「119エマージェンシーコール」システムダウンでも佐藤浩市の抜群のスキルが活きた【第8話ネタバレ・9話予告】

03月11日09時07分ドラマ
©フジテレビ

3月10日にフジ月9「119エマージェンシーコール」の第8話が放送され、太陽フレアの影響か、GPSの精度が落ち、指令センターのシステムもダウンしてしまう。そんな中、雪(清野菜名)憧れの堂島(佐藤浩市)は経験を活かして、抜群の采配を見せた。3月17日(月)21時に第9話を放送する。予告動画は番組公式サイトで公開されている。



「119エマージェンシーコール」とは
消防局の通信指令センターを舞台に、一本の電話で命をつなぐ“最前線”に立つ、指令管制員(ディスパッチャー)たちの“現実(リアル)”を描く完全オリジナルストーリーのドラマだ。その第8話が3月10日に放送された。

■第8話ネタバレあらすじ

緊急事態に見舞われ、助けを求めるために声を取り戻した小夏(蓮佛美沙子)は、幼少期の火災の原因が自分だと雪(清野菜名)、父(遠山俊也)、母(堀内敬子)に打ち明けた。

それは、雪の誕生日のお祝いの日。父は仕事で帰れなくなり、雪は機嫌を損ねる。雪の機嫌をなおそうとして母は「なんでも言うことを聞いてあげる」といってしまい、雪は“雪”がみたいと言い出した。叶わないのだが、小夏はスノードームを作ってあげることを思いつく。できあがったスノードームを日当たりの強い窓際に置いてしまった。日光を集める形になるところに黒い紙があり、燃え上がってしまったのだ。なにもできなくなった。雪が119番に通報することになった。

みなに謝る小夏に、両親も雪も「もとをただせば自分のせい」と優しい。小夏はそんな家族の優しさに包まれて、火事を出したあともずっと幸せにすごしていたのだという。

雪が出勤した司令課ではGPSの不具合が発生していることが報告される。箕輪健介(前原滉)が太陽フレアの影響ではないかと口にしたことを皮切りに、新島紗良(見上愛)、与呉心之介(一ノ瀬颯)、上杉昴(酒井大成)らも指令システムへの影響を懸念する。しかし、高千穂一葉(中村ゆり)は断定を危険視し、通報者本人から場所を聴取するという基本を徹底するよう要請する。

雪は高千穂から副台の仕事につくように言われる。初めて副台についた雪は堂島(佐藤浩市)の指導のもと、副台の雪は男性の通報を受けている兼下睦夫(瀬戸康史)をフォローする。しかし、兼下は完璧にさばいていたので、雪が出る幕はなかった。その通報は体調が悪くなった本人からで、横浜市港北区の住所を伝えていた。さらに「体重を減らすために運動をしている最中」だったことも話していた。

しばらく後、現場に向かった救助隊長から連絡が入る。なんと、現場が急な坂の頂上にあり、救急車では上がれないというのだ。さらに、隊員たちが要救助者を担架にのせて運ぶにも男性は170キロの巨漢で、隊員では危ないという。その話を聞いていた堂島は近くの家のガレージに消防の広報車を向かわせることにした。その対応で救助が可能になった。

雪は現場をみて、その急な坂に驚く。そこに堂島がやってきて、雪が本当にいたことに驚いていた。

雪は堂島が“レジェンド”と呼ばれるのは何故なのかを箕輪たちに聞く。すると、現在のようなAI音声で出動アナウンスがかかる前には司令官がその役目を担っていた。その際、堂島の肉声は聞くだけで重要度や緊急度が伝われと言われていた。

そんな堂島は高千穂に辞表を預けていた。実は咽頭癌で、手術の必要があり、場合によっては声を出せなくなる。迷惑をかけないようにと辞めることにしていた。そして最後の仕事と決めていた雪の研修も終わったため、手術を受けることにする。堂島が辞めることが伝わると皆が動揺した。

雪は堂島のもとに向かう。幼少期に119番した時に自分を落ち着かせ、無事に避難に誘導してくれたのは堂島だったと告げる。その時「絶対に助ける」と言ってくれたことも伝え、自分が司令官になって初めてその言葉の重さを知ったことも伝え、絶対に戻ってきて欲しいと頼む。

