンアとヨンハ。ソンアにとどめを刺そうとするジェシクを制止するボミンだが、ヨンハが彼をかばおうとする。一瞬の隙を突いてソンアに銃を奪われ、ボミンが銃撃を受けてしまい、逃走したソンアを追跡するジェシクとヨンハ。そして再び銃声が鳴り響く…。

冬を迎え、退院したヨンチェが別荘に戻り、ヨンハら夫婦と出会った頃のことを思い出す。するとウィソンたちとソウルで暮らしていたヨンハが戻ってきた。あの時、庭のプールに逃げたソンアはジェシクが撃った銃弾を頭に受け、プールが鮮血で染まった。

ギホ（チャニョル）のもとを訪れたボミンは、デスクからヨンハが持ち出したモーテルの写真をギホから受け取り、死刑囚銃殺事件と、ソンアの事件で使われた銃の正体に気づきながらもギホを見逃した。元凶は消え、不運なカエルを追いたくないとだけ言い残して。

ソンアに燃やされたランドリーはカフェとして繁盛し、別荘にはウィソンたち娘夫婦と、無事に生まれた初孫が遊びに来て幸せを取り戻したヨンハに別荘予約の連絡が入る。客を受け入れるつもりがなかったヨンハだが電話の主がギホだと知ると、積もる話がたくさんあるといい彼の訪問を受け入れることに…。

■見どころ

過去と現在、現実と幻が入り乱れ、独特のミステリアスな描き方で毎回視聴者の不意を突いた作品の最終回では、ソンアが再び野放しになり猛威を振るう中で、ボミンらが決定的証拠を見つけ出すものの、結局ソンアは因果応報とも言える衝撃的なクライマックスを遂げることになった。ヨンハの周辺の人物がみな生存し、エンディングで幸せを取り戻す展開はおどろおどろしいストーリーの中でも唯一の救いだが、ひとつ気になる部分が欠落していると感じた視聴者も多いに違いない。ソンアの父親が警察にも圧力をかけられる程の大物で、彼女が精神的に病んでいたという発言は何度か見られ、芸術を志しながらも周囲からその価値を理解されなかったと語る悲しげな表情がそのヒントにはなっているものの、いつ頃どうして彼女があそこまでサイコパス的な狂気を持つ怪物になってしまったのかについては一切触れられなかったのだ。

恐らく可能性は低いが、ソンアが狂気に満ちた怪物に変貌するまでのスピンオフだけでも同じ尺の作品が作れそうな気がしてしまうほど、描かれなかった部分が作品に大きな余韻を残す印象的な作品となった。

たびたび登場する「誰もいない森の奥で木が倒れたら音はするのか」という意味深なナレーションの意味についても物語を全て観終えてどんな意味を持つのか、視聴者それぞれに考えてみてほしいポイントだ。