NHK大河「べらぼう」鬼平の片鱗見せる?“平蔵”中村隼人が粋な姿を披露 第6話ネタバレと第7話予告
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NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)2月9日(日)放送の第6話「鱗(うろこ)剥がれた『節用集』」蔦重(横浜流星)形勢逆転、ラストに鱗形屋(片岡愛之助)の逮捕劇。2月16日(日)放送の第7話「好機到来『籬(まがき)の花」蔦重が“倍売れる細見”作りに奔走。予告動画は番組公式ホームページで公開中。
大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の人生を描く。
2月9日放送の第6話では、蔦重と青本作りで熱く語る鱗形屋だが、経営難から偽板作りに手を染めてしまう。鱗形屋の罪に気付いた蔦重が告げ口はしないと誓うも、ラストで登場した長谷川平蔵(中村隼人)により鱗形屋はあえなく捕まってしまった。
自分の野心のために逮捕を望んだ蔦重に、粋なセリフで励ます平蔵。“決まった!”とばかりにどや顔で去っていく平蔵の姿が話題となった。平蔵は時代小説『鬼平犯科帳』の主人公・鬼平としても知られるキャラクター。第1回では花魁から“カモ”扱いされ“カモ平”とバカにされていたが、今回で汚名返上。「鬼平らしくなってきた!」「良いこと言ったのにどや顔が笑える」と視聴者の投降も集まった。
そして2月16日(日)放送の第7話では、今より倍売れる吉原細見つくりに乗り出す蔦重だが、またしても西村屋(西村まさ彦)の邪魔が入る。吉原のために奔走する蔦重のために、花の井(小芝風花)がひと肌ぬぐことに・・・。
■春信の“おもしろ”春画が登場
鱗形屋が偽板と一緒に武家に渡した春画。鈴木春信が描いた『風流 艶色真似ゑもん』は、主人公を豆粒にし、艶色の様子を春画帖で物語る作品だ。物語はお仙の化身から霊薬を授かり、浮世之介が名前を「真似ゑもん」と変え、好色遍歴の旅にでる物語。真似ゑもんは、障子の隙間や木の陰から男女の色事を除き見する発想が面白く、春画の迫力も相まって現代でも注目を集める作品だ。
まさか大河に春画が登場するとは。予想外の視聴者から「春画だよね?!」「あれ春画?」「大河に春画が出るなんて・・・」と驚きのコメントが寄せられた。小さい男が他人の情事をのぞき見するこの作品。ドラマでは入手困難な本として鱗形屋が武家に献上し、武家が楽しそうにめくるシーンも盛り込まれた。また第6話には当時はやった髷や着物を着て通を気取る「金々」が登場するなど、江戸に暮らす人々の生活がのぞけるのも、この大河ドラマの楽しみ方になっている。
■第6ネタバレ
鱗形屋お抱えの改めとなった蔦重は、面白い青本を作れば読者を獲得できるはずと、鱗形屋と共に作業を進める。青本とは気軽に楽しめる娯楽本だが、今あるものは絵も筋立ても古臭い。江戸っ子が楽しめるものを作りたいという蔦重の提案が気に入った鱗形屋は、蔦重と共に筋書きを考えることに。一方、江戸城では、財政難にも関わらず老中・松平武元(石坂浩二)は日光社参を執り行いたいと言い出したので、それを阻止したい田沼意次(渡辺謙)は、大名たちから嘆願書を出すよう根回しする。
この頃、細い髷に長い着物を引きずって通を気取る者を「金々」と呼んでいたが、蔦重と鱗形屋は物語に金々男を登場人物にするなど知恵を絞っていた。鱗形屋からの帰り道、蔦重は須原屋の店主市兵衛(里見浩太朗)から、大坂柏屋が、自分たちが摺った『増補早引節用集』の偽板(海賊版)『新増早引節用集』の板元を探していることを聞く。蔦重は偽板を見て、鱗形屋の息子が持っていた節用集と同じものと気づいた。鱗形屋の資金繰りは厳しいというし、店の一室でこそこそ何か摺っている様子もあった。
蔦重は真相を確かめるため、鱗形屋へ向かい、厠紙から『新増早引節用集』の切れ端を見つけ、さらに店の奥から鱗形屋と西村屋が、蔦重をうまく飼いならしていると話し声を耳にする。頭にきた蔦重は、偽板を告発しようとするが、告げ口は性に合わないと、鱗形屋の運命を天に任せることにする。一方、意次は日光社参取りやめを求め、家治(眞島秀和)を説得すべく嘆願書を提出。しかし家治から家基の代になれば田沼一派は真っ先に排されると忠告され、社参を受け入れる他なかった。
青本の相談をすべく蔦重が鱗形屋を訪ねると、長谷川平蔵が現れた。柏屋からの訴えを受け、与力、同心を連れ調べに来ていたのだ。平蔵らは蔵にしまわれた大量の『新増早引節用集』と板木を見つけ鱗形屋を捕らえる。蔦重も連行されそうになるところ、平蔵が吉原の茶屋の者だと言って止めた。それを見て、鱗形屋は蔦重が奉行所に漏らしたのだと誤解して、恨み言を言いながら連れて行かれた。
その後蔦重は平蔵に、自分は鱗形屋に危険が迫っていることを知りながら教えなかったことを告げる。鱗形屋がいなくなれば自分が板元になれると期待し、逮捕を望んでいたのだ。しかし「濡れ手に粟、棚からぼた餅。俺ぁうまくやったんでさぁ」とつぶやくと「うまくやるってなぁ・・・堪えるもんすね」と肩を落とした。すると平蔵は「世の中そんなもんだ」と言って、持っていた粟餅を渡し「濡れてに粟餅。せいぜいありがたく頂け。それが粟餅落とした奴への手向けってもんだぜ」と励ました。
■第7話あらすじ
蔦重は今の倍売れる細見を作れば、地本問屋の仲間入りができる約束を取り付ける。しかし西村屋と小泉忠五郎がそれに反発し、蔦重の地本問屋参入を阻止しようとする。
NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、安田顕、小芝風花、宮沢氷魚、中村隼人、石坂浩二、片岡愛之助、高橋克実、生田斗真、冨永愛、中村隼人、伊藤淳史、安達祐実、水野美紀、風間俊介、市原隼人、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第6話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
◇大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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