「モーテル・カリフォルニア」イ・セヨン10年ぶりの再会でナ・イヌの変貌ぶりに驚く【第1-2話あらすじ】
イ・セヨンとナ・イヌ主演で社会に葛藤を感じながらも初恋の相手との再会を描いたMBC金土ドラマ「モーテル・カリフォルニア」が1月10日から放送を開始した。第3話予告動画はYouTubeにて公開中だ。
容姿や家業のせいで居心地の悪い青春時代を送ってきたガンヒ(イ・セヨン)は初恋の幼馴染ヨンス(ナ・イヌ)を故郷に残し、インテリアデザイナーを夢見て上京するものの社会は女性である彼女に厳しく、くすぶった日々を送っていた。10年近い年月が過ぎ、容姿も垢抜け獣医として暮らしていたヨンスは、休みのたびにソウルに向かいガンヒを探していたが、ある日、祖父の葬儀でガンヒと再会。再び二人の気持ちが動き始めるが、同時期に新たな出会いを経験した二人はすれ違い、ガンヒの父チュンピル(チェ・ミンス)の誕生日プレゼントがきっかけで状況は再びこじれてしまう。
「モーテル・カリフォルニア」は、田舎のモーテルで生まれ育ったチ・ガンヒ(イ・セヨン)が、12年前に去った故郷で初恋の相手チョン・ヨンス(ナ・イヌ)と再会し、繰り広げられる波乱万丈な恋愛ドラマ。2019年に出版されたシム・ユンソの人気小説『ホーム、ビター・ホーム』が原作。
■キャスト
チ・ガンヒ役:イ・セヨン
チャン・ヨンス役:ナ・イヌ
チ・チュンピル役:チェ・ミンス
クム・ソッキョン役:キム・テヒョン
ユン・ナヌ役:チェ・ヒジン
エスター・パク役:ソ・イェファ
ファン・ジョング役:ウ・ミファ
ほか
■第1話あらすじ
田舎町に生まれたガンヒ(イ・セヨン)はクォーターであるせいで、周りと違う容姿、実家の家業がモーテルであることから同級生からからかわれ、大人たちからも変わった目で見られていた。いじめっ子にも飄然と立ち向かう強さを持っていた彼女だが、そんな環境が次第に居心地悪く感じたガンヒはソウルの大学への進学を決める。「クマちゃん」というあだ名がぴったりの純粋で大柄な青年に成長したヨンス(ナ・イヌ)は雪の夜にチュンピル(チェ・ミンス)からガンヒに渡してほしいと言って紙袋を託される。直後にガンヒが故郷を離れると聞いて彼女が住むモーテルに駆けつけた彼は、電気を止められたモーテルで、ガンヒと初めて結ばれた。ターミナルでガンヒを見送るヨンス。ガンヒが見たのはターミナルで涙を流すヨンスの姿だった…。
それから10年近い月日が経ち、インテリアデザイナーの夢を抱きながらも機会に恵まれずにいたガンヒは考試院(安アパート)で暮らしながら工事現場で働いていたが、女性だからと差別を受けて、啖呵を切って仕事を辞めてしまう。そんな彼女を偶然見かけたジョング(ウ・ミファ)は彼女を会社に誘い、人生に疲れ切っていたガンヒも彼女の熱意に押されて未来に希望を抱き始める。会社に足を運んだガンヒはそこでも格の違う自分を見下すような態度に一度は嫌気がさして飛び出すが、ヨンスのことを思い出して、メイクをし直して自分を強く見せると再び会社に乗り込み、インターンの座を掴み取る。同じ頃、祖父の世話のために故郷に残ったヨンスは見違えるほどに痩せ、獣医として暮らしながら休みのたびにガンヒを探しにソウルを彷徨う生活を送り、ある日偶然にガンヒを見かけるが声もかけられないまま見失ってしまう。
入社してもお茶くみ扱いをされ、理想と現実を思い知らされたガンヒはあるミーティングでホテルの御曹司ソッキョン(キム・テヒョン)とクライアントのエスター(ソ・イェファ)に気に入られ自ら部屋のアレンジを提案するが、上司からは猛反発を受けた挙げ句解雇されてしまう。現実に失望したガンヒはそれでも悪態をつく上司に向かって、ここでも啖呵を切ってしまう。降り出した雪を見てお互いを思い出すガンヒとヨンス。しかしそこに祖父の危篤の知らせが舞い込み、葬儀で悲しみに暮れていたヨンスはやって来たガンヒに抱きつく。ガンヒは見違えるほどに容姿が変わったヨンスに驚くことしかできなかった…。
画像:MBC「모텔캘리포니아」HPより
■第2話あらすじ
