ジブリが描く魔法と成長の物語『ゲド戦記』、7日金曜ロードショーで感動の冒険が待っている

18時15分映画

明日、3月7日(金)の「金曜ロードショー」では、スタジオジブリ制作のアニメ映画『ゲド戦記』が放送される。番組HPにて予告動画が公開中だ。



『ゲド戦記』は、アーシュラ・K・ル=グウィンの名作ファンタジー小説を原作に、宮崎吾朗監督によって2006年に制作された作品。映画は、魔法使いの少年ゲドが自らの過去の過ちと向き合い、成長していく姿を描いている。

物語は、架空の世界「地球海」を舞台に、ゲドが魔法を使う力とその力に隠された闇に葛藤しながら、王国を救うために立ち上がるというもの。ゲドの成長と共に、王女テルーとの絆が深まる様子も描かれ、心の葛藤や自己の理解といったテーマが物語の核となっている。ジブリらしい美しい手描きアニメーションと、久石譲による壮大な音楽が一体となり、観る者を魅了する。

主人公でエンラッドの王子・アレン(レバンネン)の声を担当するのは岡田准一。今や、日本を代表する俳優としても活躍する岡田の抑えた声が心に響く。一方、ヒロインで顔に火傷の痕がある少女・テルー(テハヌー)を担当したのは、「コクリコ坂から」の主題歌「さよならの夏 〜コクリコ坂から〜」など映画音楽も歌った手嶌葵。手嶌は、主題歌と挿入歌も担当しており、彼女の美声で歌い上げる「テルーの唄」は心に沁みると話題になった。そして、「千と千尋の神隠し」の釜爺の声を担当した菅原文太が、ハイタカ(ゲド)の声を担当するほか、風吹ジュン、田中裕子、香川照之、小林薫、倍賞美津子といった、映画ならでの豪華キャストが声の出演をした。

『ゲド戦記』は、原作と映画で多少の違いがあるため、原作ファンには賛否が分かれる部分もあるが、それでもジブリらしい温かさと幻想的な世界観は必見だ。これまで映画を観たことがない人も、心に残る壮大な冒険と深いメッセージを受け取ることができるだろう。

明日の「金曜ロードショー」は、ファンタジー映画の魅力が詰まった『ゲド戦記』で、ぜひその世界に浸ってほしい。

日テレ「金曜ロードショー」HP