2027年、NHK大河ドラマ第66作は松坂桃李主演「逆賊の幕臣」で幕末の真実に迫る
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2027年大河ドラマ「逆賊の幕臣」の制作・主演発表会見が本日3月3日に行われた。
再来年に放送されるNHKの大河ドラマは、勝海舟のライバルとも言われ、日本の近代化に貢献した小栗忠順(おぐり ただまさ)の活躍を描いた「逆賊の幕臣」に決まり、主演は松坂桃李が務めることになった。
66作目となる再来年の大河ドラマ「逆賊の幕臣」は、江戸幕府の使節団としてアメリカを訪問した小栗上野介忠順が、帰国後に日本の近代化を進めようと奔走するも、その後、明治新政府に「逆賊」と見なされるまでの過程が描かれる。
幕府を倒した維新志士たちではなく、時代の変革を支えた幕臣たちの視点から幕末を描く。これまでの「幕府は時代遅れで、維新によって日本は近代化した」という歴史観に一石を投じ、日本の近代化がすでに幕末から始まっていたことを明らかにする。
現代と交錯する幕末の危機
幕末の日本は、今の時代と驚くほど似ている。グローバル経済の影響、物価高騰、社会の分断、さらには戦争やテロの脅威――混乱の中で、小栗は国の独立と安定を守るために奔走し、未来を切り開こうとした。彼の知略と決断力が、日本の近代化にどのような影響を与えたのか。
スリリングな外交戦と情報戦!
本作では、小栗が国内外の勢力と繰り広げる熾烈な駆け引きを描く。信頼と裏切りが交錯し、決断が運命を左右する。彼の最大のライバルとなるのは、もう一人の知将・勝海舟。二人は異なる手法ながら、同じ目的に向かって奮闘する。もし歴史が違う形で進んでいたら、日本はどんな未来を迎えていただろうか?
脚本:安達奈緒子 コメント(コメント全文はこちら)
「幕末」というテーマをいただき、心から感謝しています。歴史は常に勝者の視点で語られますが、敗者の視点から見ると、また違った物語が浮かび上がります。小栗忠順という人物の目を通して描くことで、現代にも通じる問題が見えてくるのではないかと考えています。
【制作にあたって】制作統括 勝田夏子
「小栗って誰?」そう思った方も多いかもしれません。私も最近まで知りませんでした。しかし、知れば知るほど「今こそもっと知ってほしい!」と感じます。幕末の人々がどんな気持ちで時代の変革を迎えたのか、現代の私たちにとって非常に重要なテーマだと思います。
小栗忠順の冷静かつ現実的な考え方は、今の時代にこそ必要なヒーロー像です。彼の物語を松坂桃李さんの演技で届けられることを、非常に嬉しく思います。2027年の大河ドラマ「逆賊の幕臣」、ぜひご期待ください。
写真提供:NHK
主演:松坂桃李
幕末の改革者にして「逆賊」とされた男・小栗忠順。その天才的な頭脳と高潔な志を、松坂桃李が熱演する。
物語の始まり
万延元年(1860年)、小栗は日本初の遣米使節団の一員としてアメリカへ旅立つ。西洋文明の進歩に衝撃を受けた彼は、日本の近代化を決意。しかし、幕府内の保守勢力、倒幕派の圧力、そしてライバル・勝海舟との駆け引きが彼を待ち受ける。
彼の壮絶な挑戦と、やがて訪れる悲劇的な運命――
2027年、NHK大河ドラマ「逆賊の幕臣」に期待が膨らむ。
2027年 大河ドラマ「逆賊の幕臣」
【放送予定】2027年1月~
【制作スケジュール】2026年 夏 クランクイン予定
【作】安達奈緒子
【制作統括】勝田夏子
【演出】西村武五郎
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