「京城クリーチャー2」第1-2話:現代で再会したパク・ソジュンとハン・ソヒ…79年の間に一体何があった?

15時00分 
(16時31分 更新)
ドラマ
Netflixシリーズ「경성 크리처」シーズン2

パク・ソジュンとハン・ソヒが出演するNetflix「京城クリーチャー」シーズン2が9月27日に独占配信を開始した。

「京城クリーチャー」シーズン2では、終戦直前の日本軍が生み出した怪物を巡るパニックや悲しい別れが描かれたシーズン1から一転し、舞台は79年後の現代に。

第1話と第2話では連続する奇怪で凄惨な殺人事件を追う羽目になったテサンそっくりのホジェ(パク・ソジュン)が、同じく事件を追っていたチェオク(ハン・ソヒ)と対面し、奇妙なフラッシュバックに悩まされながらも巨大な陰謀に巻き込まれていく様子が描かえた。気になるあらすじと見どころを見てみよう。(ネタバレあり)
【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】



「京城クリーチャー」シーズン1は、1945年の京城を舞台に、怪物のような人間の欲望が引き起こす悲劇と、それに立ち向かう二人の若者の切ないロマンスを描いた作品だ。前作のシーズン1は、パート1と2に分かれて、昨年の12月と今年の1月に公開された。【「京城クリーチャー」シリーズを2倍楽しむ】では各話のネタバレあらすじと見どころ、キャスト、制作発表会レポートなどまとめて紹介。シーズン2では年月を経て再会した二人が、現代に残る負の遺産に立ち向かう姿が描かれる。

■キャスト

チャン・テサン役:パク・ソジュン
ユン・チェオク役:ハン・ソヒ
前田由紀子役:スヒョン
クォン・ヨンギル役:ホ・ジュンソク
スンジョ役:ペ・ヒョンソン
クロコ1役:イ・ムセン
ヨ・ミョンジュン班長役:イ・ソンウク
ノ・ジス刑事役:ハン・ドンヒ
ほか



■第1話「ホジェ」あらすじ

日本占領時代に行われていた非人道的な人体実験の真実を知らないまま、人々が平和に暮らす現代。何者かに追われていた男は追手に反撃を繰り出すが、追い詰められて橋から転落してしまう。男はテサン(パク・ソジュン)にそっくりだった。

非公式な人探し屋として「銀ツバメ」を名乗っていたチェオク(ハン・ソヒ)のもとに新たに失踪者の捜索依頼が舞い込む。テサンによく似た青年ホジェ(パク・ソジュン)は金鈺堂を継いだプガン商事の副代表を務めるが会社の借金を返済するために代表のヨンギル(ホ・ジュンソク)と共にラブホテルで不倫現場の証拠写真を激写して報酬を受け取る日々を過ごしていた。ある日、間違えて突入したホテルの一室で無惨な遺体を発見したホジェは居合わせたチェオクを暗闇での乱闘の末に逃がしてしまい、事件の容疑者となってしまう。取り調べをしたヨ班長(イ・ソンウク)は容疑を晴らすために事件を調べるよう驚きの命令を下し、新米のノ刑事(ハン・ドンヒ)を驚かせた。その頃、防犯カメラでホジェの姿を見つけたチェオクはテサンそっくりの彼に衝撃を受ける。

目撃情報をもとにチェオクを尾行したホジェは気づかれて襲われるが、「チャン社長」と呼び涙を流し始めた彼女を見て妙な耳鳴りを覚える。一方、チェオクの部屋に忍び込んだスンジョ(ペ・ヒョンソン)は被害者が遺した怪物のスケッチと、チェオクが大切にしていたテサンの似顔絵を見つけていた。チョンスン製薬の地下ではスンジョのボスであるクロコ1(イ・ムセン)により、かつて甕城 (おうじょう) 病院で行われていた実験が引き継がれていた…。



