「光る君へ」倫子(黒木華)が不倫疑惑を鋭く指摘、道長(柄本祐)もヒヤリ 第43話ネタバレ第44話予告
NHK大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)11月10日(日)放送の第43話「輝きののちに」で藤原道長(柄本祐)が天皇の譲位を迫る中、11月17日(日)放送の第44話「望月の夜」では栄華を極めた道長があの有名な歌を披露する。予告動画は公式サイトで公開中。
11月10日放送の第43話では、内裏に火事が起こり、道長は三条天皇(木村達成)の政が原因で天が怒ったのだと主張し、譲位を迫る。だが三条天皇は目も見えなくなり、耳も遠くなる中、譲位をする気はなく、道長との対立を深めた。そんな中、盤石と思われた道長治世だが、行成(渡辺大知)や実資(秋山竜次)との衝突や、息子・頼道(渡邉圭祐)とも言い争うなど仲間や家族との関係にひずみが生じ始め、妻・倫子(黒木華)は道長の不倫を堂々指摘するも、「たまには私も見てください」と貫禄を見せた。
そして11月17日放送の第44話では、道長が自身の栄華を誇った歌として知られる「望月」の歌が披露される模様。予告では「この世をば・・・」と道長のセリフが流れると、ネットでは「あの有名な『望月』だ!」「来週は望月!」と視聴者が盛り上がりをみせた。「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思えば」という歌の意味は「この世は自分のものであると思う、望月が欠けていないように」。栄華を誇りながら人生の終着へ向かう道長が、ドラマではどのように描かれるか来週も見逃せない。
■最後まで躍動せよ、平安の女たち
番組の公式ホームページを開くと「躍動せよ!平安の女たち男たち!」という文字がタイトルの下に記されているが、第43話はまさに躍動してきた女たちが人生のステージを上がっていく・・・という内容だったのではないだろうか。
道長の妻・倫子(黒木華)は夫が大事に持っていた女文字で書かれた漢詩を見つけ、自分でも明子でもない女の影を感じている描写がこれまでもあったが、第43話では、それすら達観する倫子の言動が注目を集めた。息子・頼道夫婦になかなか子ができないことへ、側室を持つよう助言した倫子。道長に他に愛する女性がいたとしても、彰子が皇子を生み、その子が東宮になり、帝になるかもしれないと思えば、自分の悩みなど吹き飛ぶくらいのことを夫はしてくれた。と語り、「ですから、たまには私の方もご覧くださいませ。フフフ」と余裕の笑みを浮かべた。
また、定子亡き後、道長やまひろへ恨みの矛先を向けて来たききょう(ファーストサマーウイカ)は、今までにはない穏やかな表情を見せる。大宰府に赴くことになった隆家(竜星涼)が挨拶にきて、脩子内親王を守れないことを詫びる場面では、ききょうは脩子内様を守ると誓い、その穏やかな佇まいで隆家を安心させた。ききょうは「恨みを持つことで、己の命を支えてまいりましたが、もうそれはやめようと思います」と答え、視聴者からは「憑き物がとれた!」「清少納言の再出発が嬉しい」と声が寄せられた。
■第43話ネタバレあらすじ
長和3(1014)年、三条天皇と中宮・妍子(倉沢杏菜)の間に姫皇子が生まれ、道長の思惑通りにはいかなかった。その上、内裏で火災が発生し、三条天皇は琵琶殿に移り、琵琶殿に住んでいた彰子は高倉殿に移った。高倉殿は頼道の屋敷だが、そこには敦康親王(片岡千之助)と、妻・祇子女王も暮らしており、敦康親王は彰子と再会することとなった。一方、道長は三条天皇に二度にわたる火事は、天が天皇の政に怒っている証だと言って譲位を迫る。
そんなある日、道長は三条天皇が耳も遠く、目が見えなくなっていることに気づく。すぐに四納言を集め、三条天皇の現状を報告。公任(町田啓太)、斉信(金田哲)、源俊賢(本田大輔)らは譲位の気運が高まるように内裏で働きかけるよう約束する。しかし、行成(渡辺大知)だけは、三条天皇になってから道長の役に立っていないことを理由に大宰府への赴任を申し出る。
