「光る君へ」麗しの一条天皇(塩野瑛久)が切ない辞世の句を遺し崩御…第40話ネタバレと第41話予告
NHK大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)10月20日(日)放送の第40話「君を置きて」譲位した一条天皇(塩野瑛久)が辞世の句を遺し崩御。10月27日(日)放送の第41話「揺らぎ」三条天皇(木村達成)と道長(柄本祐)の間に覇権争い勃発する。予告動画は公式サイトで公開中。なお、総合20時は「衆院選開票速報2024」放送に伴い、19時10分より放送。BSP4K、BS放送に変更はありません。
10月20日放送の第40話では、一条天皇が敦康親王(片岡千之助)を東宮にという願いも叶わず、譲位後に崩御。辞世の句が切なく沁みる中、死してなお麗しい一条天皇の最期に視聴者からも「最後まで美しかったよ・・・」「一条天皇の崩御が悲しすぎる」と退場を惜しむコメントが寄せられた。
また、ラストには再び双寿丸(伊藤健太郎)が登場。賢子(南沙良)を悪党から助け、乙丸(矢部太郎)を背負って家まで送り届ける姿はまさに少女漫画のヒーローそのもの。まひろが出会った散楽の一員で義賊の直秀と重なるキャラに視聴者から「これは惚れちゃうわ。」「ポスト直秀」「なんかカッコいいの来たよ!」と盛り上がりを見せ、今後の賢子との関係に注目が集まった。
そして10月27日放送の第41話では、一条天皇亡き後、三条天皇と道長の覇権争いが早くも勃発。さらに道長の息子たちにも序列争いが生まれる中、彰子の中に自分の意見を持ち生きていく強い意思が芽生えて来る。賢子と双寿丸の仲も深まる第41話もお見逃しなく。
■“君”は誰?一条天皇辞世の句に秘められた謎
サブタイトルにある「君を置きて」は一条天皇辞世の句の一文だが、その“君”とは彰子か定子か、どちらを指すのか今でも二説ある。「露の身の仮の宿りに君を置きて家を出でぬることぞ悲しき」という歌の意味は「露のようにはかない身がかりそめに宿った現世に、あなたを残して出家してしまうのは悲しいことです。」となり、後に残す彰子を思った歌であるという説。また、定子の辞世の句で詠った「草葉の露」に対する返歌とも取れるので、これは定子への歌と取ることもできる。
放送後にネットでは定子宛か彰子宛か議論が勃発。「定子様も彰子様も好きだよね」「お二人の后を想って詠んだんだよ」「これは完全に返歌でしょ、定子様のものだよ」「最後の眼差しは彰子へのものだよね」など波紋を呼んだ。
ドラマでは、一条天皇の歌を行成が記す際、「皇后に寄せた歌」と定子へ向けたとする描写が差し込まれた。一方で、生き絶え絶えに辞世の句を詠みあげる一条天皇の眼差しは彰子を見ているという、愛情の深さがうかがえる演出も。“君”が定子か彰子か、どちらとも取れる秀逸な脚本と、答えをぼやかしたことでドラマに奥深さをくわえた演出に称賛の声が集まっている。
■第40話ネタバレあらすじ
寛弘8年(1011年)内裏の藤壺で『源氏の物語』の朗読会が催され、一条天皇、道長、彰子(見上愛)、敦康親王が顔を合わせた。敦康親王は、まひろに「藤壺女御は光君をどう思っていたのか」と問いかけるが、まひろ(吉高由里子)は曖昧に笑顔で返す。敦康親王は、藤壺が光る君を愛しんでいたと解釈すると、道長は、たとえ藤壺の想いを得ても、光る君は幸せになれなかった。不実の罪はやがて自分に跳ね返って来ると異論を唱えた。物語の展開を知っているような道長の口ぶりに驚いたまひろは、自分がいない間に道長が続きを呼んだのだと思った。
ある晩、彰子は一条天皇に、寒い冬の日でも火取りもつけないのはなぜかと問いかけると、一条天皇は「苦しむ民の心に寄り添うためだ」と答えた。民の心を映す鏡とならなければ、上に立つ者としてふさわしくないという一条天皇の心を知り、彰子は感嘆し、「お上は、太宗皇帝と並ぶ名君でいらっしゃいます」と告げると、彰子が『新学府』を読んでいることに気づいた一条天皇は「嬉しく思うぞ」と告げた。その直後、一条天皇は胸に痛みを覚えるが「いつものことだ」と心配する彰子を気づかうのだった。
