「雲霧仁左衛門ファイナル」天下の名刀が2本？片桐仁と観月ありさの因縁が明らかに（第3話ネタバレと第4話予告）
19日に放送したBS時代劇ドラマ「雲霧仁左衛門シリーズ」ファイナルでは、仁左衛門が和泉屋に持ち込まれた数珠丸恒次（※）の真偽を確かめるために、盗み出すことにする。その過程で前裁の勘助（片桐仁）の過去が明らかになった。第3話のネタバレあらすじと見どころを紹介する。第4話の予告は番組サイトで公開される。
※「数珠丸恒次」は天下五剣の一つ。詳しくは第1話ネタバレで説明。
「雲霧仁左衛門」は、希代の大盗賊・雲霧仁左衛門（中井貴一）率いる雲霧一党と、その捕縛を目指す火付盗賊改方長官・安部式部（國村隼）との攻防を描く時代劇。池波正太郎著の同名小説が原作である。2013年に中井貴一主演でスタートして第7作目となる今シーズンで幕を閉じる。⇒【全話あらすじ・見どころ】
(3)「天下の名刀」ネタバレ
雲霧仁左衛門（中井貴一）が狙うは、大熊屋（伊武雅刀）の持つ数珠丸恒次。胡蝶（中田クルミ）は亡きおもん（遠藤久美子）の復讐ではなく、大熊屋の務めを果たしたいという最後願いを叶えるために大熊屋への潜入を願い出る。仁左衛門は必ず生きて帰ると約束させて、胡蝶の潜入を認めた。
そんな中、別の札差である和泉屋徳兵衛（温水洋一）が、数珠丸恒次を手に入れたという噂が江戸に聞こえ始める。天下に二つとないはずの名刀を、和泉屋に持ち込んだのは、甲府勤番を名乗る柏倉大膳（梶原善）という男だった。仁左衛門は、持ち込まれた名刀が本物か確かめるために、次の盗みを和泉屋に定め、亀菊（木下晴香）を女中として和泉屋に送り込み、勘助に徳兵衛（片桐仁）を見張らせた。
和泉屋は、大熊屋、三国屋に次ぐ蔵前三番目の札差。三国屋の女主人おりょう（観月ありさ）にのぼせ上っている徳兵衛は数珠丸恒次を持参して、結婚して二人で蔵前一の札差になろうと持ち掛ける。徳兵衛に興味のないおりょうは適当にあしらって追い返すが、その後、一緒になって和泉屋を乗っ取るのもいいかもしれないと、阿漕なことを考える。それを天井裏から勘助が盗み聞きしていた。
実は、15年前まで勘助は売れないが腕の確かな絵師だった。そんな彼に贋作の依頼が舞い込んだ。ところがその後、勘助は贋作を描いたとして役人たちに捕えられそうになり、どうにか逃げだした。そんな勘助を仁左衛門が雲霧一党に迎え入れたのだった。
一方、亀菊はうまく徳兵衛に取り入り、店の見取り図に3つの隠し戸を記して仁左衛門に報告する。名刀がどこに隠しているのかわからないために、一党総出で3つの隠し戸すべてに潜入することにする。ところが、雲霧が和泉屋を狙うと考えた火付盗賊改方、安部式部（國村隼）も徳兵衛から同じ情報を得ていた。与力の山田藤兵衛（村田雄浩）たちを3カ所に配して一党が盗みに入るのを待ち構えていた。
3手に分かれた一党は役人たちに捕まりそうになり、店の外へ逃げ出した。しかし仁左衛門は4番目の隠し戸があるはずと睨んでいた。役人たちが逃げた一党を追いかける間に、亀菊と勘助は4つ目の隠し戸の裏の部屋にに保存された名刀と金子を盗み出した。
盗み出した数珠丸恒次を手にした仁左衛門は、それが偽者だと見抜き、和泉屋に名刀を持ち込んだ柏倉大膳の後ろには黒幕がいるはずだと確信。必ず突き止めて見せると決心する。同じとき、柏倉大膳は、大熊屋三太夫（伊武雅刀）の前にいた。
前回第2話、絵の上手い勘助が「なぜ絵師にならなかったのか？」と話題になったが、勘助は絵師だったことが分かった。そして15年前に贋作の依頼に来たのは三国屋のおりょうだった。
勘助の様子がおかしいと感じた仁左衛門が、勘助を呼び出すシーンがあった。そこで勘助が「なんの値打ちもない俺を一党に入れたのか」と聞く。勘助は初めて会った仁左衛門に、「死ぬほどお腹がすいても善人からは決して盗みをしない。あくどいことをしてたっぷり儲けている奴らから盗んでやる」と言った。「そんなお前なら理（ことわり）を守れると思った、それがお前の値打ちだ」と言ってやった。そして、「務めに私情は禁物だ」と釘を刺すのも忘れなかった。
勘助は15年経った今なお、懐に「おりょうの似顔絵」を持っている。それは恋しさからなのか、それとも恨みからなのか？次回の展開が楽しみだ。
(4)「甲府勤番の名刀」
仁左衛門（中井貴一）が、和泉屋から盗み出した数珠丸恒次は贋作だった。それを売った柏倉大膳（梶原善）の裏に、大熊屋（伊武雅刀）の気配を感じ取った仁左衛門は、おもん（遠藤久美子）が遺した言葉を手がかりに甲府へと仲間を送り込む。一方、式部（國村隼）も、甲府勤番を名乗る柏倉大膳に目を付け、甲府へ配下を送り込む。そんな中、式部の元に、良い知恵があると近づいてきたのは、三国屋おりょう（観月ありさ）であった。
■キャスト
大盗賊・雲霧仁左衛門役：中井貴一
雲霧一党
州走りの熊五郎役：手塚とおる
前裁の勘助役：：近藤芳正
胡蝶役：中田クルミ
通人の与力役：DAIGO
火付盗賊改・安部式部役：國村隼
与力・山田藤兵衛役：村田雄浩
同心・堀十内役：浜野謙太
大熊屋・三太夫役：伊武雅刀
三国屋・おりょう役：観月ありさ
平野大和守役：中村梅雀
ほか
【放送情報】
2025年1月5日（日）スタート ＜全8回＞NHK BSプレミアム4K／NHK BS
毎週（日）18：45～ ※初回放送（1月5日）のみ 19：00～ ／1月12日（日）より毎週（日）18：45～
（再放送）本放送の翌金曜 19：30～ NHK BSプレミアム4K／NHK BS
◇BS時代劇「雲霧仁左衛門ファイナル」| NHK｜予告
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