譲位をしたくない三条天皇はこのことを実資に相談。信頼できる人を蔵人頭に置くことを助言する。そこで天皇は、実資の息子・資平を推薦するが、道長は蔵人を経験していない人物は適任ではないと主張。怒った天皇が立ち去ろうとしたところ倒れてしまったので、道長は、目が見えず、耳が聞こえぬ状態では職務を行えないから譲位することを進言する。さらに道長は、彰子やまひろと遊んでいる敦成の元へ行き、帝になるための準備を進めようとする。
ある日、三条天皇は娍子(朝倉あき)と敦明親王から、藤原兼綱を蔵人の頭にして欲しいと頼まれ、その願いを受け入れたので、約束を破られた実資は激怒する。一方、土御門殿では、道長と倫子(黒木華)、頼道と妻の隆姫(田中日奈子)、教道(姫子松柾)と妻・頼子が集まった。教道の生まれたばかりの子供に倫子が目を細めていると、道長は隆子に早く子供を産んで欲しいと告げる。その後、頼道は父からのプレッシャーに、頼道は今でも十分幸せだと主張するが、倫子は覚悟を決め、側室を持てば隆子も楽になるはずだと助言する。
それを聞いて、頼道は怒って出て行ってしまったが、倫子にとっては本心からきた言葉だった。かつて、道長には本当に愛する女性がいると悩んだこともあったが、今や彰子が皇子を生み、その子が東宮になっている。やがて帝になるかもしれない誉に、自分の悩みなど吹き飛ぶほどのことを道長がしてくれた。自分の役目は道長を支え、一族を盤石にすることだと語り、道長を驚かせた。
一方、為時(岸谷五朗)が約3年ぶりに、屋敷に戻った。そこへいつものように双寿丸(伊藤健太郎)が現れ、賢子(南沙良)と仲良くしている様子に驚く為時だったが、まひろは2人を微笑ましく見ていた。隆家は狩りで受けた傷がいえず出仕できずにいたところ、大宰府に良い医者がいると聞き、道長に大宰府への任務を任せて欲しいと申し出る。大宰府へは行成も行きたがっていたが、道長は隆家を大宰府へ送ることにしたので、行成から「私を何だとお思いですか」と抗議される。隆家はききょうに別れを告げ、旅立った。
隆家が大宰府に行くことになり、双寿丸の主人である平為賢が隆家についていくため、双寿丸も大宰府に行くことになった。賢子は一緒について行きたかったが、双寿丸から都に残っていい婿を探せと言わせショックを受ける。その晩、賢子はまひろに双寿丸にフラれたことを伝えると、まひろは、命がけの仕事だから、賢子を危ない目に合わせたくなかったのだと慰め、両手を広げ「泣きたければ、私の胸で泣きなさい」と言って賢子を笑わせた。その後、賢子は双寿丸のために別れの宴を開き、双寿丸が舞う姿を切ない眼差しで見つめるのだった。
■第44話あらすじ
道長は公卿らにも働きかけ、三条天皇の譲位を迫るも、代わりに三条天皇の娘を、道長の息子・頼道の妻にするよう提案される。しかし頼道には正妻がおり、その提案を拒否したので、悩んだ末道長は、皇太后の彰子に相談する。一方、まひろは父・為時から予期せぬ話しをされるのだが・・・。まひろは源氏物語の執筆を続けていると、あることを固く決意した道長が訪ねてくる。
NHK大河ドラマ「光る君へ」は2024年1月7日(日)総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:大石静、出演:吉高由里子、柄本佑、町田啓太、黒木華、見上愛、岸谷五朗ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@nhk_hikarukimie」。第44話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
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