NHK「アストリッドとラファエル5」第5話“殉教者”でウェディングドレスが謎解きのヒントに…ネタバレと第6話予告

00時30分ドラマ
NHK番組サイトより

5月4日(日)に「アストリッドとラファエル5 文書係の事件録」(全8回)の第5話「殉教者」が放送された。気になるみどころとネタバレあらすじを紹介。次回第6話「満月の夜」は5月11日に放送される。シーズン1~4はNHKオンデマンドで配信、番組サイトで1分PR、予告動画などが公開されている。



「アストリッドとラファエル5 文書係の事件録」は、犯罪資料局の文書係として働く頭脳派のアストリッドと、猪突猛進型の警視ラファエルの女性コンビが難事件の解決に挑むフランス発のミステリードラマ。⇒ドラマ詳細

■殉教者の裏の顔
今回はモルモン教のコミュニティーが舞台。被害者が創始者と同じ死に方をしていたことから、彼を“殉教者”と崇める信者たちが…。ところが、この被害者がとんだ食わせ物だったことが判明する。

一方、このコミュニティーに殺人事件の容疑者が潜んでいたことも明らかになる。“殉教者”となった被害者が悪事を働いていたのとは対照的に、20年前に罪を犯した逃亡犯は、ここでイエス・キリストと出会い悔い改め善人として生きていた。正反対の人生を生きることになった元悪人と偽聖人の対比が興味深い。

■丸ごと消えた記憶
ひとめ見ただけでウエディングドレスの詳細なデザインまで覚えてしまうアストリッドが、サミと出会った乗馬クラブの記憶がすっぱり抜け落ちていることがわかった。

発作を起すほどにアストリッドが拒否反応を示す乗馬クラブの記憶、何か辛い出来事があったのではないかと予想できるのだが…いったいどんなことが?

■アストリッドの結婚
アストリッドに再度テツオとの結婚を勧めたラファエル。合理的な作戦にアストリッドは意外と乗り気のよう。まずは「法律」で「結婚」を理解しようとするところがアストリッドらしい。ロマンティストなラファエルがウェディングドレスについて熱く語るシーンもほほえましかった。「結婚」を法律的に理解したら、アストリッドからテツオにプロポーズすることになるのだろうか?

【シーズン4 全話ネタバレあらすじ】

■第5話「殉教者」ネタバレあらすじ
末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)のコミュニティーにある
神殿で、教会員で会計係のローガン・ウィルスが2発の銃弾を受けた遺体となって発見される。それが「モルモン教」の創始者ジョセフ・スミスと同じ死に方だったことで、信者たちは彼を「殉教者」と崇めだす。

10日ほど前に何者かが教会に押入った形跡があり、壁への落書きや襲撃などコミュニティーを迫害するものがいるようす。信者の家系図が整理されている資料室では、市から頼まれて戸籍のデジタル化も行なわれており、アストリッドは資料の仕分け方法に興味深々。

被害者の娘・エリザベトが壁の落書きによく似た美術作品を作っていたこと、さらに彼女がコミュニティーから抜けていたことが分かる。被害者の妻・ペネロプは娘はアフリカにいるというが、実は数日前にエリザベトはフランスに帰国していた。彼女は同性愛者でコミュニティーや両親には秘密にしていた。エリザベトは数カ月前に父を殴った人物が殺したに違いないという。

モルグではローガンの解剖が行なわれ、一発目が背中から、二発目はどうやら自分で引き金を引いたらしいことが分かる。

監視カメラを調べると、強盗の前科のあるイタリアマフィアが映っていた。男を呼び出し聴取すると、ローガンを痛めつけるように、殺人事件の容疑者で指名手配中の男・ブラケッティに電話で頼まれたのだという。ブラケッティの名を聴いたアストリッドは、教会の資料室を再訪し、そこにブラケッティの唯一の親戚である祖母アントワネット・ロボンブの名前を見つける。

ブラケッティは教会に依頼された戸籍のデジタル化を利用して、20年前に新たな身分を作り、コミュニティー内に潜んでいたのだ。その人物はコミュニティーの指導者であるアダン・ロワゾーだった。

アダンは自分がブラケッティだと認めるが、ローガン殺害は否認する。自分が身分を偽っていることをローガンに見破られたが、彼の望みどおりに会計係の職と銃を与え、彼に頼まれて仲間に襲撃するよう依頼しただけだと。アダンはコミュニティーの指導者としての人生に満足していた。しかし、二十年前の殺人事件の罪を償うことに。

エリザベトが父の部屋からいたずら書きに使われた型紙をみつけたと持ってくる。家宅捜索をすると、被害者ローガンは、自分が教祖となる新たな教会を作る計画をしていた。そのために、コミュニティーが迫害を受けているような演出をし、自分を襲わせたりしていた。

さらに、ローガンが妻・ペネロプのウェディングドレスをクリーニングに出していたことがわかる。ローガンは創始者をマネて一夫多妻制を復活させるため、16歳の少女ジュディットと結婚しようとしていた。

ラファエルとニコラはジュディットの両親を新たな容疑者とみるが、両親はローガンを指導者と崇め、2人の結婚に賛成していたことがわかる。

「ウエディングドレスは唯一無二、花嫁の心を映すもの」とラファエルがアストリッドに語ったことを思い出すアストリッド。ラファエルとニコラはペネロプを事情聴取。すると、彼女はローガンに結婚をやめてくれるよう銃を向けて脅したことを告白。

一発目はペネロプが背中から撃ったが、二発目はローガンが自ら腹を撃ったことがわかる。ローガンは自分が殉教者になることを望んだのだ。コミュニティーのローガン信者たちは、彼を教祖として新たなコミュニティーをつくるという。

■第6話「満月の夜」あらすじ
満月の夜に男性が殺され、遺体は大きな獣の牙でズタズタにされたようだった。同様の事件はすでに4件起きており、オオカミ男による連続殺人だと言われていた。ラファエルはその5件目を担当することになったが、解決を急ぐためにプロファイラーを加えると告げられいらだつ。アストリッドは遺体の周りに路上のゴミが等間隔に置かれていることに気づく。ラファエルたちは事件の目撃者らしきホームレスの女性の行方を捜す。

■キャスト
アストリッド・ニールセン(サラ・モーテンセン:貫地谷しほり)
ラファエル・コスト(ローラ・ドベール:林真里花)
二コラ・ペラン(ブノワ・ミシェル:川田紳司)
ノラ・モンスール(ソフィア・ヤムナ:種﨑敦美)
アンリ・フルニエ(ウスキ・キアル:佐々木睦)
カール・バシェール(ジャン・ルイ・ギャルソン:藤真秀)
テオ(ティミ・ジョイ・マルボ:宮瀬尚也)
ウィリアム・トマ(ジャン・ブノワ・スイル:粟野志門)
テツオ・タナカ(ケンゴ・サイトウ:中川慶一)
サミ・グルメ(ドミニク・エンゲルハート:佐川和正)
パトリシア(ジュリー・アーノルド:小宮和枝)

原題:Astrid et Raphaëlle
制作:2024年 フランス

© Patrick FOUQUE - FTV - JLA

【放送予定】NHK総合 2025年4月6日(日)23時より 全8話
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り]
(放送日時は変更になる場合があり)
NHK「アストリッドとラファエル5文書係の事件録」番組サイト
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