【最終回ネタバレ】「クジャクのダンス、誰が見た?」小麦・広瀬すずは父・リリーフランキーの思いを受け取った

03月29日07時00分ドラマ
©TBS

3月28日に放送されたTBS金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」最終回・第10話で東賀山事件の真相が全てわかった。小麦(広瀬すず)は、自分を守ってくれた父・春生(リリーフランキー)や松風弁護士(松山ケンイチ)の思いを胸に生きてゆく。最新話はTVerにて、全話はParaviでは配信中だ。



ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」とは
原作は浅見理都の同名漫画で、元警察官の父親を殺された娘が、遺された手紙を手がかりに真相を追うヒューマンクライムサスペンスだ。事件の真相を追う中で、現在と過去の事件が交錯していく。その最終回・第10話が3月28日に放送された。

■最終回・第10話ネタバレあらすじ

心麦(広瀬すず)にとっての宿命のはじまりである東賀山事件の全貌が明らかになる。赤沢(藤本隆宏)を刺した現場にいた京子(西田尚美)は22年前のことを話し始める。

それは京子の生い立ちに影響される。京子の親は貧しく、弟は餓死してしまった。京子は金さえあればと子どものころから考えていた。そして、赤沢と結婚し、長男・守にも恵まれて幸せな人生を歩めると思っていた。しかし、京子が働きにでることを考えると、赤沢ともめてしまう。赤沢は京子には守の子育てに専念してほしいという気持ちがあり、外に働きにでるなどもってのほかと思っていた。

しかし、京子は昔からの知り合いである廣島育美(池谷のぶえ)とともにミネラルウォーターの会社を立ち上げることを考える。その出資者が林川安成(野間口徹)だった。京子は会社がうまくいき、安成と男女の関係になり、家を出た。そして、妊娠した。安成は離婚はするからといい、一度は子どもは林川家の人間として認知してほしいといいだす。林川家に残っていた写真は安成が妻と両親を説得して、京子が産んだ子をまるで妻が産んだ子としてとった写真だった。妻は心を病んでいた。

事件の日、京子は安成から妻との離婚が成立したと言われて、詩のことも守のことも安泰だと思って意気揚々と林川家に詩を連れていった。しかし、そこでは安成の妻が子どもと両親を殺していて、安成のことも殺そうとしていた。京子が自分の家族を壊したのなら、子どもと一緒に死のうとしたのだ。そして、安成のことも殺そうとしたが、男の力に叶わず、殺されてしまう。そして安成は自分の首もしめようとしていた。京子は必死で止めようとするが、安成は“家”のことを一番に考え、同意しない。さらに、みんなが殺されたように細工するのと自分が死ぬのを手伝って欲しいと京子に頼む。京子はそれを聞き入れてしまった。

事件がおきたあとの110番通報があったとき、現場近くで別の事件の聞き込みをしていた春生(リリーフランキー)は最初に林川家に行き、一階にいる詩を見つける。罪もない幼子に悲惨な状況をみせたくなくて、2階のベッドに移した。そこに赤沢たちがやってきたのだ。京子はそこにいては自分も守も巻き込まれると思って逃げた後だった。

裁判でそのことを話し、遠藤力労(酒向芳)が冤罪であったことを話す。さらに、春生から自分たちが隠していたことを話そうをいわれ、守のことが守れなくなると思い、春生を殺したことを自供する。春生は自分が詩を2階に移したことで力郎を犯人に押しやったことを後悔していたのだ。しかし、京子は春生に同意できなかった。春生に睡眠薬を飲ませた上で、家に火をつけたのだ。そして、友哉(成田凌)のことも呼び出していて、罪となすりつけたのだった。

力郎は保釈され、久しぶりに友哉や神井と会うことができた。

赤沢は一命を取り留めていた。京子が隠し持っていた春生のスマホを小麦に届ける。そして、自分たちはこれからの人生で償ってゆくと言う。

スマホには春生からのメッセージが入っていた。「心麦、生まれてきてくれてありがとう」という言葉に小麦は涙してしまう。

そこに松風がやってくる。そしてミシュランクラスのラーメン屋を見つけたといって、小麦を連れ出すことにした。小麦も涙を拭いて松風とともに歩いてゆく。



22年前の東賀山事件の原因は安成(野間口徹)と京子(西田尚美)

一家殺人は安成の妻が起こしたことだった。自分を家から追い出し、京子が不倫の末に産んだ詩を家に入れるということに精神が崩壊してしまい、そんなことならと、自分と安成の間に生まれた子どもも殺し、安成の両親も殺した。その後、殺そうとした安成の反撃を受けて妻は殺されてしまうが、同情の声も大きい事件だった。



冤罪がはれた遠藤親子

京子が事件のことを話したことでとりあえず、春生(リリーフランキー)殺害の容疑がかかっていた友哉(成田凌)は起訴をまぬがれ、死刑判決を受けていた力郎(酒向芳)も保釈できた。警察の怠慢により、親子そろって冤罪を着せられていたのだが、なんとか最終回でその汚名を返上することができた。



本格サスペンス初挑戦だった広瀬すずのインタビューが公式サイトに掲載

「山下心麦として“ライブ感”を楽しんだ」と広瀬すずは語る。第9話のラスト、林川家に松風義輝(松山ケンイチ)と神井孝(磯村勇斗)とむかい、そこに居たのは夫・赤沢(藤本隆宏)を刺した京子(西田尚美)というシーンは長回しで撮ったという。「そこでこの撮影期間で抱えていたモヤモヤが一瞬で晴れた気がしましたし、一発撮りだったのでリアルな表情をお届けできたのかなと思います。ただ、いよいよ犯人が分かるということでドキドキ感や、必死にその環境を理解しようとする感情など、さまざまなものが混ざり合った」と話す。今回のサスペンスでは高い評価を得て、ネットではこれまで広瀬すずのファンではなかった人からもかなり好意的な意見が多い。主演をやりきった広瀬すずのインタビュー全文は番組公式サイトに掲載されている。



最終回の視聴率は週明けに発表

本格サスペンスとして、多数の考察がネットに出ていた「クジャクのダンス、誰が見た?」の視聴率は世帯、7.8%、6.4%、6.3%、6.3%、6.2%、6.1%、6.8%、6.6%、6.5%、個人では4.4%、3.8%、3.6%、3.9%、3.6%、3.5%、3.8%、3.8%、3.6%と推移した(ビデオリサーチ社調べ、関東地区)。安定した数字での推移となったが、注目される最終回の視聴率は3月31日に発表になる。



Blu-ray&DVDの発売が決定&視聴者プレゼント

金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」のBlu-ray&DVD が2025年8月8日(金)に発売されることが決定した。また、発売を記念して20名にプレゼントする企画が行われている。詳細および応募は番組公式サイトにて。



TBS金曜ドラマ 2025年1月24日スタート。毎週金曜日22時放送「クジャクのダンス、誰が見た?」。出演:広瀬すず、松山ケンイチ、磯村勇斗、リリーフランキー、成田凌、森崎ウィン、瀧内公美、酒井敏也、酒向芳、藤本隆宏、西田尚美、絃瀬聡一、斉藤優(パラシュート部隊)、仙道敦子、原日出子、野村康太、清乃あさ姫、石丸謙二郎、鳥谷宏之、篠井英介、間宮啓行 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@kujaku_tbs」。

TBSの春ドラマ金曜ドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」番組公式サイト

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