【最終回ネタバレ】「対岸の家事」詩穂(多部未華子)父と緊張の対面、礼子(江口のりこ)は残ることを決意

06月04日08時40分ドラマ
©TBS

6月3日に放送されたTBS火曜ドラマ「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(毎週火曜、22時)最終回・第10話で、詩穂が“許せない父”純也(緒方直人)と向きあい、礼子が迷い悩んだすえに出した答えに注目が集まった。最新話はTVer、TBSFREEで、全話U-NEXTで配信中。



「対岸の家事」とは
誰かがやらなければいけない“お仕事”、それは“家事”。主人公の詩織は過去の出来事から 「家族のために“家事”をすることを“仕事”にしたい」と専業主婦を選んだが、今の時代に専業主婦は珍しく・・・夫が帰ってくる間、長い昼間を2歳になる娘と過ごす中、ひょんなことから、働くママや育休中のエリート官僚パパと出会う。生き方も考え方も正反対な「対岸にいる人たち」とぶつかり合いながら、終わりなき家事というお仕事をテーマにしたヒューマンドラマ。朱野帰子による同名の小説が原作(講談社文庫)。⇒【全話あらすじと見どころ】

第10話ネタバレ

詩穂はシングルマザー・はるか(織田梨沙)との出会いをきっかけに、自分に家事を押し付けた父・純也(緒方直人)も、「男は外で働き、女は家事をする」という時代の概念に囚われていたのではないかと考えるようになる。すでに自分の親を亡くしている虎朗(一ノ瀬ワタル)は“親が生きているなら仲直りをして欲しい”と願いを口にするも、「許せないなら許さなくていい」と詩穂に寄り添う。

同じ頃、中谷(ディーン・フジオカ)のもとに母・理恵(長野里美)が訪れる。かつて幼い中谷に手を上げたことを悔やみ、許して欲しいと懇願するが、中谷の気持ちは複雑だった。一方。引っ越しと仕事の引き継に追われる礼子は、今井(松本怜生)から「ここで辞めることが長野さんにとってのトゥルーエンドとは思えない」と言われ心が揺れる。そんな中、詩穂は礼子のサプライズ送別会を兼ねて、みんなで七夕パーティーを企画する。

詩穂は一度、父に会いに行くことを決意。虎朗に苺を預け、実家へと向かう。家の中は綺麗に整頓され、冷蔵庫には詩穂が家を出る時に書置きしたメモが貼られていた。ぎこちない詩穂に対し、純也はかつて詩穂が大好きだったコロッケを作り、一人になって初めて妻や詩穂がしてきたことが分かったと語った。詩穂に家事を押し付けてしまったことを詫びる一方、詩穂は許せない気持ちと、苺から“おじいちゃん”を取り上げてしまう申しわけなさと、複雑な思いに顔をゆがめる。

実家を後にする時、思いがけず苺(永井花奈)が駆け寄って来た。詩穂に会いたいとせがむ苺のために、虎朗が迎えに来たのだ。純也を見て、「この人誰?」と聞く苺に、ためらいながら「苺のおじいちゃん」と答える詩穂。「おじーちゃーん!」と純也の手を取る苺。詩穂と純也長い確執を経て歩み寄ることができた。一方、中谷は母親に「本当に僕のことを尊重してくれるなら、待っていてほしい」と告げる。

そして迎えた七夕パーティーの日。「詩穂ちゃん、これからも専業主婦やっていくの?」と尋ねる礼子に、「楽しく生きている自分を見せられたら」と専業主婦として生きていくことを告げた。すると礼子は胸のつかえがとれたような顔で「わたし、会社辞めるの、辞めた」と宣言。以前、詩穂から「いっぱい迷っていっぱい悩んで決めたことなら間違いじゃない」と言われた言葉に背中を押され「楽しんでる背中を子供たちに見せたい」と胸を張った。

そんな礼子の決断を尊重した量平(川西賢志郎)が、家族を優先するため転職をすることを決意。すかさず中谷が主夫の先輩風を吹かせ、和やかな空気が流れる。こうして礼子は仕事を続け、量平は主夫に。中谷は子育てに奔走し、詩穂は家族のために家事をこなす日々を過ごすのだった。



礼子の背中を押す後輩・今井

最終回では、詩穂と中谷が長年確執のある親と向き合い、それぞれの答えに辿り着いた。そして夫・量平の転勤について行き、専業主婦となるべく仕事を辞める決断をした礼子のそれぞれの葛藤が描かれた。かつて礼子は「専業主婦は絶滅危惧種」と発言し、家事と仕事の両立を固く誓っていたが、家族の今を大事にするべく退職を決意する。

しかし、後輩の今井から「今ここで辞めるのがトゥルーエンドとは思えない」とアドバイスされ気持ちが揺らぐ。マルチエンディングの真の結末。あるべき終わりであるトゥルーエンド。今井は、礼子から聞いた仕事と家事の両立話を、“ルール設定ががむちゃくちゃで、誰もクリアできないゲーム”と批判。さらにそれを“クソゲー”と評し、「クソゲーやらされたままゲームオーバーになっちゃダメ」と説得される。

さらに礼子の背中を押したのは詩穂の「楽しく生きている自分を苺に見せたい」という言葉。こうして出した礼子の決断にSNSでは「礼子さん辞めなくてよかった~」「土壇場で正直な気持ちを選択した礼子夫妻!」と注目を集めた。詩穂、中谷、礼子がそれぞれの課題に向き合いながら、時に肩を貸し、手を差し伸べる姿に視聴者から共感や感動の声が持ち上がった本作。最後はそれぞれが自分なりの答えを出すハッピーエンドとなった。



TBS 2025年4月1日から6月3日。毎週火曜日22時放送「対岸の家事~これが、わたしの生きる道!~」。出演:多部未華子、江口のりこ、ディーン・フジオカ、一ノ瀬ワタル、島袋寛子、田辺桃子、松本怜生、川西賢志郎、永井花奈、寿昌麿、吉玉帆花、五十嵐美桜、中井友望、萩原護、西野凪沙、緒方直人、田中美佐子 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@taigan_tbs」。

TBS「対岸の家事~これが、わたしの生きる道!~」番組公式サイト

【2025年春ドラマ紹介】【全話あらすじ・関連記事】