「ジョンニョン:スター誕生」キム・テリを救った『自鳴鼓』ってどんな物語?絵本動画も紹介
Disney+(ディズニープラス)の「スター」コンテンツで独占配信中の韓国ドラマ「ジョンニョン:スター誕生」で、梅蘭劇団で上演する重要な演目『自鳴鼓(チャミョンゴ)』がどんな物語なのかを紹介する。
YouTubeにて絵本動画が公開中だ。
●【「Disney Plus」で独占配信の韓国ドラマ】
「ジョンニョン:スター誕生」は、人気ウェブトゥーンを原作とする、1950年代を舞台に少女ジョンニョン(キム・テリ)がその美声と表現力を駆使してスターへの道を歩む感動的なサクセスストーリーだ。【「ジョンニョン」2倍楽しむ】では、各話ネタバレあらすじ、見どころ、キャスト、視聴率などまとめている。
【ジョンニョンを救った『自鳴鼓』】
第7話でジョンニョン(キム・テリ)は、不慮の事故に遭ったホン・ジュラン(ウ・ダビ)の代役として舞台『自鳴鼓』に立ち、かつての失敗を挽回し、正式な研究生として認められた。
「自鳴鼓」は、三国時代の高句麗(コグリョ)王国の王子ホドンと、楽浪国(らくろうこく)の王女との悲恋を描いた古代の物語。この物語は、古代朝鮮半島における歴史と伝説が交錯し、特に韓国では多くの人々に愛されているエピソードとして伝わっている。そこでまずは、ドラマの舞台となった高句麗と楽浪国をサクッと紹介しよう。
■高句麗と楽浪国
高句麗は紀元前37年に建国され、668年まで存続した。現在の中国北東部や北朝鮮に位置し、強力な軍事力を持っていた。大武神王や長寿王といった王が有名で、文化的にも仏教や道教の影響を受けていた。
一方、楽浪国は紀元前108年に漢の武帝によって設立され、476年まで存在していた。北朝鮮の平壌を中心に広がり、漢の文化が色濃く反映されていた。楽浪国は交易や農業が発展し、周辺の国々との文化的な交流も盛んだった。
高句麗と楽浪国は隣接し、時には対立し、時には交流を持ちながら関係を築いていた。最終的に楽浪国は高句麗に滅ぼされ、両国の歴史は密接に結びついている。この背景が『自鳴鼓』の物語にも影響を与えている。
【自鳴鼓の物語】
■高句麗の王子と楽浪国の王女の出会い
ホドン王子は、高句麗の第3代王・大武神王(テムシンワン)の息子。彼は強い戦士であり、国の威信を高めるため、周辺諸国に睨みを利かせる存在として知られていた。ホドンはあるとき、楽浪国の王女と出会い、お互いに恋に落ちる。しかし、二人の恋には国の立場という障害があった。楽浪国は漢の影響を受けていた都市国家であり、高句麗にとっては征服すべき対象だった。
■愛のために国を捨てた王女
楽浪国には、不思議な太鼓「自鳴鼓」があった。この太鼓は敵が攻めてくると自ら鳴り、国に危機を知らせるとされていた。この太鼓の存在は楽浪国にとって重要な防衛手段であったが、ホドンはこの太鼓を破壊することで楽浪国を無力化し、高句麗の優位を確立しようと考える。そして、愛する王女に太鼓を破壊するよう依頼し、王女はホドンのために太鼓を壊してしまう。
■悲劇的な結末
王女の行動によって、楽浪国は高句麗軍により滅ぼされる。ホドン王子のために自国を裏切った王女は、罪悪感と悲しみに耐えきれず、自ら命を絶ったとされる。ホドンもまた王女の死を悼み、後悔の念に苛まれたという。この物語は、恋愛と国のための犠牲、そして裏切りによって生まれる悲劇をテーマにしている。
■評価とドラマ
「自鳴鼓」は、歴史的な背景を持ちながらも、人間の感情と葛藤を描いた物語として広く知られている。韓国のドラマや映画の題材としても度々取り上げられ、壮大なロマンスと切ない結末で多くの人々を魅了している。
「幻の王女チャミョンゴ」(C)SBSそんな物語をベースに、「朱蒙」の曾孫・ホドン王子と敵国関係にある楽浪の姫との説話をベースに、チョン・リョウォン、チョン・ギョンホ、パク・ミニョン主演で描いたファンタジー・ロマンチック史劇が「幻の王女チャミョンゴ」だ。このドラマの全話あらすじと見どころなどは【「幻の王女 チャミョンゴ」を2倍楽しむ】にまとめている。
さあ、新しい幕開けとなる「ジョンニョン:スター誕生」の第8話は11月3日(日)深夜Disney+(ディズニープラス)で独占配信する。
【作品詳細】【「ジョンニョン」2倍楽しむ】