NHK土ドラ「地震のあとで」に堤真一、井川遥、錦戸亮、のん(声)の出演決定 予告動画公開

4月5日スタートのNHK土曜ドラマ「地震のあとで」(4月5日スタート NHK総合22:00~22:45)のドラマの核となる主要人物に、堤真一、井川遥、錦戸亮、のん(声)の出演が決定した。予告動画が公開された。
「地震のあとで」は、1995年に発生した阪神淡路大震災から30年を迎える今年、作家・村上春樹が著した4つの短編を連続ドラマ化。1995年の阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、2011年3月11日の東日本大震災、そしてコロナ禍を経た今。世界が姿を変えてしまった“地震のあと”の30年という時を描き、これらの悪夢とも言える負の連鎖の先に回復を祈るドラマを目指す。
#2 【三宅:堤真一】
<役柄>
阪神淡路大震災が起こる前まで神戸に住んでいた男。冷蔵庫を嫌い、順子の働くコンビニに毎日買い物にやってくる。職業は不明だが風貌から画家だと推察される。
<コメント>
僕は西宮出身なのですが、阪神・淡路大震災の当時は東京にいて、遠くから被災する故郷を眺めるという経験をしています。幸い実家は大きな被害はなかったのですが、亡くなられた人、また大切な人を失ってしまった方々のことを考えると、家族ができた今だからか、以前よりも一層、とてつもないことだっただろう、と怖さを感じています。僕は実際に焚き火が大好きなんですが、今回、被災し家族を失ってしまった心の傷を抱えつつ、それでも少しでも前に進みたいという気持ちを焚き火の炎に託して演じました。
#3 【善也の母:井川遥】
<役柄>
神の子どもである善也の母。新興宗教の信者であり、今では指導者的な立場にいる。少年だった善也に神の子どもである所以(ゆえん)を語り、善也を動揺させた。その善也の揺らぎは、今もなお続いている。
<コメント>
地下鉄サリン事件が起きたとき私は学生で電車通学でした。
東日本大震災が発生した時、わが子はまだ1歳で毎日飛び交う情報に惑わされ、自分を見失いそうになっていました。身近な人たち、大切な人、当たり前だと思っていた日常が、一瞬で崩れ去ってしまうことを私達は知ってしまった。人はいくつもの後悔の積み重ねで生きていて、トラウマや呪縛、整理のつかない感情を抱えている。
私の演じた母親も信じることで自分を生かしているのではないかと思いました。
#4 【謎の男:錦戸亮】
<役柄>
片桐の前に現れる介護士然とした謎の男。関西弁を話し、片桐をある部屋へと誘っていく。そこで片桐は「ぼくのことを本当に覚えていないんですか?」と男に詰め寄られ、世界とのつながりを見失っていく。
#4 【かえるくん:のん(声)】
<役柄>
30年前に片桐の前に現れた巨大な蛙(かえる)の姿をしたかえるくん。かつてみみずくんが怒り地震を起こそうとしたが、かえるくんは片桐を頼り東京を壊滅から救った。そして今、かえるくんは再び片桐の元へ現れた。
<コメント>
阪神淡路大震災が起こった日私は兵庫県にいましたが、その時は一歳で当時の記憶というのは残っていません。ですが、様々な災害が起こる日本でこの作品が誕生すること、井上監督のこの作品に声の演技で参加できることに、使命感を抱きました。村上春樹さんの原作をリスペクトしながら2025年に置き換えた「続、かえるくん」画面を通して佐藤浩市さんと演技を交わしているような気分になれて特別な時間でした。何か観念的なもの、意識の奥に疑問やテーマを投げかけるような作品です。たくさんの人に、様々な感じ方をしていただけたらと思います。
土曜ドラマ 「地震のあとで」
【放送予定】2025年4月5日(土)スタート
総合 毎週土曜 よる10:00~10:45 <全4話>
【原作】村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』より
【脚本】大江崇允
【音楽】大友良英
【出演】岡田将生 橋本愛 唐田えりか 北香那 泉澤祐希 吹越満 / 鳴海唯 黒崎煌代 堤真一 /渡辺大知 渋川清彦 黒川想矢 木竜麻生 井川遥 / 佐藤浩市 錦戸亮 津田寛治 のん(声) ほか
【制作統括】山本晃久 樋口俊一 京田光広
【プロデューサー】訓覇圭 中川聡子
【演出】井上剛
◇NHK「地震のあとで」HP