祖父の葬儀で再会を果たした二人。しかし周囲の心無い噂話が再びガンヒに突き刺さる。かつていじめっ子だった同級生のテーブルに座ったガンヒは、嘘の名刺を渡して恵まれた生活をしているふりをすると、嫌味な同級生を挑発し水をかけられるが、負けじと料理を頭からかけ、怒った同級生はヨンスに殴られ警察沙汰に発展してしまう。仕事もなく、故郷にも帰れず自堕落に酒に溺れたガンヒはある日酔っ払ってソッキョンに客とデザイナーの関係を超えた態度を取ってしまうが、ソッキョンはそんな彼女に惹かれていた。一方、ヨンスは授業で実験に使われる犬を逃がそうとしていた学生のナヌ(チェ・ヒジン)と知り合い、ナヌは猛烈に好意を寄せ始める。
辞めたはずの会社から呼び出されて警戒しながら出社したガンヒは、ソッキョンが彼女を指名したことを知り、因縁の上司から復帰を懇願されるが、最高に贅沢な人生を送るために嫌いな人とは仕事しないと一蹴。エスターからも報酬を渡されるが、人生で最高の評価をしてくれたことに感謝して何も受け取らずに立ち上がり、エスターは友達として彼女を結婚式に招待した。クリスマスに行われた結婚式で、ジョングもガンヒに触発されて独立したことを知り、スカウトを受けたガンヒ。エスターらからはパーティーに誘われるが、彼女には先約があった。父子揃ってクリスマス生まれのガンヒは、ある年から半ば無理やり父と共にホテルの一室で互いにお祝いする子供じみたイベントに辟易していた。ふとヨンスのことが頭をよぎり電話をかけるが、ナヌと一緒にいると知り、ホテルのバーで再び鉢合わせたソッキョンに父の前で恋人のふりをしてほしいと頼む。
二人が指示されたホテルの部屋に入るとそこにいたのは父ではなくヨンスだった。忘れられない初恋の人の前に偽の恋人を連れてきてしまったことに絶望するガンヒ。ヨンスはかつてガンヒを探してソウルに来た時に、アルバイト先で揉めていたガンヒを助けたのがソッキョンだったことを思い出し、二人の仲を誤解し始めてしまう…。
■見どころ
「ホーム・ビター・ホーム」という原作小説のタイトルが示す通り、純粋な初恋をテーマにしながら、見た目や家業に対する偏見、女性差別、上司のパワハラなど誰しもが一度は経験したことがある世知辛い現実への風刺も含んだ本作。外国人とのクォーターである主人公ガンヒが経験してきた好奇の目の標的になる居心地の悪さ、実家がモーテル(日本のラブホテルに近い)であるために幼い頃から受けてきた侮蔑、女性で若者だからという理由で上司から威圧されるなど韓国社会の悪い慣習や、社会的ステータスをよく見せるために見えを張ったり、強がってしまう現代人の孤独が色濃く反映されているものの、シリアスになりすぎていないのが脚本の魅力だ。
理由としてまず挙げられるのは一定数の理解者の存在。作中では嫌な人間がたくさん登場する中で、ガンヒの人柄や才能を評価する人物も登場する。中でも観ていて気持ちいいのがウ・ミファ演じるジョングだ。社会への希望をとうに捨ててしまったかのようなガンヒにも独特な頼もしさで近づいてくる彼女の言葉は歯切れがよく、いわゆる理想の上司。そしてもう一つは、社会に踏みつけられて孤独を感じるガンヒの芯の強さだ。相手が誰であろうと、たとえ会社の偉い人であろうと理不尽なことにはノーと言える彼女の強いキャラクターが痛快であり、作品の見どころになりそうだ。一方、ヨンスを演じるナ・イヌは幼少期から最近まで一貫して「クマちゃん」と形容される大柄な優しい青年だったが、中盤ではスラッとした姿に変わり視聴者を驚かせた。この短期間での変貌にもドラマの展開に関わるエピソードが隠されているのか…?展開に注目したい。
幼馴染の再会や恋愛を描いたドラマは多いが、互いに自分の気持ちを認識している点がユニーク。別れの直前に関係を結んでいて、やや成人向けな展開ではあるが、痩せず、人前でメガネを外したり笑いかけたりしないでというガンヒの言葉が切なく印象的だ。第1話では4.5%、第2話では3.8%の全国視聴率(ニールセンコリア調べ)と好調な滑り出しで次週への期待を高めた。
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◇YouTube[모텔 캘리포니아 3회 예고]第3話予告
◇MBC「모텔 캘리포니아」HP
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