チャン・スンウォン、Netflix映画『戦と乱』で憎たらしいほどにゾッとする威圧感
俳優チャ・スンウォンがNetflix映画『戦と乱』で再び圧倒的な存在感を放った。
11日に公開された韓国映画映画『戦と乱』で、チャ・スンウォンは朝鮮王朝第14代国王・宣祖(ソンジョ)を演じた。宣祖は自身の権威と安全を最優先にし、壬辰倭乱が勃発すると民を見捨てて逃げ出す君主だ。さらに、身分制度に固執し、宮殿の再建に熱心になる一方で、民の苦しみには無関心である。このような独善的な姿が、映画を通じて鮮明に描かれている。
『戦と乱』は、16世紀後半の倭乱が起きた混乱の時代を背景に、名門武家の息子ジョンリョ(パク・ジョンミン)と、その従者チョンヨン(カン・ドンウォン)との関係を軸に展開する。かつては親友同士だった二人が、誤解の中で敵対関係に陥り、宣祖の最側近武官と義兵として再会する物語を描く。この再会が物語の緊張を高め、身分制度に対するキャラクターたちの異なる視点が提示され、視聴者に多くの問いを投げかける内容となっている。
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Netflix映画『戦と乱』Netflixにて独占配信中
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映画全体で、チャ・スンウォンが演じる宣祖は、物語の葛藤を一層深める重要な役割を担っている。彼の側近であるジョンリョがチョンヨンに対して敵意を抱き始めるのも、宣祖の権力に対する執着が一因となっている。チャ・スンウォンの演技によって、宣祖の自己中心的な行動や時代の悲劇が浮き彫りになり、物語の核心部分を強調している。
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特に印象的なのは、チャ・スンウォンの細やかな演技力だ。彼は宣祖というキャラクターの外見から感情表現に至るまで、徹底的に役を研究し、自らアイデアを出してキャラクターを構築した。このような綿密な準備が、宣祖という複雑な人物像をさらに豊かにし、作品全体の説得力を高めている。制作報告会でも、彼は「威厳と陰険さを同時に持つ宣祖を描くことに重点を置いた」と語っていた。
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チャ・スンウォンが演じる宣祖の冷酷さと恐怖感は、映画のクライマックスに向かう緊張感をさらに引き上げる要因となっている。彼の演じる宣祖の強烈な眼差しや、民を見捨てる無慈悲さが、視聴者を物語に引き込み、圧倒的な存在感を見せつけた。チャ・スンウォンは、『戦と乱』を通じて彼の多彩な演技力を再び証明し、新たな一面を見せたと言える。
©2015 MBCなお、チャ・スンウォンが初めて時代劇ドラマに挑戦したのは2015年MBCドラマ「華政」だ。彼はこのドラマで第15代国王・光海君を演じた。光海君は『戦と乱』で彼が演じた宣祖の息子で、壬辰倭乱で王宮と民を捨てた宣祖に代わって世子(世継ぎ)として民兵たちと一緒に戦った人物だ。
この「華政」は無料BSチャンネルのBS12にて10月16日より(水・木曜16:00~18:00)に2話ずつ放送する。【「華政」を2倍楽しむ】では、時代背景や人物紹介、全話あらすじと見どころ、豆知識などまとめている。映画『戦と乱』とも同じ時代。映画とドラマ視聴の際に参考にされたい。
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