NHK夜ドラ「いつか、無重力の宙」に片山友希、伊藤万理華が出演、天の声役で柄本佑も

13時22分ドラマ
画像提供:NHK

NHK総合にて2025年9月8日より放送予定の夜ドラ「いつか、無重力の宙」に、片山友希が水原周役、伊藤万理華が木内晴子役、柄本佑が語り(天の声)として出演することが決まった。



「4人でいれば、そこはいつでも宇宙になった」

本作は、高校時代に「一緒に宇宙へ行こう」と語り合った天文部の女子4人が、30代となった今、再び〈夢〉と向き合い、〈超小型人工衛星〉を通じて宇宙を目指す姿を描く物語。かつての自分に背中を押され、もう一度だけ夢を追いかけてみようとする彼女たちの、2度目の青春を描く。

きりゅう主人公・望月飛鳥を演じるのは木竜麻生。大阪の広告代理店に勤める30歳で、職場では「若手のロールモデル」として扱われながらも、周囲の期待に応えることに疲れ、自分の本音が見えなくなっている。高校時代は宇宙に夢中だったが、大人になるにつれその情熱を忘れていた。日比野ひかりとの再会により、眠っていた想いが再びあふれ出す。

森田飛鳥の元同級生・ひかりを演じるのは森田望智。太陽のように明るく前向きで、周囲に流されない力強さを持つキャラクターだ。高校時代は飛鳥と共に天文部を立ち上げ、宇宙飛行士を目指していたが、ある出来事を機に夢を断念。13年ぶりに飛鳥の前に現れ、止まっていた時間が動き出す。


新キャスト紹介

片山友希が演じる水原周は、食品メーカーの営業職。自由奔放でおしゃべり好きに見えるが、実は繊細で不安を隠すためについ斜に構えてしまう一面もある。高校時代は「これがしたい」と言える夢を持てなかったが、仲間たちの夢を応援することに生きがいを感じていた。
片山【片山友希コメント】
『ブギウギ』以来、NHK大阪でまたお芝居ができるのがとってもうれしいです。台本を読んで私が演じる周は喜怒哀楽を素直に人に伝えられる人だと感じました。楽しかったら楽しいし、悲しかったら悲しいし、ムカついたら怒る。表情豊かにお芝居をしたいと思いました。学校を卒業するとそれまで入っていた「枠」がなくなり、それぞれの人生を歩んでいくんだと私自身も実感しています。だけど社会人になってもママになってもあの頃のみんなに会えば戻るよな、そうそう、女の子ってずーっとしゃべってるよな、なんてドラマを見ながら思い出して一緒に楽しんでいただければうれしいです。

伊藤万理華演じる木内晴子は、市役所勤務のシングルマザー。無愛想ながらも情に厚く、好きなものには一直線。学生時代は宇宙建築に夢中だったが、大学時代に妊娠し、今は小学生の息子の教育に力を注いでいる。現実と理想の狭間で揺れながらも、再び夢と向き合っていく。
いとうまりか【伊藤万理華コメント】
最近、学生時代に仲良くしていた友人と十何年ぶりに再会することがありました。
会えなかった時間でのそれぞれの環境の変化を話しながらも、変わらないねっと言い合って、なぜか安心したのです。そんな瞬間がこの天文部4人と重なって、すごく緊張するのに、会いたくてたまりません。
晴子は宇宙が好きすぎる実直で堅物なキャラクターです。そんな学生時代を経てシングルマザーとして生きる晴子を演じます。多少の諦めも大人になることのひとつだ。でもどこかでそれを言い訳にしていたのかもしれないな、と脚本を読んでいて自分のことを振り返りました。変わらないことも変わったことも受け入れて、今を精いっぱい生きる人たちの毎夜の少しの楽しみになりますように。


語り(天の声)

えもと語り(天の声)を務めるのは柄本佑。出演者の心情をすくい取るように、適度な距離感で物語を見守るナレーションを担当する。
【柄本佑コメント】
先日1回目の声録りがありました。いやぁとっても面白い! ドラマ内においてナレーションのみでの参加は初めてですが、飛鳥たちを見守りながら、でも決して近づき過ぎることなく、常に良い距離感を、、、などなどたくさん考えることがあり新鮮な難しさと楽しさを感じています。天の声で彼女らをよりすてきに彩れるよう頑張ります。

あらすじ

広告代理店に勤める望月飛鳥は、仕事に追われる日々を送っていた。そんな彼女の前に、高校時代の友人・日比野ひかりが現れる。かつて「一緒に宇宙に行こう」と語り合った仲間との再会が、忘れていた夢を呼び起こす。宇宙飛行士の夢をあきらめたひかりの姿に、飛鳥は〈超小型人工衛星〉なら今の自分たちでも挑戦できるかもしれないと提案。天文部の仲間たち、周と晴子も巻き込み、4人は再び宇宙を目指し始める。

立場や責任、世間体といった“地球の重力”に縛られながら、それでもなお夢に向かおうとする30代女性たちの奮闘を描く。夢をあきらめかけたすべての人に贈る、等身大のリスタートストーリー。


【南野彩子(プロデューサー)】

ついに天文部の4人がそろいました!4人が学生時代を過ごした部室にて、彼女たちの姿をお披露目できてうれしいです。皆さんお互いに初共演ということでしたが、4人の関係性を愛情たっぷりに築いてくださっていて、「ずっとこの4人を見ていたいなぁ…」と自然と頬が緩んでしまう、可愛くて楽しい4人組になっております。
今回新たに発表した片山さん演じる周(あまね)は、思ったことをポンポン口にする軽快さがとても気持ちよく、一方で友情を誰よりも重んじて不器用に皆と向き合おうとする姿がとても愛おしい人物となっています。片山さんは本当に魅力的な表情をされる方で、「この4人で一緒にいる時間が大好きなんだなぁ」と、今この瞬間に対する愛おしさがにじみ出ているように感じます。友人に思いが届かなかった時の寂しさや悔しさ、それが伝わったときのうれしさ、くるくると変わる周の表情に心がぐっと掴まれる日々です。
また伊藤さん演じる晴子は、とにかく宇宙への愛が重くて深くて、でも守るべき家族がいるからこそ、学生時代のように好きなものをただまっすぐに追いかけられない現実がある。私は伊藤さんの、好きなものに対して120%の愛情を注ぐお芝居が大好きです。しかし、今回はそんな熱い思いに蓋をして生きてきたのが伊藤さん演じる晴子です。晴子を通して、これまでとはまた違った表情を見ることができ、驚かされるのと同時に胸が熱くなっています。片山さんは連続テレビ小説『ブギウギ』、伊藤さんは土曜ドラマ『パーセント』以来、大阪局におかえりなさい!ということもあって、お二人は関西ことばのお芝居にて、柔らかくウキウキする地元感を光らせてくださっています。
そして、4人を見守る「星」のような存在として、柄本佑さんに語りをお願いしました!大人になって飛鳥たちが飲み込んでしまう言葉を、代わりにぽろっとしゃべってくれる天の声。時につっこんで、時に寄り添って、柄本さんの優しい声で物語を包んでいただきます。遠いけど近い、宇宙の物語。ぜひ楽しみにお待ちいただければ幸いです。



【放送】
2025年9月8日スタート(全32回・8週)
NHK総合 月~木 よる10時45分 各話15分

【脚本】武田雄樹
【出演】木竜麻生、森田望智、片山友希、伊藤万理華
【語り】柄本佑
【制作統括】福岡利武
【プロデューサー】南野彩子
【演出】佐藤玲衣、盆子原誠、押田友太