イ・ドンフィ、ユンホの方言指導&俳優としての姿勢に感動…ヤン・セジョン“人間としても成長できた”【「パイン ならず者たち」制作発表会取材レポート】

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7月8日午後、ソウル市永登浦区のコンラッドソウルホテルでDisney+(ディズニープラス)シリーズ「パイン ならず者たち(原題:파인: 촌뜨기들)」の制作発表会が開催された。WEB取材したので会見の様子を詳しくレポートする。当日の様子を収めた写真は、後日別記事にて紹介予定。
会見にはカン・ユンソン監督をはじめ、リュ・スンリョン、ヤン・セジョン、イム・スジョン、キム・ウィソン、キム・ソンオ、キム・ジョンス、イ・ドンフィ、チョン・ユンホ/ユノ(東方神起)、イ・サンジン、キム・ミンらが出席し、さまざまなエピソードが語られた。
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作品紹介
「パイン ならず者たち」は、韓国沖で貴重な財宝が発見されたことを機に、ならず者たちがその財宝をめぐり、激しい奪い合いを繰り広げるクライム・アクション。ディズニープラスオリジナルシリーズ「カジノ」や映画『犯罪都市』などで繊細で密度の高い演出を見せたカン・ユンソン監督と、原作は「ミセン-未生-」などで人気のユン・テホ原作の同名ウェブトゥーンが原作となっている。フォトセッションタイム
フォトタイムでは、キャスト陣がカメラに向かって個性的なポーズを披露した。リュ・スンリョンは宝物の陶磁器を手にしたユニークなポーズで会場を沸かせた。続いて、イム・スジョン、ヤン・セジョン、リュ・スンリョンの3人によるフォトセッション、さらにキャスト全員での記念撮影が行われ、カメラマンのリクエストに応じてクロスハートなど様々なポーズが見られた。最後にはカン・ユンソン監督も加わり、まるで結婚式のような和やかな雰囲気で締めくくられた。制作発表会スタート
キャラを通じて作品を掘り下げるスチールトーク
リュ・スンリョンは、金になることなら何でもする行動隊長“オ・グァンソク”役を演じる。「素晴らしい原作とカン監督、そして錚々たる俳優・スタッフと一緒にできてワクワクした」と語った。カン監督は「リュ・スンリョンさんのファンだった」と明かし、「俳優たちと個性あるキャラクターを作る作業が初めてで面白かった」と振り返った。
ヤン・セジョンは父代わりの“オ・グァンソク”と共に宝探しに挑む“オ・ヒドン”役を演じ、「先輩方と演技できて感慨深く、幸せな現場だった」とコメントした。
イム・スジョンは「フンベク産業の会長夫人で、ならず者たちに資金提供をする“ヤン・ジョンスク”役。自分の欲望のためなら何でもする女性」と紹介し、これまでにない大胆な役柄への挑戦を予告した。
イム・スジョンとリュ・スンリョンは映画『私の妻のすべて』(2012)以来13年ぶりの共演となる。「また一緒に仕事ができて光栄」と語った。
キム・ウィソンは釜山の詐欺師“キム教授”役を担当。「この作品には善人がほとんどいない。自分も危険な男を演じる」と述べ、「船での撮影が多く、共演者との思い出が深い」と振り返った。
キム・ソンオはフンベク産業の運転手“イム・ジョンチュル”役、キム・ジョンスは骨董品鑑定士“ソン社長”役で、物語に安定感を加える。
イ・ドンフィは木浦警察の警察官“シム・ホンギ”役を演じる。「警察官らしくないキャラクター」と説明し、「カジノ」以来のカン監督との再タッグに「現場がさらにアップグレードされていた」と語った。
チョン・ユンホは木浦のヤクザ“ボルグ”役を演じる。「自分とは違うキャラクターで負担もあったが、言語的には楽だった」とし、リュ・スンリョンの「みんなすごいんだよ、ちゃんと準備して来なさい」という言葉が力になったと明かした。
新人イ・サンジンは不器用な田舎者“ナ・デシク”役、キム・ミンは喫茶店のレジ“ソンジャ”役を担当。イ・サンジンは「先輩たちと演技しながら、予想外の感情が湧き出る瞬間が多かった」と語った。
MCからは、「本作は、ソウル、釜山、慶尚道、忠清道などの方言を聞くのも見どころの一つ」と説明した。
「キーワード」トーク
<メイキング映像>に続いて「演出について」「海」「1970年代」の3つのキーワードについてトークが展開された。①「ならず者」
カン監督は「俳優の個性や魅力を生かすため、セリフも俳優に合わせて調整した」と制作過程を明かした。リュ・スンリョンは「ソンジャ(キム・ミン)は唯一“心の宝物”を探す役。ほかは“お金”が目的。欲望には果てがないことを描いている」と解説した。
全羅道(チョルラド)方言に挑戦したイ・ドンフィは「方言の先生に最初のレッスンを受け、2回目はイム・ヒョンジュン先輩に教わり、ついに3回目は“ボルグ”役のチョン・ユンホに修正すべき部分や細かい部分をたくさん教えてもらった。4回目のレッスンを待っている」と語った。キム・ミンも「音声データを毎朝聞いて練習した」と努力を明かした。
光州出身で方言指導もしたチョン・ユンホは方言の習得が比較的楽だったとしながらも、「1970年代が舞台なので今とは方言の感じが違うと思い、木浦に行って、タクシー運転手さんたちにいくつか質問をして、大きなヒントを得た」と語った。
②「海」
カン監督は「ロケ撮影→水槽セット→別セット」と3段階で撮影したと説明した。水中シーンが多かったヤン・セジョンは「ダイビングレッスンを受け、水中の静けさが心地よかった」とコメントした。
③「1970年代」
本作の舞台は1977年。イム・スジョンは「70年代の女性像を研究し、ヘア・メイク・衣装・ジュエリーまで当時を再現した」と語った。
記者からの質問タイム
撮影現場の雰囲気や方言指導、原作との違い、再タッグとなったキャスティングなどについて質問が寄せられた。イ・ドンフィは、「リュ・スンリョン先輩とは『エクストリーム・ジョブ』以来の再共演で、新鮮な気持ちだった」とし、「家族役でよく会うチョン・ユンホの情熱に感動した。台本読み合わせの時点で台本を全て覚えてきて、俳優として良い影響を受けた」と語った。
リュ・スンリョンは、1970年代に一番しっくりしたのは、この場にいない、俳優たちの名前も上げ、チョン・ユンホは、2枚目のミニアルバム「ノワール」(NOIR)のタイトル曲の「Thank U(サンキュー)」に絡めて「パイン、サンキュー」と会場を盛り上げた。
カン監督は「原作を損なわない範囲で物語の流れを活かし、キャラクターのディテールを俳優と議論しながら脚本を仕上げた」と説明した。再タッグについては「前作のキャストは一度リセットするが、やはり求める俳優を選んだ結果、再びタッグを組むことになった」と語った。
ヤン・セジョンは「現場で先輩たちが役になりきっていたので、自分も自然と入り込めた。人間としても成長できた」とコメントした。リュ・スンリョンも「こういう現場は珍しい。ヤン・セジョンは常に台本を持ち、先輩たちにもインスピレーションを与えてくれた」と称賛した。
最後に
俳優・監督から視聴者へのメッセージが語られ、カン監督の「とても楽しい雰囲気で撮影した。多くの方にご覧いただきたい」という言葉で締めくくった。全11話構成で、2025年7月16日から、初回は3話一挙配信、以降は毎週水曜に2話ずつ配信される。
