【最終回ネタバレ】「ライオンの隠れ家」柳楽優弥も坂東龍汰も佐藤大空も同じプライドから巣立って行く
12月20日に放送されたTBS金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」最終回・第11話で、洸人(柳楽優弥)がこれまで弟・美路人(坂東龍汰)に言えなかった気持ちをしっかりと話せ、二人は新しい一歩を歩み出した。最新話はTVerにて、全話はParaviでは配信中だ。
TBS金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」とは
「ライオンの隠れ家」は、市役所で働く平凡で真面目な優しい青年・小森洸人(柳楽優弥)と自閉スペクトラム症の美路人(坂東龍汰)の兄弟が、突然現れた「ライオン」と名乗る謎の男の子(佐藤大空)との出会いをきっかけに“ある事件”に巻き込まれていくヒューマンサスペンスだ。その最終回・第11話が12月20日に放送された。
■最終回:第11話ネタバレあらすじ
兄・洸人(柳楽優弥)が居なくなって、美路人(坂東龍汰)は不安で仕方ない。ライオン(佐藤大空)と愛生(尾野真千子)と共に探し回るが、どこにも洸人の姿はなかった。美路人は自分のことが“面倒くさく”なったのではと悩む。
その頃、洸人は東京にいた。あてもなく歩くうち、子どもの頃からのさまざまな思い出が脳裏をよぎる。気がつくと中退した大学の前に来ていた。夢だった編集者、小説家…。全てを諦めてきた。そんな思いでいる洸人のところに久藤楓(桜井ユキ)から連絡が入った。楓は「学び直せば?」と背中を押してくれる。
家にもどった洸人に美路人は「明日はいますか?」と不安からなんども確認してしまう。
1000人画廊の絵が完成したので、洸人、美路人、愛生、ライオンで見に行く。しかし、写真を撮ろうとすると「違います」といって美路人は走り出してしまった。
夜、愛生が洸人に話を聞くというと、洸人は思っていることを話し出した。美路人と自分を分けて考えると、美路人には絵を描く才能があるが、自分には何もないと。離れるほうがいいのではと思っていることを告げる。愛生は美路人は美路人で、自分のことが面倒だから洸人が家を出たのではと思っていると教えてくれた。そして、ちゃんと話すようにと諭す。
貞本洋太(岡崎体育)が結婚10周年パーティを開き、そこに洸人、美路人、ライオンも呼ばれた。お祝いのスピーチをする段になったのだが、貞本の兄が到着していない。急遽、洸人がスピーチをする。洸人は美路人の話をして、自慢の弟だと話す。聞いている美路人の表情も明るくなった。
1000人画廊の絵のところに洸人、美路人、ライオンで来る。美路人は二人にも絵を描くようにと誘う。3人で絵を書き足す。そして、洸人は大学に行き直すことを美路人に告げる。しばらく東京にゆくけれど、“同じプライドの仲間”であることに変わりないと告げると、美路人も頷いた。
そして、美路人もアートグループホームに住む決意を固める。洸人は役所を退職し、大学受験をする。愛生は寅じい(でんでん)の店で働き始める。拘置所にいる柚留木(岡山天音)に白いスウェットとクリスマスの写真が差し入れられ、祥吾(向井理)は懲役3年の判決を受けていた。
洸人は大学に合格した。美路人にこれからも毎日連絡を取ろうと約束して、将来、美路人の絵を出版したいという夢を告げる。美路人は「お兄ちゃんのファン、第1号です」とうれしそうに話した。
そして、春。ライオンは小学校に進学し、洸人と美路人もハイタッチをして旅立っていった。
右肩上がりに評価が上がった「ライオンの隠れ家」