仕事に戻ると、ドローンの制御が不能になって横浜横須賀道路の狩場インター付近にドローンが落下したという連絡が入る。それと同時に複数から高速で玉突き事故が発生していると連絡が入る。対応している中、指令センターのシステムがダウンしてしまった。急遽、ホワイトボードで事態を把握するマニュアルな方法に切り替える。それを経験し、卓越した采配ができるのは堂島以外にいない。複数の通報をさばき、消防への連絡や指示も出しながら、システム復旧まで堂島がさばききった。

帰ろうとする堂島に、高千穂たちはみなで「帰ってきてください」と送り出した。追いかけた総務の田中(三浦獠太)は倉庫を掃除していたら、こんなものがでてきたと一通の封筒を渡す。それは幼い雪が119番を受けてくれた堂島に出したお礼の手紙だった。



大活躍のベテラン・堂島(佐藤浩市)

太陽フレアの影響を受け、GPSの精度が落ちるだけでなく、指令センターのシステムもダウンしてしまう。通報者からは携帯の位置情報を頼るのではなく、“聞き取り”が大事になり、指令センターのシステムの代わりにはホワイトボードに状況を書き、それを把握しながら、自分の判断で救急車の差配をする必要がある。そんな時に活躍したのは、大ベテランの堂島だった。毎話、短い時間の登場で大事なシーンを演じる佐藤浩市だが、第8話は存分にそのすごさを発揮させた回となった。



雪(清野菜名)家族の結束が高まる

第7話で失声症を克服した小夏(蓮佛美沙子)が描かれたが、第8話の冒頭は小夏が幼い日の火事について告白するシーンからスタートした。家族がみな、“誰が悪い”わけでもないのだが、雪の誕生日に仕事を入れてしまい雪の機嫌を損ねた父、誕生日なのに父親がいなくて機嫌がわるくなってしまった幼い雪、なんとかその機嫌をなだめようとして失言してしまう母、雪の願いを叶えようとスノードームを作った小夏。スノードームが太陽光を集めてしまい、運悪く近くの黒い紙が燃えてしまったのが火事を誘発したのだが、家族はみな小夏を責めることはなく、かえって家族の結束を高めた。



兼下(瀬戸康史)に特別高度救助部隊から声がかかる

仕事の時は常に冷静沈着で司令官としてテキパキと仕事をしている兼下だが、実は全消防隊員憧れのSR(特別高度救助部隊)から誘いの声がかかっている。そのためにも昇進試験をうけるように高千穂(中村ゆり)は勧めるが、兼下はなにか様子がおかしくなる。3月17日に放送になる第9話は兼下の思いがドラマを動かしてゆく。



■第9話あらすじ

粕原雪(清野菜名)が勤務する消防局の司令課3係。朝のミーテイングで高千穂一葉(中村ゆり)が堂島信一(佐藤浩市)の手術が本日行われると報告し、堂島からの「見舞いは禁止、仕事をしろ」というメッセージも伝える。

また、高千穂は兼下睦夫(瀬戸康史)に昇任試験を勧める。昇任したらゆくゆくはSR(特別高度救助部隊)に来ないかという話が来ているというのだ。新島紗良(見上愛)、与呉心之介(一ノ瀬颯)、箕輪健介(前原滉)、上杉昴(酒井大成)は、SRは全消防隊員のあこがれの部署だと驚く。

ある日、兼下は用水路に落ちた男性からの通報を受ける。兼下は休憩時間になると、副台から助言してくれた雪に礼を述べる。初めて感謝されたと言う雪は、気になっていたことを兼下に尋ねてみた。

そんな折、土砂崩れで家が半壊したという男性から通報が入る。その場所は、兼下の妻・栞(高田里穂)の実家の近くで…。



フジテレビ 2025年1月13日スタート。毎週月曜日21時放送「119エマージェンシーコール」。出演:清野菜名、瀬戸康史、見上愛、一ノ瀬颯、前原滉、酒井大成、三浦獠太、蓮佛美沙子、堀内敬子、遠山俊也、中村ゆり、佐藤浩市 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@drama119_cx」。

フジテレビ「119エマージェンシーコール」番組公式サイト

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