Netflix「悪縁」巡り巡って悪人に下された鉄槌…パク・ヘスを裁いた意外な人物の正体とは?【第5話第6話(最終回)】ネタバレあり

08時00分ドラマ
Netflixシリーズ「悪縁(악연)」独占配信中

ある犯罪をきっかけに密接に絡み合う人々のドラマを描いたNetflixシリーズ『悪縁』が2025年4月4日16時に全世界で全6話一挙に同時配信された。

第5話と第6話ではパク・ジェヨン(イ・ヒジュン)とサンフン(イ・グァンス)の身に起きた出来事のつながりが遂に全て明らかになり、新たな身分を手に入れたボムジュン(パク・ヘス)と復讐を決意した神経外科医イ・ジュヨン(シン・ミナ)の物語は誰も予想しなかった人物によって壮絶なクライマックスを迎える。気になるあらすじを見てみよう(ネタバレ)。

【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】



「悪縁」は、同名のカカオウェブトゥーンが原作とした犯罪スリラーで逃れられない悪縁に絡み合う6人の物語を描く。
※制作発表会レポ・全話あらすじと見どころ、キャスト紹介などは【「悪縁」を2倍楽しむ】でまとめている。

■キャスト【キャラクター(俳優・登場人物名)徹底紹介】
目撃者ボムジュン役:パク・ヘス
ジュヨン役:シン・ミナ
パク・ジェヨン役:イ・ヒジュン
チャン・ギルリョン役:キム・ソンギュン
ハン・サンフン役:イ・グァンス
イ・ユジョン役:コン・スンヨン
ジョンミン役:キム・ナムギル ※特別出演
 ほか

■第5話「時間の逆行」あらすじ

イ・ジュヨン(シン・ミナ)から過去の話をされても、知る由もない偽物の「パク・ジェヨン」であるボムジュン(パク・ヘス)。一体いつから話がこじれてしまったのか物思いにふける。

恋人だと思っていたユジョン(コン・スンヨン)に騙された挙げ句殺されそうになり、逆に彼女を轢き殺した直後ボムジュンに殺害されたサンフン(イ・グァンス)。

妊娠中の女性から夫の不倫調査を依頼されていたチョルモク(パク・ホサン)は部下に尾行させるが、その夫がサンフンだった。不倫の証拠どころか殺害の一部始終の写真を見せられ表情が凍りつく。

父の死亡保険金が手に入らないまま報酬を求められ、ギルリョン(キム・ソンギュン)を殺害する決意を固めたパク・ジェヨン(イ・ヒジュン)。警察官を殺害し国外逃亡の準備を進めるギルリョンの前に現れたのはボムジュンだった。

6ヶ月前、刑務所にいたボムジュンはギルリョンと同じ部屋で暮らしていた。出所した彼は迎えに来たユジョンと共に再び裕福な男たちをターゲットに恋愛詐欺を働き始める。

ジェヨンから父殺しを頼まれたギルリョンは、ボムジュンに協力を求めていた。ボムジュンは同郷の不良だったジェヨンに見覚えがあった。計画通りに死ななかった老人を別の場所で交通事故に見立てて殺すため、サンフンといたユジョンに連絡をしたのも彼だった。

火災発生の6時間前、山中に埋めたことを責めるギルリョンにどうすることもできなかったと改めて弁解するボムジュン。警察がギルリョンを殺人容疑者と特定し、部屋から轢き殺された老人の写真を発見したころ、ジェヨンはギルリョンと落ち合う。検問で警察官から渡されたのはギルリョンではなくサンフンらを埋めたボムジュンの写真だった。二人を尾行していたボムジュンは大慌てで山中に逃げ込む。

廃墟にギルリョンを連れてきたジェヨンは金を渡すふりをして襲いかかるが返り討ちにあって重傷を負う。廃墟に捕らわれたジェヨンを見て、指名手配されたボムジュンは「パク・ジェヨン」になりすますことを思いつくとギルリョンを殺害し、遂にはジェヨンに迫る…。



悪縁Netflixシリーズ「悪縁(악연)」独占配信中

■第6話(最終回)「悪縁」あらすじ

殺害したギルリョンや拉致したジェヨンにガソリンを撒き火を付けるボムジュン。しかし彼も木材の下敷きになり大火傷を負ってしまった。

ジョンミン(キム・ナムギル)はイ・ジュヨン(シン・ミナ)とボムジュンの姿を見て何かあると疑い始める。イ・ジュヨンは麻薬物質を密かに手にするとチョルモクに新たな依頼をする。

