6月30日NHK「クローズアップ現代」が 死後に届く“ラストレター”のいまを特集

6月30日(月)放送のNHK「クローズアップ現代」では、大切な人へ、死後に想いを届ける「ラストレター」が静かな広がりを見せている、最期に残す言葉を通して見える新しい死生観を取材し、特集する。
ラストレターとは、葬送や相続のための「遺言」とは異なり、生前に自由に自分の思いをつづり、死後に大切な人へ届けるメッセージのこと。別れの言葉、感謝、謝罪など、心からの思いを形にする試みが、今、少しずつ広がっている。
番組では、実際にラストレターを残した人々に密着取材。
仕事一筋だった男性が、定年後の3年間で気持ちを整理し、離れて暮らす娘たちに向けてラストレターをしたためる姿を追う。また、母を亡くした33歳の女性が、唯一の肉親である姉へ「ごめん死んでしもたわ」と思いを込めたメッセージを残すなど、それぞれの人生の終わりと向き合う姿を記録する。
さらに、ラストレターは手紙だけに留まらない。近年では「デス・テック」と呼ばれる分野で、動画やウェブ上のサービスを使ってメッセージを死後に届ける仕組みも登場している。番組では、家族や友人へ動画メッセージを残すサービスを始めたタレント・田村淳もVTR出演し、自身の母が残した“意外な動画”のエピソードや、サービスを始めた理由を語る。
スタジオゲストには、2022年に夫の俳優・渡辺徹さんを亡くした榊原郁恵さんが登場。「大切な人を失う悲しみは時間が経っても埋められないが、残された言葉や笑顔は心の回復を助けるかもしれない」と語り、ラストレターが持つ力について自身の経験をもとに思いを語る。
誰もが経験する大切な人との別れ。その時に「何を伝えたいか」「どう残したいか」を考えるきっかけを届ける放送となる。
【放送予定】
NHK総合「クローズアップ現代」
6月30日(月)19:30〜19:57
※NHKプラスで7月7日(月)まで見逃し配信あり。
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