【最終回ネタバレ】「家政夫ノミタゾノ7」松下奈緒の弾け演技&裏金から迷走記者会見まで近年のスキャンダル総出で笑い締め(第9話)

3月11日(火)に放送した松岡昌宏主演「家政夫のミタゾノ」第7シーズン(テレビ朝日系)第9話(最終回)は、松下奈緒、田山涼成、平原テツ、山中聡、松田有咲をゲストに迎え、社会風刺を交えつつ笑いに昇華させたミタゾノらしい締めくくりとなった。TVerで見逃し配信開始。
「家政夫のミタゾノ」は、TOKIOの松岡昌宏演じる家政夫・三田園薫(通称・ミタゾノさん)が、派遣された家庭・家族の内情を覗き見し、そこに巣食う“根深い汚れ”までもスッキリと落としていく痛快“覗き見”ヒューマンドラマシリーズ⇒【全話あらすじ・見どころ】。
■第話9ネタバレあらすじ
都知事選で現職を破り当選した折原果歩(松下奈緒)は、父親で民自党幹事長の折原健三(田山涼成)の「不透明な政治」を批判し、透明性のある政治を公約に掲げた。
果歩は『むすび家政婦紹介所』に「秘密や隠し事のない家政婦」を依頼。三田園薫(松岡)らが折原家に派遣される。そんな中、夫で国会議員の折原和夫(山中聡)のスキャンダルが発覚。健三は揉み消しを提案するが、果歩は「全てを公開する」と拒否。会見で不倫を認めたことで一時的に評価されるが、新たに和夫の公費を使った不倫旅行が疑われる。
果歩は「闇の献金パーティー疑惑」も追及する姿勢を見せ、健三と全面対立。しかし、和夫が健三と裏でつながっている様子や、娘・莉奈(松田有咲)の不審な行動も発覚。三田園は和夫の部屋で不審な領収書と札束を発見し、和夫が「闇の献金パーティー」に出入りしていた証拠を掴む。さらに莉奈が「頂き女子」として金銭を得ている疑惑も浮上。
健三は、和夫のスキャンダルを揉み消す代わりに、都庁のプロジェクションマッピング(P.M.)事業の収支報告書を提示。10億円の中の9億円の中抜きを隠蔽するよう要求。一方、記者は「闇献金パーティー」にもう一人参加者がいてそれが和夫ではないかと嗅ぎつける。
翌日の記者会見で果歩はP.M.の収支報告書を公開するが、白塗りされており批判を浴びる。和夫は「その場にはいたが、闇献金パーティーには参加していない」と釈明。実はポールダンサーとして出演していたのだ。領収書はダンスの授業料や脱税ではなく脱毛費用だったと判明。莉奈もパパ活の「頂き女子」ではなく「山の頂」の登山系配信者であり、金品は投げ銭によるもの。
家族への不信から誤解を招いた果歩は、自身の透明性の在り方を反省。しかし、会見中に三田園がP.M.収支報告書の全貌を暴露し、9億円の中抜きが明らかに。さらに果歩の不都合な発言を収めた映像も流される。
開き直った果歩は「完全な透明性は不可能」とし、「なんでも答える会見」を実施するが、記者たちのグダグダ質問に逆切れ。彼らにも責任を問い、政治とメディアの透明性を訴える。健三は圧力をかけようとするが、それがネットで生配信されていたと言われてもピンとこない。
果歩は辞職も考えたが、改革の第一歩としてP.M.の詳細を公開。さらに「ダンス映像」に健三の姿があり、彼こそが闇献金パーティーのもう一人の参加者であったことが発覚。こうして「暴露知事」が誕生し、健三は失脚した。
最終回は、政治と家族の“透明性”をテーマに、風刺とコメディが融合した痛快なエピソードだった。都庁のプロジェクションマッピングや、観光旅行気分の視察、裏金、女性ダンサーを招いた懇親会など近年の政治スキャンダルや、10時間半“やり直し会見”をほうふつとさせる、質問に立った記者が延々と“自論”を展開し、怒号やヤジが飛び交う迷走する会見、衝撃のオチまで、社会風刺を交えつつ笑いに昇華させた。
松下奈緒の振り切った演技も見どころで、真面目な役柄のイメージを覆す“弾け演技”が印象的だった。最後は、果歩自身が透明性の限界を認め、「暴露知事」として新たな道を歩むという皮肉めいたオチで締めくくられ、ミタゾノシリーズらしいユーモアと風刺に満ちた最終回だった。
また、エンディングでは三田園演じる松岡が、「ミタゾノ」シリーズのドラマだけでなくメディアミック展開を予告し、その第1弾として、ミタゾノステージ『レ・ミゼラ風呂』のPRも忘れない。ちなみに最終回の家事情報は、「ノーロールレタス」「毛糸で凹凸のあるものの埃とりモップ」「わらび餅の作り方」だった。
※なお、最終回の視聴率は発表があり次第追記する。
テレビ朝日系「家政夫のミタゾノ」第7シーズンは2025年1月14日~3月11日まで放送。主演は松岡昌宏(TOKIO)、共演は伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)、久間田琳加、 余貴美子、平田敦子、 しゅはまはるみほか。脚本は八津弘幸、山岡潤平、後藤賢人ほか。演出は片山修、小松隆志ほか。SNS公式アカウントは、X「@mitazono_desu」、Instagram・TikTok「mitazono_desu」。主題歌は、島茂子&光『clock』。
◇テレビ朝日「家政夫のミタゾノ」HP
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