翌日、一条天応は床に伏せ、心配した道長は、大江匡衝を呼んで占わせた。すると大江は「崩御の卦が見える」と道長に告げた。この会話を、隣の部屋にいた一条天皇は静かに聞いていた。道長は公卿たちを清涼殿に招集し、一条天皇譲位の準備をしていきたいと告げると、実資(秋山竜次)だけが譲位は早いと反対した。さらに道長は、四納言を集め、敦成親王を次の東宮にしたい意向を伝えた。行成(渡辺大知)は敦康親王が東宮になるべきと意見したが、他の3人は道長に賛成するのだった。そして実資と後見人の道隆が敦康親王を説得する役目を担うことになった。
5月に入り、一条天応は道長に譲位することを告げた。道長は居貞親王を訪ね、天皇の意向を伝えると、居貞親王はすぐに了承した。一方、一条天皇は自分の死期が近いことを察知し、行成を呼び寄せ道長を説得するよう頼むのだった。しかし、行成は清和天皇を例に出し、道長が重臣で敦成親王の外戚であることから東宮になることを必然だと説得する。「天の定めに人知は及びませぬ」と言われ、一条天皇も納得せざるを得なかった。行成から天皇が敦成を東宮に据える承諾を得たと聞くと、道長は喜び、すぐに彰子の元へ行くのだった。
一条天皇が譲位し、敦康が東宮になることを告げると、彰子は激怒し、「私に何の相談もなく、敦成が東宮と決めるのはおかしなこと」と席を立つと、道長は彰子の腕を掴み「政を行うのは私であり中宮様ではございませぬ」と制止した。やり取りを道江太まひろに彰子は泣き崩れ「なぜ女子は政に参加できぬのだ」と訴えた。その後、一条天皇は譲位し、居貞親王が即位、三条天皇となった。敦康親王が東宮になれなかったことに脩子内親王は悲しんだが、ききょう(ファーストサマーウイカ)は、まだ敦康が帝になれないと決まったわけではないと慰めた。
6月19日、一条天皇は行成を呼び寄せ、自分がまだ生きているのかと言い、彰子が見守る中、心情を詠む和歌を詠んだ。「露の身の仮の宿りに君を置きて家を出でぬることぞ悲しき」露のようにはかない身がかりそめに宿った現世に、あなたを残して出家してしまうのは悲しいことです。成仏できない定子を置いていく悲しみか、それとも彰子を残していく悲しみか。行成は心の中でつぶやき天皇の歌を書き記した。その3日後、一条天皇は静かにこの世を去った。
ある日、賢子と乙丸が買い物に出かけていると、乙丸が物盗りに遭ってしまう。賢子はあきらめずに物盗りを追いかけ「返せ!」と揉み合いに。そこへ双寿丸が現れ秒殺で男たちを一網打尽に。足を痛めた乙丸をおぶり賢子を家に送り届けた。助けてくれたお礼に食事を御馳走した賢子はすっかり双寿丸に魅了され、聞けば平為賢に仕える武者だという。そこへまひろが帰宅。「あなたは誰?」と双寿丸に問いかけるのだった。
■第41話あらすじ
即位した三条天皇と道長の間で早くも水面下で覇権争いが勃発。道長の息子たちの間にも序列争いが表面化してくる。その頃、まひろは天皇を失った悲しみに暮れる彰子を慰め、和歌の会を催すが、そこに招待されていないききょうが現れる。さらに、まひろの実家では、娘・賢子と若武者・双寿丸の仲が深まるのだが・・・。
NHK大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:大石静、出演:吉高由里子、柄本佑、黒木華、見上愛、塩野瑛久、岸谷五朗ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@nhk_hikarukimie」。第41話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
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