■第2話「痕跡」あらすじ

79年前、テサンの前で死んだはずのチェオクは水中で母が放った寄生虫「ナジン(納人)」を取り込み、息を吹き返したものの、無意識のうちに集落をひとつ滅ぼし、血に飢えた怪物になってしまったことを嘆きながら身を隠して暮らしていた。現代でテサンとよく似たホジェと対面した彼女は思わず抱きつき涙を流すが、ホジェはまるで他人のような態度を取る。事件現場にいた理由は失踪者を追っていただけだと説明したチェオクに、容疑者同士協力しようと持ちかけるホジェだが、拒否されてしまう。ヨンギルに「チャン社長は誰なのか?」と尋ねると明らかに動揺した態度を見せるが、知らないと言い張られてしまう。

侵入者に気づいたチェオクのもとには以来の窓口だったナ社長(キム・ヘファ)から新たな依頼が舞い込む。依頼人はスンジョで、失踪者はホジェだった…。同じ頃、ホジェの前に現れたノ刑事は手口が似た殺人事件が過去にも4件起きていて、全て脳が吸い取られていたことを明かし、ホジェは彼女が盗聴器を設置しようとしていることを見抜いた。そんな最中、6人目の犠牲者が発生し、それぞれ現場に急行するチェオクとホジェ。スンジョに殺された6人目の被害者はナ社長だった。現場でスンジョを見つけたチェオクは追跡し、更にそれをホジェが追う。乱闘の末にスンジョを追い詰めたチェオクだが、「同族」という謎の言葉をかけられた直後に彼の腕の触手で腹部を貫かれ重傷を負ってしまう。とどめを刺さそうとするスンジョは直前で飛び込んできたホジェの姿を見て動揺しその場を立ち去った…。

チェオクが落としたテサンとの思い出の腕輪を拾ったホジェは、重傷を負っていたはずの彼女が自力で病院から脱出したと知り衝撃を受ける。一方、チョンスン製薬ビルでは騒ぎを起こしたスンジョがクロコ1から暴行を受けるが、ホジェが死んだというのが嘘だと分かり組織が何かを隠していることを直感する。長年の付き合いがある老婦人(パク・ヘジン)からもテサンの名前を聞いたホジェは、1年前の大事故で記憶を失う前の自分がどんな人間だったのかを問いただすが、やはり答えてはもらえず。そんな時、オフィスにやって来てホジェの提案を呑むの言い出したのはチェオクだった…。



■見どころ

終戦直前の1940年代中頃を舞台に悲恋と反日とクリーチャーを主軸に描いたシーズン1から続く待望のシーズン2では舞台を79年後(※作中でのセリフから)の現代に移し、第1話ではテサンによく似た男ホジェとチェオクの出会い、第2話では死んだはずのチェオクが生き延びたからくりが描かれた。ナジンを取り込んだことで老いることなく、脅威の回復力と怪力などかつて日本軍が望んでいた進化した姿として生活していたチェオク。しかし、一方のホジェはテサンと同一人物かどうかは現時点では明言されていない。彼もまたチェオク同様にナジンとうまく調和を果たして生きてきたという線が濃厚ではあるものの、どうして彼がホジェを名乗り、1年前に記憶を失った大事故の真相が物語の鍵になりそうだ。

シーズン1で実験を指揮していた加藤中佐(チェ・ヨンジュン)がその後、書籍を出版するまでに大成した描写があり、他の人物も79年の間にどんな人生を送っていたのかが描かれるのかにも期待したい。

シーズン2からは新キャストとしてイ・ソンウク演じるヨ班長、ハン・ドンヒ演じるノ刑事が合流し、シーズン1で色濃かった反日のテーマが薄れた代わりに刑事ドラマとしての色が強くなった。ホ・ジュンソク演じるヨンギルはシーズン1で独立運動家だったジュンテク(ウィ・ハジュン)の孫であることが明らかになり、チョンスン製薬が日本軍の危険な研究を引き継いでいることから、ナジン人間クロコ1(イ・ムセン)や、連続殺人事件の犯人でもあるスンジョが加藤中佐や、シーズン1でテサンらの報復を受けて爆発に巻き込まれながらも生き延びた前田由紀子と何かしらのつながりがあるのかにも注目したい。



■作品情報

原題:경성크리처2「Gyeongseong Creature2 (英題)」
監督:チョン・ドンユン
脚本:カン・ウンギョン
製作: Story & Pictures Media
共同製作: Studio Dragon、kakao ENTERTAINMENT
配信: Netflix



【作品詳細】【「京城クリーチャー」シリーズを2倍楽しむ】

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