「東京サラダボウル」第2話ネタバレ&考察:窮地の奈緒を松田龍平が救う…“有木野”の過去が明らかに

01月14日22時45分ドラマ
©NHK

1月14日に放送されたNHK新ドラマ「東京サラダボウル」第2話では、鴻田麻里(奈緒)が扱う電動自転車のバッテリー窃盗事件をきっかけに、大規模な多国籍窃盗団の解決、そして中国語通訳人・有木野了(松田龍平)の過去が明かされた。この回のネタバレあらすじと考察、見どころを紹介する。次回予告は番組HPで公開中だ。



「東京サラダボウル」は、小説『東京サラダボウルー国際捜査事件簿―』(黒丸)が原作。異なる言語、食、文化が同居する“サラダボウル”の大都市で、ミドリ髪の国際捜査の警察官&ワケありの通訳人のコンビが日本社会からこぼれ落ちそうな人生を拾っていく社会派エンターテインメント。⇒【全話ネタバレあらすじ・関連記事】

第2話「始末書とネームタグ」(ネタバレ)
自転車のバッテリー窃盗事件で、鴻田麻里(奈緒)はスリランカ人のアシャンを取り調べる。麻里は、アシャンが3つのバッテリーを盗んでいたことが気になり、彼が働く店で聞き込みを行う。そこで、バッテリー窃盗を持ちかけた人物が儲け話を持ち掛けていたことが明らかになる。

一方、東新宿署の国際捜査係では、大規模な多国籍窃盗団が摘発され、元暴力団の安藤を追っていた。一員であるウスマンを検挙し、取り調べを行うが黙秘を続け捜査は難航していた。飯山係長(皆川猿時)や杓野巡査部長(中川大輔)、有木野了(松田龍平)は、安藤の行方を探していた。そんな中、麻里の取り調べに同席していた新人警察官の広田カナ(ノムラフッソ)が、アシャンが元暴力団の日本人から電動自転車のバッテリーを盗むよう指示されたと報告する。

その頃、麻里は、バッテリー窃盗を持ちかけた人物も罰すべきだと考え、素性がわからないまま偶然にもその人物・安藤にたどり着く。その時、麻里のスマートフォンに署から電話がかかってきて、麻里が電話口で「安藤」の名前を口にする。すると、安藤が麻里に襲いかかり、ナイフを突きつけた。

その時、麻里の先輩・杓野と有木野が駆けつける。杓野が安藤を前にひるむ中、有木野が代わりに安藤を制圧し、杓野に手錠をかけさせた。

実は、有木野はウスマンの通訳を担当した黒須(関口メンディ)からウスマンが日本語を理解できることを聞いており、麻里の危機を知るとウスマンを脅して安藤の居場所を吐かせ、麻里を救いに駆けつけたのだ。

事件は解決するが、有木野の行動は越権行為だった。麻里が謝罪すると、有木野は「あんたはこの組織で向こう見ずに信念だけでやっていたら、引き返せなくなるよ」と忠告する。

その後、麻里は杓野から有木野についての噂話を聞く。「3年前、有木野が上麻布署の刑事だった時、署内の不祥事を有木野が記者に情報漏洩をし、その記事のせいで死人だ出てしまった」というのだ。その後、麻里はネットで検索し「警察組織の闇!上麻布警察署 取り調べ中に”意図的誤訳”」という記事を見つけた。



■マギー、嫌味な刑事役でゲスト出演
この回では、有木野が元の古巣である上麻布署で中国人カップルの夫婦げんかの通訳を担当するエピソードも描かれた。取り調べで、妻が夫に暴行を受けたと証言し、有木野は「夫が頬を殴った」という内容を通訳。しかし、知人の中国人留学生シェンから、「頬を殴った」という言葉が中国で「嘘がバレた」という意味の造語だと教わり、訂正のため上麻生署に戻る。担当刑事の大内田(マギー)は有木野に敵意を持っており、誤訳をことさら丁寧に謝罪させ、嫌味な態度を取る。だが、証言者の妻はその刑事を「嫌味な奴」と非難し、有木野を「紳士的だ」と褒めた。

大内田刑事の嫌味な態度もまた、3年前の有木野が情報漏洩したという噂のためだろう。

■押さえておくべき3点
他にもこの回、今後の伏線となるだろういくつかの気になる点があった。
①麻里がナイフを突きつけられたときに、一瞬麻里の脳裏に浮かんだ「血の付いたナイフ」
②有木野の知人のバーでキープしてあった「ウイスキー」につけられた『SATORU』のネームタグ。
③ラスト、有木野の頬にキスした怪しい男(絃瀬聡一)

■3つの通訳形態
今回は、武田玲奈扮する今井もみじのベトナム語、イモトアヤコ扮する清宮百合がシンハラ語の通訳、関口メンディー扮する黒須雄介の英語の通訳シーンなど、前回にもまして国際色豊かだった。その中で通訳の難しさや、麻里と中国人留学シェン(許莉廷)との飲み会の席で、有木野が3つの通訳形態についても紹介した。

①同時通訳:通訳者が話し手の言葉を聞きながらリアルタイムで通訳する。
②ウィスパリング:話し手の言葉を聞き手の耳元でささやくように通訳する。
③逐次通訳:間合いや言い間違いなども含めてすべて通訳する。警察の聞き取りなどで行われるのがこれだ。

次回、第3話は「赤ちゃんとバインミー(前編)」。誘拐の被害者でありトラブルメーカー
原嶋幸次役で浜野謙太が出演する。

■ドラマ10「東京サラダボウル」
【放送予定】2025年1月7日(火)スタート <全9回>
総合 毎週火曜 22:00〜22:45
BSP4K 毎週火曜 18:15〜19:00
[再放送] 総合 毎週木曜 24:35
【原作】黒丸 「東京サラダボウルー国際捜査事件簿―」
【出演】奈緒 松田龍平
中村蒼 武田玲奈 中川大輔 絃瀬聡一 ノムラフッソ 関口メンディー 朝井大智 張翰 許莉廷 喬湲媛 Nguyen Truong Khang 阿部進之介 平原テツ イモトアヤコ 皆川猿時 三上博史
【演出】津田温子(NHKエンタープライズ) 川井隼人 水元泰嗣
【制作統括】家冨未央(NHKエンタープライズ) 磯智明(NHK)
【プロデューサー】中川聡子

NHK「東京サラダボウル」HP

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