熟年世代向けの婚活バスツアーに密着─夏木マリと人生100年時代のパートナー探しを考える

05月30日17時43分芸能

6月4日放送のNHK『クローズアップ現代』では、「人生100年時代」を生きる熟年世代の多様な“愛”のあり方を掘り下げて紹介。59歳で結婚した夏木マリをゲストに迎え、時代とともに変化する価値観について深掘りする。番組はNHKプラスにて見逃し配信される。



誰もがふと立ち止まり、自らのこれからを見つめ直す人生の後半戦。いま、熟年世代による“出会い”の動きが活発化している。年間300本以上が開催される熟年向け婚活バスツアーは、キャンセル待ちが出るほどの盛況ぶりを見せ、40歳以上限定のマッチングアプリの登録者数は、わずか半年で10倍に急増した。

人生100年
番組は、熟年世代向けの出会いの現場を取材。注目の婚活バスツアーに密着したある日、参加者は40〜50代を中心に23人。結婚が主な目的と思われがちだが、多くが求めていたのは結婚そのものではなく、心を通わせる“誰か”との出会いだった。

「飲みに行って楽しい時間を共有したい」「心が少し躍るような瞬間があればそれでいい」「血はつながっていなくても、一度でいいから家族というものを感じてみたかった」──そんな声から見えてくるのは、それぞれの人生を歩んできた大人たちが、自分なりの“つながり”を模索する姿だ。

一方で、マッチングアプリを通じたロマンス詐欺の被害や、子どもに秘密で再婚を進めた結果、家庭が崩壊しかけているケースなど、熟年ならではのトラブルも取り上げる。結婚後の財産分与や相続といった現実的な課題にも焦点を当てる。

番組は問いかける。人はなぜ、いくつになっても出会いを求めるのか。人生後半を生きる大人たちの“新しいつながり”のかたちに迫る。

夏木マリ夏木マリ■夏木マリ コメント
初婚も熟年結婚もパートナーシップとしては、お互い協力し生活するという事に変わりがないように感じますが、年を重ねてからの新たな家族のカタチは、若い時よりも孤独や不安がより癒やされるという実感が私にはあります。つまり、社会的な繋がりというより自分達の生活の質が充実する感じです。人生 100 年時代と言われる今、元気で活躍したいと思い、もっぱら会話は健康管理の話になっていますが楽しいです。熟年離婚が増え、再び結婚するという選択は、自分スタンダードが確立されてきた証ではないでしょうか。

■クローズアップ現代
「人生の最後 だれと一緒に? 熟年世代のパートナー探し」
【放送予定】 6月4日(水)19 時30分~19時57分
【配信】NHK プラスにて6月11日(水)まで見逃し配信