伊藤潤二最新アニメ「クリムゾン」制作決定 主題歌は松任谷由実書き下ろしの「烏揚羽」

07月04日08時00分アニメ

世界中に熱狂的ファンを持つホラー漫画家・伊藤潤二の最新アニメ「伊藤潤二『クリムゾン』」の制作が決定、アニメ第3期となる本作は、深紅を意味する「クリムゾン」をテーマに、“怪物”をコンセプトに掲げた短編傑作選をアニメ化、伊藤潤二ならではの狂気と不気味さ、そして独創性あふれる恐怖の世界観を厳選したエピソードで届ける。

2023年にNetflixで配信された「伊藤潤二 マニアック」はアジア各国でTOP10入りを果たし、2024年にはTOKYO MXでも放送された。今回の「クリムゾン」はその好評を受けた続編となり、伊藤潤二ファン垂涎の新たなアニメ化プロジェクトとして注目を集めている。



さらに今回、フランス・パリの「Japan EXPO 2025」で、主題歌を松任谷由実が担当することが発表された。書き下ろしの新曲「烏揚羽(からすあげは)」は、松任谷由実の40枚目となるオリジナルアルバムに収録予定で、MUSIC VIDEOには伊藤潤二描き下ろしの黒い蝶「烏揚羽」のイラストが登場する。

松任谷由実と伊藤潤二の交流は、2024年に世田谷文学館で開催された「伊藤潤二展 誘惑」にユーミンが訪れたことをきっかけにスタート。その後ユーミンのラジオ番組に伊藤潤二が出演し、今回の主題歌制作が決定した。収録時にはユーミンが伊藤潤二の作品「深海の美女」の図案をあしらった浴衣で登場し、交流を深めたという。

伊藤潤二は「新旧の短編の中から血のように深い赤色を生かせる作品を選び、真紅をテーマにしたアニメシリーズになる」と語り、松任谷由実の主題歌を「とても情感豊かで一度聴いたら忘れられないメロディ」と絶賛した。

松任谷由実も「異形であればあるほど漂う“和”の美しさと哀しみ」を伊藤作品の魅力と表現し、今回の主題歌では「冥界と現世をつなぐメッセンジャー」である烏揚羽をイメージしたと明かした。

ホラー漫画の巨匠と日本を代表するシンガーソングライターによる異色コラボが実現した「伊藤潤二『クリムゾン』」。その恐怖と美が交錯する新たな世界観に、期待が高まる。
『烏揚羽』MUSIC VIDEO

公式サイト