パク・ジェヨンとして日常死活を手に入れたボムジュンは保険金が下りたと連絡を受け大喜びをしたのもつかの間、父親が別の人物を受取人に変更していたと知り怒り狂う。飛び出してきたボムジュンとぶつかって、鎮痛剤を麻薬物質とすり替えるチョルモク。

受取人となった教会でシスター(キム・ヨンア)に怒鳴り込んだボムジュンの前に現れたイ・ジュヨン。鎮痛剤の代わりに麻薬物質を飲んで教会を飛び出したボムジュンは幻覚に襲われ、最初にひき逃げを起こした路地に迷い込む。再び現れたイ・ジュヨンに自分がパク・ジェヨンでないことを必死に伝えようとするが口がうまく回らない。

ボムジュンにとどめを刺そうとするイ・ジュヨンを止めたのはジョンミンだった。過去を調べたジョンミンは彼女を説得し、イ・ジュヨンは復讐を思いとどまった。残されたボムジュンは薬がすり替わっていることに気づき、怒りの矛先をチョルモクに向ける。

その頃、警察でもボムジュンの証言の不自然さに気づきボムジュンのもとへ急ぐが、ボムジュンはパク・ジェヨンとイ・ジュヨンの因縁に気づき、警察到着時には既に姿を消していた。

借金の返済期日が来たことに気づかないボムジュンは組織に拉致されてしまう。親戚のもとへ向かうと言ってイ・ジュヨンと別れたジョンミンだが、彼が向かったのは臓器売買のための秘密の手術室だった。ジョンミンと遭遇したボムジュンは必死に人違いだと訴えるがジョンミンは聞く耳を持たず、イ・ジュヨンの復讐を代行するかのように麻酔なしでボムジュンの体にメスを入れ始める…。

ジョンミンの励ましの真意を知らずに素直に前向きな気持ちを持ち始めたイ・ジュヨン。病院を訪れたチョルモクは彼女が復讐しようとしていた「パク・ジェヨン」は別人だったと伝えようとするが、過去から解き放たれた彼女は複雑に絡み合った悪縁の真実を知らないまま、そっと歩き出す…。





■見どころ

各エピソードごとに異なる人物の視点から時間軸が過去現在を行き来し、少しずつ登場人物たちのつながりが明らかになっていく本作。最終章の幕開けとなる第5話でも視聴者の盲点を突いた意外なつながりが明らかになる。シン・ミナ演じるイ・ジュヨンのエピソードで初めて登場し、浮気調査の依頼人との電話をしている様子が描かれた私立探偵のチョルモク(パク・ホサン)だが、実はその浮気調査の相手がサンフン(イ・グァンス)だった。既婚者だったのか!という驚きとともに、サンフンをメインに描いた第2話で登場した謎のカップルが興信所の探偵だったことが明らかになり、ずっと引っかかっていた謎がここで解ける。またボムジュンとギルリョンの関係も明らかになり、保険金目当てのひき逃げ事件がどうして山中への遺体遺棄につながっていったのか、またなぜボムジュンが大火傷を負い、「パク・ジェヨン」になりすましていたのかについても経緯が明らかになった。

クライマックスを飾る第6話では、指名手配犯の身分を捨て新しい人生を手に入れたボムジュンが、「パク・ジェヨン」の悪縁の身代わりになる形でイ・ジュヨンからの復讐の矛先になり、借金取りに拉致され、実は別の人間だという主張も受け入れられないまま壮絶な最期を遂げる。物語の一番の魅力である奇妙な悪縁は最後の最後まで絡み合い、イ・ジュヨンの復讐を止めた同僚医師のジョンミン(キム・ナムギル)の驚きの正体が明かされ、期日までに借金を返済できず臓器摘出される羽目になった「パク・ジェヨン」の前に現れ重要な役割を果たす。

様々な悪事が絡み合い、意外な人物同士の接点が描かれる緻密なストーリーはボムジュンとジョンミンのつながりで幕を閉じるのだが、誰もジョンミンの裏の顔や、誰一人一連の出来事を知らないまま、それぞれの人生が続いていくことを示唆するクライマックスは深い余韻を残した。緻密なシナリオながら、最後には話の筋が全てつながり大きな見ごたえを感じさせてくれる、この春屈指の名作だ。



kandoratop【作品詳細】【「悪縁」を2倍楽しむ】