【地上波初放送】テレビ愛知「御史<オサ>とジョイ」第11-最終回:2PMテギョン、プータローになる?
テレビ愛知(月~金9:15)では明日6日から2PMのテギョンが初めて時代劇に挑戦した「御史とジョイ~朝鮮捜査ショー~」(全16話)第11話「治腫医」~第5話「宴」のネタバレなしのあらすじと見どころを紹介する。YouTubeにて予告動画が公開中だ。
※1月15日からは、新羅初の女王・善徳の波乱の生涯を描いた歴史大作。24代真興(チヌン)王から27代善徳(ソンドク)女王までの激動の新羅を舞台にして、“人”をテーマにした歴史ドラマ「善徳女王」をリピート放送する。
「御史とジョイ」は出世に全く興味がないのに命の危険を伴う暗行御史に任命されてしまったラ・イオン(オク・テギョン)と幸せを求めて離婚したキム・ジョイ(キム・ヘユン)という正反対の性格の二人が繰り広げる明るくコミカルなカップル捜査時代劇。【「御史とジョイ」を2倍楽しむ】では全話のあらすじと見どころ、時代背景やキャストなどまとめている。
■キャスト
ラ・イオン役:オク・テギョン/2PMテギョン
キム・ジョイ役:キム・ヘユン
ユクチル役:ミン・ジヌン
クパル役:パク・ガンソプ
パク・テソ役:イ・ジェギュン
世子役:イ・ジュニョク(特別出演)
ほか
■第11話「治腫医(チジョンイ)」
ジョイとグァンスン、ビリョンの3人は、3人の力で生計を立てるため各自が得意なことで収入を得ようと話し合う。ジョイは早速、針仕事を始めるが、その腕前が評判を呼び客たちが押し寄せる。そして仕立ての際に耳に挟んだ、パク・スンらに関する噂話を逐一、イオンに報告する。一方のイオンは、侍薬庁が新設された際に交代した治腫医がまだ生きており、世子の死の秘密を知っているらしいとの情報を聞きつけ、その治腫医を捜し始める。v
この作品がすごいのはコミカル時代劇と見せておいて、実は時代のこと、女性蔑視の現実、身分差別のことなどを鋭く描いているところだ。「還郷女」とは清に連行された後、朝鮮に戻ってきた女性の蔑称で、彼女たちは純潔を守れなかったという理由で、家庭や村に受け入れてもらえず、離縁された。詳しくは丙子の乱の後の朝鮮、還郷女って?で解説している。
※この回のネタバレあらすじと見どころは11話詳細で。
■第12話「尋問」
テスから薬房日記を没収したイオンは、この日記に世子殺害の手がかりがあるはずだと考え、事件とパク・スンの接点を尋問で暴こうとするが、大提学は、ひとまず世子の件には触れないようにと指示する。その頃、牢屋でマルチョンたちと再会したテスは、持っている書状を証拠に自白し、パク・スンを告発すると言う。一方、イオンが商団の火薬取引帳簿がないことに気づき、取りに行こうとしたやさき、ジョイが帳簿を燃やそうとしたことを告白する。
ついに実行犯と黒幕を押さえたと思いきや、なんと王がパク・スンと手を組んでしまった。それにしても庶子とは言え、我が子に斬首を言い渡すとは…。公平な目で見てサイコパスチックなドスより、知恵(悪用しているが)があって仲間思いのテソの方が家門を継ぐのに適任だと思えるのだが…。
ところで最後にテソたちを助けた2人組。走り方を見るとどうも女性のようだが…。
※この回のネタバレあらすじと見どころは12話詳細で。
■第13話「罷免」
パク・スンは手下を使ってマルチョンの口を封じ、マルチョンが持っていた「配当証書」を燃やして自分の罪の証拠を消してしまう。その頃、斬首を命じられたテスは刑場から逃げ出す。そしてテスは逃亡の末、気を失って倒れているところを助けられ自身の母親に介抱される。一方、罪人を逃がした責任を問われた大提学シム・テソンは2等級降格し、イオンは副修撰を罷免されてしまう。落ち込むイオンに、ジョイは、必ず立ち直れると励ます。
小柄なジョイに肩にもたれかかれる大柄なイオンを演じる甘え上手のテギョンがカワイイ。デートの後、別れがたい2人。イオンが「クッス食べていく?(국수 먹고 갈래?)」とジョイを誘う。クッス/ククスは韓国風のうどんのこと。現代ドラマでは「異性への誘い文句」で「ラーメン食べていく?」と使うが、時代劇だからとクッスで代用(笑)?
