「能面検事」エリート検事・竹財輝之助が文書改ざん?上川隆也は地道に捜査【第4話ネタバレと第5話予告】

「能面検事」(テレ東、金曜21時)8月1日、第4話が放送された。“国有地払い下げ問題”に絡み、収賄の疑いがかかったが、捜査するうちに、文書改ざんや殺人事件にまで発展した。東京高裁の検察官・折伏崇(宮川一朗太)が大阪に乗り込み、不破(上川隆也)たちの前に立ちはだかる。8月8日、第5話が放送される。予告動画が番組公式サイトで公開されている。
「能面検事」とは
ドラマ「能面検事」“どんでん返しの帝王”の異名を持つベストセラー作家・中山七里による小説「能面検事」を映像化した。大阪地検きってのエース検察官である不破俊太郎は、検察の上層部や警察組織に対して一切の忖度はなく、とにかく冷静沈着に、ただ淡々と職務を全うする痛快なリーガルミステリーだ。その第4話が8月1日に放送された。
■第4話ネタバレあらすじ
三つの事件を跨いだ大阪府警の捜査資料紛失事件は幕を閉じたが不破俊太郎(上川隆也)たちは検察が窮地に追い込まれる新たな事件に直面することになる。事の発端は“国有地払い下げ問題”に伴う収賄疑惑だ。その背景に、理事長・荻山孝明(千原せいじ)が衆議院議員・兵馬三郎に口利きをしてもらい、近畿財務局の調整官・安田啓輔(少路勇介)が便宜を図っていたという疑いが浮上。高峰仁誠(竹財輝之助)を中心とした大阪地検特捜部が、近畿財務局を家宅捜索することに。だが安田は高峰の聴取に対し、頑なに黙秘を貫く。
その頃、不破は、ある殺人事件に手を焼いていた。被疑者・沖田瑠衣(浦山佳樹)は、外国人男性・グエンと道で口論になりナイフで刺したと供述していたが、その後の調べでグエンが沖田の戸籍を買い、“日本人・沖田瑠衣”として生きていたことが判明したのだ。沖田は、闇サイトで指定されたところに自分の証明書を送っただけで、仲介者とは会ったこともないと自供。SNSで自分の名を騙る人物を発見し、戸籍を返すよう迫ったが拒否され逆上してしまったという。グエンは荻山学園系列の日本語学校に通っていた。荻山が理事長を務める学校だ。
そのこともあり、不破も“国有地払い下げ問題”の捜査資料にも目を通す。すると、候補地は別にもあったことがわかった。寺井町にある土地で、“学校には適さない”として候補からはずれたのだが、行ってみると、学校に適さない理由が見当たらない。
捜査が進むと萩山は贈賄を認めた。事務官の前田(大西流星)はその事件の資料のコピーを命じられる。すると、前田は資料のうちの1枚が差し替えられたものだと発見した。前田は印刷会社で長くアルバイトをしていたので、紙質の違いを判断できたのだ。
不破は収賄の疑いがある安田と誰が関連があるのかを調べる。すると寺井町ちかくの定食屋に不破と高峰が一緒に映った写真を見つけた。
秘密裏に捜査していたが、週刊誌が高峰が文書改ざんをしたとリークしたのだ。東京高裁の検察官・折伏崇(宮川一朗太)は東京側で調べると、高峰を聴取するが、高峰は拒否し、不破が聴取にあたる。高峰が司法取引をもちかけるが、不破は応じない。
折伏は安田から高峰へ多額の金が振り込まれていることを見つける。折伏は高峰を起訴しようとしている。不破はそれが高峰の目的ではないかとふんだ。文書改ざんがわかったタイミングがおかしい、寺井町へ注目があつまらないようにしていると思われた。不破と惣領で寺井町に再度向かう。雑草だらけの中で、シルバーのペンダントがあった。なにかあるとふんだ不破は警察に頼み、土を掘り返す。そこから2体の白骨死体が見付かった。
いやーな感じが似合う宮川一朗太
宮川一朗太は、16歳の時に映画『家族ゲーム』でデビューした後、好青年役を演じてきた。最近では悪役もこなしている。そして「いやーな感じのエリート」を本当にうまく演じたのが、第4話で登場した東京高裁の検察官役だ。大阪の検察を“下”に見る視線は本当に偉そうに映る。8月8日の第5話では大阪に任せておけないと、事件の捜査を東京で引き取ろうとする。エリート検事・高峰仁誠(竹財輝之助)は殺人にも絡んでいるのか?
第4話で、高峰が文書改ざんの疑いが持たれたが、不破俊太郎(上川隆也)が、惣領美晴(吉谷彩子)が調べたところ、他殺体まで発見されてしまう。個性的な役の多い竹財輝之助だが、このドラマでは“普通のエリート”検事を演じていたようだったのに、ドラマ中盤で一気に“悪”の雰囲気も出てきた。第5話でその真相が明らかになる。紙の質…NHKドラマ10の「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」でも登場
第4話で、前田拓海(大西流星)が一枚の資料の紙が他の紙を質感が違うことに気がつく。同じように見えても細かな違いを見つけたことで、文書改ざんが発覚するのだ。紙の質感については、NHKドラマ10「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」でも話題になっている。辞書用紙を手で触った時の感じだ。いずれにしても、細かな感触の違いがわかるのは「能面検事」では前田が長年印刷会社でアルバイトをし続けたからになる。そして、それが事件の謎をといてゆく鍵となった。第5話のゲスト、谷村美月、金森小春のコメント発表
第5話は、第4話からの続き。大阪府内にある荻山学園の“国有地払い下げ問題”に伴う収賄疑惑と、戸籍売買が絡む刺殺事件だ。第5話は、突然消えた姉を待つ金森実花を谷村美月、食堂「一膳」の従業員で実花の姉・金森小春を祷キララが演じる。谷村美月は「出演が決まった際には、作品の世界観に奥深さが感じられ、参加できることへの嬉しさと、期待の気持ちでいっぱいでした」と話し、関西弁も楽しみにしてほしいと語る。大阪出身で脚本に親近感を感じる金森実花は「登場するのは回想シーンだけですが、高峰役と安田役の竹財さん、少路さんが回想シーンもそのまま演じられていたので、お二人との関係性が深く感じられましたし、みなさんにもきっとそう感じていただけるのではないかなと思っています」とコメントしている。
■第5話あらすじ
岸和田市の贈収賄事件は、高峰仁誠(竹財輝之助)による文書改ざん疑惑により複雑化する。さらに荻山学園建設予定地の有力候補だった寺井町に何かあると踏んだ不破俊太郎(上川隆也)が、惣領美晴(吉谷彩子)と当該物件を調べたところ、20代男女の他殺体を見られる白骨死体を発見された。東京高裁の検察官・折伏崇(宮川一朗太)は、近畿財務局の調整官・安田啓輔(少路勇介)が殺害し、死体を隠したと見ていた。高峰も事情を知っているに違いないと考えた折伏は、一連の捜査を引き取ろうとする。不破は自分の信念で捜査を進める。
身元の特定に奔走する不破と惣領。安田と高峰しか知りえない真実を追及するべく、不破は前代未聞の方法で真実を明らかにしようとする——。
テレ東 2025年7月11日スタート。毎週金曜日21時放送「能面検事」。出演:上川隆也、吉谷彩子、大西流星(なにわ男子)、観月ありさ、寺脇康文、宇梶剛士、竹財輝之助、松尾諭、 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@tx_drama9」。
◇テレ東「能面検事」番組公式サイト
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