配信初日1位獲得!日本版「私の夫と結婚して」はリメイクじゃない?韓国版との違いを徹底比較

27日よりAmazon Prime Videoで世界配信が始まった、小芝風花×佐藤健W主演のドラマ「私の夫と結婚して」。配信開始からわずか1日で日本のTOP10で1位に輝いた。
一見、韓国版のリメイクに見えるが、実は日本オリジナルのアプローチで制作されたこの作品。その違いや見どころを、あらすじやキャラクター、演出などから徹底比較する(一部ネタバレあり)。
原作は同じも、制作背景は別ルート
「私の夫と結婚して」は、夫と親友の裏切りによって命を落とした女性が10年前にタイムリープし、復讐を誓うWEB小説が原作。
韓国版(パク・ミニョン&ナ・イヌ主演)では2024年、スタジオドラゴン制作・tvNで放送され、歴代月火ドラマ平均視聴率1位、NMEが選ぶ「2024年最高の韓国ドラマ」3位に選ばれるなど大ヒット。プライムビデオでもグローバルデイリーランキング1位を獲得した。
一方、日本版はCJ ENM Japanとスタジオドラゴンが共同企画、松竹撮影所が制作。。【制作発表会】ではソン・ザヨンプロデューサーが「日本版は韓国放送前に企画された」と語っており、単なるリメイクではなく、原作に基づいた別作品として描かれている。
第1・2話のあらすじ紹介(ネタバレ注意)
■第1話「二度目の2015年」

物語は、入院中の美紗のもとを見舞う麗奈や、不倫現場を目撃したことで揉み合いになる美紗と友也、そしてキーパーソンとなる男・亘(佐藤健)との出会いの場面などが描かれる。
※韓国版⇒【第1話あらすじと見どころ】
■第2話「二人の初恋」

亘が美紗に傘を差し出す場面や、同窓会でのドキドキ・ハラハラするやり取り、友也が麗奈にカレーをぶちまけられる場面、学生時代の美紗と亘の眼鏡姿などが登場する。
※韓国版⇒【第2話あらすじと見どころ】
キャラクター設定の違い
韓国版の主人公カン・ジウォン(パク・ミニョン)は、内気で病弱。パク・ミニョンは役作りのため体重を37㎏まで落とし、感情を抑えた演技が話題に。
対して日本版の神戸美紗(小芝風花)は、明るさの裏に葛藤を抱える設定。外見の変化は控えめだが、繊細な心理描写でリアリティある成長を見せる。
男性主人公も異なる描かれ方をする。韓国版のジヒョク(ナ・イヌ)は当初は地味で無口。ジウォンのアドバイスでイメージチェンジする。日本版の亘(佐藤健)は、登場時からスマートで魅力的な存在として描かれている。
演出・ストーリー構成の違い
韓国版は16話構成でスピード感があり、緊迫感重視の演出が特徴。第5話でようやく初恋の設定が明かされる。
日本版は全10話。心理描写と感情の揺れを丁寧に追い、初週で初恋エピソードを提示。テンポは緩やかだが、共感度の高い演出が魅力。
脚色・文化的アレンジの工夫
象徴的な“赤いハイヒール”は両作に共通するが、殺害方法、兵役→留学、猫→亀、落書き紙幣→折り紙など、細部で文化に合ったアレンジが多数見られる。
日本版は復讐一辺倒の韓国版に比べ、悪役にも「寂しさ」や「承認欲求」などの動機を描き、より人間味あるドラマへと昇華している。
視聴体験の違いと見どころ
韓国版は悪役への怒りを爆発させる“スカッと系”。日本版は人間関係の機微に重きを置き、感情移入型のヒューマンドラマとして展開。
どちらもPrime Videoで視聴可能。比較しながら観ることで、同じ原作がどう違う作品へと進化したか、その過程を楽しめる。
まとめ:似て非なる2つの「夫婚」ドラマ
韓国版が直球の復讐劇なら、日本版は“もしも”の世界で再び人生を歩む人々の感情に寄り添った作品。それぞれの良さが光るからこそ、どちらも観て損はない。ぜひ見比べて楽しんでみてほしい。【「私の夫と結婚して」を2倍楽しむ】では韓国版の全話あらすじと見どころ、キャスト紹介、韓国での評判などをまとめている。
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