※この回のネタバレあらすじと見どころは13話詳細で。
■第14話「陰謀」
イオンの祖母は、かねてよりイオンの結婚を望んでいたが、嫌がるイオンは、婚姻する代わりに科挙を受けたという経緯があった。イオンの結婚を諦めきれぬ祖母は、ジョイの身辺調査をさせる。一方、スンユルは、ジョイへの複雑な思いの中、寡婦のジョイが、両班のイオンと結婚できる方法を伝授する。そんな折、ジョイは、ある高官の仕立ての依頼を受ける。その依頼内容には、足袋の内側に小袋を縫い付けるようにという、不思議な注文がついていた。
冒頭、世子とイオンの兄弟のように仲睦まじい様子が描かれる。だがその時、世子が胸の傷がチラリと見えるシーンがある。これが毒の冒され始めた兆候?チャ・ハギョン(VIXXエン)が演じた外知部スンユル。今回ジョイに告白してあっさり断られたが、幼なじみとしてジョイを助けてやろうとするとはなかなか好人物だ。
※この回のネタバレあらすじと見どころは14話詳細で。
■第15話「正しきに帰す」
ジョイは、仕立ての注文を受けた高官の屋敷に出来上がった足袋を届けに行くが、そこにはパク・スンとドスの親子がおり、足袋を注文したのはパク・スンだったと分かる。そして足袋の小袋に、大事そうに書状を入れるのを目撃する。その頃、ジョイの母親は朝鮮を去ろうとし、最後にこれまで支援をしてくれていた人の名を聞きだすと、意外な人物の名前を知らされる。一方テスは、自首するために港へ向かう途中、パク・スン親子に偶然出くわす。
最終回前話となる15話の冒頭は、あまりにも辛いテソの最後に涙腺崩壊必至だ。友人との絆、自分をすり替えたドスの母さえ許し優しく抱きしめたテソ。「なんのために生きてきたのか…もう思い出せません」という最期の言葉が悲しすぎる。彼の生来の優しい人柄を「黒い太陽~コードネーム:アムネシア~」で情報屋を演じたイ・ジェギュンが悲しく演じた。最終回ではテソはが嫡男だったとぜひ、スンに分からせてほしいものだ。その時、彼がどんな顔をするのか?
※この回のネタバレあらすじと見どころは15話詳細で。
■第16話(最終回)「宴(うたげ)」
ジョイたちが集めた証拠を持って、王にパク・スンの罪を訴えたイオン。その結果、王命がくだりパク・スンは捕らえられる。そしてイオンは、悪行の数々を仲間たちに謝罪するようパク・スンに迫る。一方、テソの母親は捕らえられたパク・スンを訪ね、2人の息子の秘密を知らせて積年の恨みをはらす。その頃、官職を辞したイオンは江華島に皆で移り住み、それぞれの商売をしたらどうかと提案する。ジョイたちも大乗り気で、これに賛成する。
本作はお気軽に観られる時代劇だが、女性差別や身分差別、政治腐敗などを鋭い視点で切り込んだ勧善懲悪のサイダー(スカッとする)な時代劇でもある。またこれまでにも2PMの大ヒット曲(ネタバレ第9話)や、「ラーメン食べる?」の変形(ネタバレ13話)などをうまくセリフに取り入れるセンスが光る。今回もイオンたちの店はまるで“複合照合施設”だし、“マッチブ(美味しい店)”や“星○つ”、“週休二日制”、“個の尊重”、“イカゲーム”まで飛び出して時代劇に現代の視点や暮らしをさりげなく盛り込んだりするのもお見事!
※この回のネタバレあらすじと見どころは16話詳細で。
◇テレビ愛知「御史とジョイ」番組サイト
2024年12月16日- 月~金9:15-10:30 地上波初放送
◇YouTube予告動画
【作品詳細】「御史とジョイ」を2倍楽しむ】