連続ドラマは初回放送では“どんなドラマなのか?”とリアルタイム視聴をする人も多く、その後、下がって行くパターンが多い。そんな中で、「ライオンの隠れ家」は初回こそ世帯5.1%、個人2.8%(ビデオリサーチ社調べ、以降の視聴率も同様)と低迷していたが、第2話以降、世帯は6.3%、6.5%、6.5%、6.1%、6.6%、7.0%、6.2%、6.0%、7.7%、個人は3.3%、3.3%、3.7%、3.5%、3.5%、3.8%、3.7%、3.0%、4.4%と第10話まで総じて右肩上がりに数字をあげてきている。最終回の視聴率の発表は週明けとなるが、どこまで伸ばすのか期待がかかる。また、リアルタイムだけではなく、配信も好調でTVerのお気に入り登録も1位の「わたしの宝物」に続き、2位をキープしている。
貞本(岡崎体育)のパーティでの洸人(柳楽優弥)のスピーチに涙
自閉スペクトラム症の弟・美路人(坂東龍汰)を優しく世話しながらも、実は弟には絵を描くという才能があふれていることに嫉妬もしている。そのことをパーティのスピーチで美路人に伝え、さらに「今まで一人ではどうにもできないことをみっくんのおかげで乗り越えることが出来ました。僕にとって弟はこの先もずっとずっと自慢の家族です。ありがとう」としっかり愛情があることを伝えた。
ウミネコが第1話から話題になっていた
「ライオンの隠れ家」では、もちろん“ライオン”が一番のキーワードになっていた。“ライオン”と名乗り、ライオンのぬいぐるみを持っている少年が平穏な二人の生活に入り込んできたことで変化が起きるが、もう一つの大切なキーワードは“ウミネコ”だった。第1話で、ウミネコをみた洸人が「カモメ」というと、美路人が「カモメ科のウミネコです」と答え、海ではなくてもウミネコがいること、いつもと違う景色を見たいウミネコということを伝える。そして、最終話、ウミネコのように自由に自分の見たい景色を見ながら、“安心できる”プライドに戻ることも出来るというテーマが表現されていた。
ノベライズ本プレゼント
「ライオンの隠れ家」のノベライズ本が11月29日に発売になっているが、ドラマの放送終了を記念して、20名にプレゼントする企画が行われている。詳細および応募は番組公式サイトにて。
Blu-ray&DVDの発売が決定&視聴者プレゼント
金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」のBlu-ray&DVD が2025年4月11日(金)に発売されることが決定した。また、発売を記念して20名にプレゼントする企画が行われている。詳細および応募は番組公式サイトにて。
クランクアップコメントは番組公式サイトに掲載
番組公式サイトにはクランクアップを迎えた柳楽優弥、坂東龍汰、佐藤大空をはじめ、齋藤飛鳥、入山法子、岡崎体育、尾崎匠海(INI)、平井まさあき(男性ブランコ)、桜井ユキ、岡山天音、でんでん、向井理、尾野真千子のコメントや写真が掲載されている。
©TBS主演の柳楽優は「良い作品を作るということが僕の今回の目標だったんですけど、胸を張ってそれが達成できたと思います」、難役に挑んだ坂東は「美路人役と向き合う中で、皆さんに本当に助けてもらいましたし、命懸けで撮ってもらっているなという感覚があって、応えなくてはという気持ちが凄く湧いてきました。本当にありがとうございました」と話し、ライオン役の佐藤大空は「まだ撮影が続いたらいいのにね。またみんなに会えるように頑張るね」と語る。そして、祥吾役を演じた向井理は「懸念してるのがオンエアのたびに僕だけどんどん好感度が落ちていってるので、それを回復する良いアイデアがあれば教えてください」と心配を打ち明けた。全員のコメントについては番組公式サイトに掲載されている。
TBS 2024年10月11日スタート。毎週金曜日22時放送「ライオンの隠れ家」。出演:柳楽優弥、坂東龍汰、齋藤飛鳥、佐藤大空、柿澤勇人、入山法子、岡崎体育、尾崎匠海(INI)、平井まさあき(男性ブランコ)、森優作、桜井ユキ、岡山天音、でんでん、向井理、ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@kakurega_tbs」。
◇TBS「ライオンの隠れ家」番組公式サイト
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