「雲霧仁左衛門ファイナル」中井貴一と観月ありさの弔い合戦開始(第2話ネタバレと第3話予告)

00時00分ドラマ
画像:NHK「雲霧仁左衛門」ファイナルより

12日に放送したBS時代劇ドラマ「雲霧仁左衛門シリーズ」ファイナルでは、仲間の無念を晴らすために雲霧仁左衛門(中井貴一)とおりょう(観月ありさ)が、それぞれ大熊屋三太夫(伊武雅刀)への報復を始める。第2話のネタバレあらすじと見どころを紹介する。第3話の予告は番組サイトで公開される。



「雲霧仁左衛門」は、希代の大盗賊・雲霧仁左衛門(中井貴一)率いる雲霧一党と、その捕縛を目指す火付盗賊改方長官・安部式部(國村隼)との攻防を描く時代劇。池波正太郎著の同名小説が原作である。2013年に中井貴一主演でスタートして第7作目となる今シーズンで幕を閉じる。⇒【全話あらすじ・見どころ】

(2)「弔い合戦」ネタバレ
仁左衛門(中井)とその一党は、仲間・おもん(遠藤久美子)を斬り殺した大熊屋三太夫(伊武)に対して報復を果たすべく動き出す。仁左衛門は、三太夫が持つ名刀「数珠丸恒次」を奪うことを決意する。

一方、火付盗賊改の安部式部(國村隼)は、大熊屋の警護を強化しようとするが、老中・平野大和守(中村梅雀)の命令でそれが許されない。

実は、平野に接触していたのは三国屋の女主人・おりょう(観月ありさ)だった。かつて三太夫は三国屋の先代から商いを教わった。ところが先代が倒れると裏切って三国屋の客を奪って成り上がっていった。先代が亡くなり、残ったのは女中のおたね(山下容莉枝)だけだった。おりょうは心痛のあまり首をくくって死のうとまでしたが、三太夫への復讐心で一から出直し大熊屋に次ぐ札差にまで立て直したのだった。おりょうを案じるおたねは復讐を諦めるように説得するが、おりょうは聞き入れない。

仁左衛門から今回のヤマを任された熊五郎(手塚とおる)は、巧妙な策略を練り、大熊屋の蔵からお宝を盗み出す計画を立てる。しかし、予期しない障害が立ちはだかる。異常な視力をもつ堀十内(浜野謙太)が屋根から監視して計画は見破ったのだ。しかし熊五郎たちはなんとか逃げ切ることに成功する。

被害総額は2000両(※約1億円)。蔵前一の札差にとっては大した金額ではない。三太夫は、これを誘い水にし、悔しがる雲霧がもう一度盗みに入ったときに捕える算段をしていたのだった。そこに、学者風の男が大熊屋の屋敷に入っていく。男は武村玄信(和田正人)で、三太夫に手土産の危険な爆発物を渡し、老中・平野からの伝言を告げる。

後日、大熊屋の被害がわずか2000両と聞いて憤慨するおりょう。三太夫を無一文にするまで復讐はやめないと心に決める。式部もまた大熊屋が別に隠し蔵を持っていると睨み、引き続き警護を続けるように指示する。十内は、雲霧が押し入った後、学者風の男が大熊屋の屋敷を訪ねたと報告する。

その頃、仁左衛門もまた、大熊屋の隠し蔵を突き止め、必ず無一文にして三太夫の息の根を止めようと決意する。



今回、熊五郎たちが決行したのは、おなじみの「合鍵」+「だまし絵作戦」だ。蔵の前に「蔵が荒らされた絵を貼り」警護たちが追いかける隙に盗み出すという作戦。この絵を描いたのは勘助(片桐仁)。絵師になれるほどの腕前の彼が、なぜ雲霧一党になったのか?

また今回は新たに式部の元に配属されたメガネの同心・堀十内(浜野謙太)が活躍した。役立たずと思われた十内がまるで赤外線カメラのような視力を持つことを知った式部が、彼を屋根上に配したのだった。

おりょうと手を組んで大熊屋の警護の増強を認めなかった平野。一方で、平野から三太夫への伝言もあった。いったい平野はおりょうと三太夫のどちらの味方なのか?式部の「カネに目がくらんだ者には筋は通せない」というセリフがヒントになるかも。

※豆知識:2000両の価値について
ドラマの舞台は享保(江戸時代中期1716年~1736年)。当時のお金を現代の金額に換算するのは難しいが、次の2つの方法で算出し、約1億円とした。

①江戸時代の1両が一般的に数十万円から数百万円程度の価値があると推定されていることから。
低い推定:1両 = 約50万円の場合⇒2000両 × 50万円 = 1億円
高い推定:1両 = 約100万円の場合⇒2000両 × 100万円 = 2億円

②金の価格を基に計算すると、1両は約3.75グラムの金に相当するとされていることから。
現代の金の相場は1グラムあたりおおよそ14,823円(2025年1月10日現在、田中貴金属店頭買取価格より)。
1両 ≈ 3.75×14,823円=55,573円
2000両 ≈ 2000 × 55,573円 = 111,146,000円(約1億1,100万円)

(3)「天下の名刀」
雲霧仁左衛門(中井貴一)が狙うは、大熊屋(伊武雅刀)の持つ数珠丸恒次。だが、そんな中、別の札差である和泉屋徳兵衛(温水洋一)が、数珠丸恒次を手に入れたという噂が江戸に聞こえ始める。天下に二つとないはずの名刀を、和泉屋に持ち込んだのは、甲府勤番を名乗る柏倉大膳(梶原善)という男であった。和泉屋に狙いを定めた雲霧仁左衛門(中井貴一)。そして、その仁左衛門の動きに、安部式部(國村隼)も目を光らせる。

■キャスト
大盗賊・雲霧仁左衛門役:中井貴一
雲霧一党
 州走りの熊五郎役:手塚とおる
 前裁の勘助役::近藤芳正
 胡蝶役:中田クルミ
通人の与力役:DAIGO
火付盗賊改・安部式部役:國村隼
 与力・山田藤兵衛役:村田雄浩
 同心・堀十内役:浜野謙太
大熊屋・三太夫役:伊武雅刀
三国屋・おりょう役:観月ありさ
平野大和守役:中村梅雀
 ほか

【放送情報】
2025年1月5日(日)スタート <全8回>NHK BSプレミアム4K/NHK BS
毎週(日)18:45~ ※初回放送(1月5日)のみ 19:00~ /1月12日(日)より毎週(日)18:45~
(再放送)本放送の翌金曜 19:30~ NHK BSプレミアム4K/NHK BS

BS時代劇「雲霧仁左衛門ファイナル」| NHK|予告
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NHK「雲霧仁左衛門」番組サイト

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