「19番目のカルテ」患者・津田健次郎と専門医・新田真剣佑の向かう方向を一致させる松本潤【第3話ネタバレと第4話予告】

10時04分ドラマ
©TBS

8月3日に「19番目のカルテ」(TBS、日曜21時)の第3話が放送された。喉に悪性の腫瘍ができたアナウンサー(津田健次郎)を説得して、納得させ、これから“生きる”ための手術に向かわせる総合診療医・徳重(松本潤)の姿が描かれた。第4話は8月10日に放送する。倉科カナと浜野謙太がゲスト出演。予告動画が番組公式サイトで公開されている。



「19番目のカルテ」とは
2025年7月から放送されるTBS日曜劇場「19番目のカルテ」は、「しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~」などの作画を手掛ける富士屋カツヒトによる連載漫画「19番目のカルテ 徳重晃の問診」(ゼノンコミックス/コアミックス)の原作を、「コウノドリ」シリーズの坪田文が脚本を書き、松本潤がキャリア30年目で初めて医師役に挑戦する、新領域・総合診療医を描く新しいヒューマン医療エンターテインメントドラマだ。その第3話が8月3日に放送された。

■第3話ネタバレあらすじ

キー局の人気アナウンサーの堀田義和(津田健次郎)は最近喉に違和感を覚えている。堀田が魚虎総合病院で検査を受ける。検査にあたった耳鼻咽喉科の平手(本多力)と外科医の康二郎(新田真剣佑)から、下咽頭がんを告知される。康二郎は手術を薦めるが、堀田は大切な仕事道具である「声」の変質を恐れて手術を拒否する。そして、セカンドオピニオンとして総合診療科の受診を希望する。

実は堀田はアナウンサーの仕事として最初に取り組んだ番組は総合診療医を取り上げたものだった。徳重(松本潤)の師匠である赤池登(田中泯)を扱ったものだ。赤池に診てもらいたいと思ったが、赤池はどこにいるかわからない。そこで徳重を指名した。

徳重は堀田の話を聞き、その気持ちによりそい、康二郎と対立してしまう。康二郎は早期の治療が命を救うと手術を譲らない。

そんな時、赤池が病院にやってきた。徳重と滝野みずき(小芝風花)とともに食事をする。赤池は徳重に丸く収めようとしすぎていると指摘する。総合診療は患者と専門医の間にたつものだと言う。

カンファレンスでは外科医の康二郎と徳重の対立が続く。康二郎が徳重のことを「甘い」といえば、徳重も「患者の声も聞かずに現実だけを突きつける康二郎も甘い」という。カンファレンスが終わった後、二人はベンチで話をする。そして、互いに気持ちをぶつけ合う。徳重は今度の人生を患者に前を向いていってもらうためにも納得することが必要だと話し、患者ともっと話をして欲しいと願う。

次の徳重の診察の前に、外科での検査があった。症状が進行している。徳重は進行の速さを考えて、手術が最適といい、その理由を説明するという。康二郎が口を挟むと堀田は「そんなことはわかっている」と声を荒げる。そして、その声の迫力に徳重が驚くと、自分の人生で唯一育てられたものがこの声だったと声を落とす。そして、妻や娘を守れなくなることが怖いという。徳重は声は戻らないことがあるかも知れないけど、ずっと隣にいると約束した。

堀田は手術を決意し、番組でそのことを告げ、休暇に入った。康二郎の手術は成功した。

赤池は病院を去る時、徳重に「18の専門、それぞれの正しさがある。だからこそ俺たち19番目がある」と告げた。

津田健次郎の演技に心が打たれる

“声”を生業としている人にとっての咽頭癌の手術。どれほどの恐怖があるのかを津田健次郎が演じた。ドラマ中に響く声は“ほんとうに素敵”で、その声を失い恐怖を声優としても大活躍の津田健次郎が演じることでより共感できるドラマとなった。

外科医役・新田真剣佑が語る松本潤

第3話で総合診療医の徳重(松本潤)とタッグを組んだのは外科医の康二郎(新田真剣佑)だ。総合診療医への理解は他の医師同様というよりも父・東郷陸郎(池田成志)の影響もあって、“反発”に近い。そんな康二郎だが、徳重と忌憚のない意見を交したことですこしずつ変わっていった。そんな康二郎を演じる新田真剣佑のコメントが番組公式サイトに公開された。主演の松本潤について「“松本潤”ってすごい人なんですよ。何もしてなくてもオーラがあって座長の器がある。『次、これ行くよ!』って現場のみんなを引っ張ってくれる」とリスペクトしているという。コメント全文は番組公式サイトに掲載されている。

10日放送の第4話は生活習慣病がテーマ

第4話は活習慣病である糖尿病に罹患した夫とその妻が総合診療科にやってくる。夫を浜野謙太、妻を倉科カナが演じる。そして、第5話では総合診療科の二人目の医師・滝野みずき(小芝風花)が担当することになる。生活習慣病が夫婦の間にもたらした問題がクローズアップされるが、みずきはどうやってその問題に向き合うのか?

総合診療科の監修を務める生坂政臣医師の談話を番組公式サイトに掲載

医療監修を務める生坂医師は、千葉大学医学部附属病院の総合診療科を立ち上げ、現在は一般社団法人日本専門医機構で総合診療領域の担当委員長として制度運営にも関わっている。総合診療医を目指したのは医学生時代に原因不明の顎の激痛に襲われ原因がさっぱりわからないまま2年間苦しんだが、アメリカで総合診療医に診てもらい原因がわかった経験からだという。そんな生坂医師は主演の松本潤が発した「ドラマを見た人の心に何かを残せる作品にしたい」という言葉に心が震えたという。沈黙の使い方、表情の緩急、声のトーン1つ1つに、患者さんへの理解や共感の深さがにじんでいると、松本潤が総合診療医をよく理解していると絶賛している。生坂医師のインタビュー全文は番組公式サイトに掲載されている。

■第4話あらすじ

健康診断で糖尿病が発覚した安城耕太(浜野謙太)は、妻・早智(倉科カナ)に付き添われて内科に通院中だ。半年が経っても、耕太の検査結果は一向に良くならない。しかも、当の本人である耕太はどこかひと事のようで、治療に消極的だ。イライラが募る早智は、主治医の鹿山(清水尋也)が悪いと病院にクレームを入れる。

一方、面倒ごとが大嫌いな鹿山は安城夫婦の診察を総合診療科に丸投げすることにした。しかし、依頼を受けた徳重(松本潤)は、予想だにしないことを言い出す。それは夫を鹿山が、妻を滝野みずき(小芝風花)が担当するという。

TBS 2025年7月13日スタート。毎週日曜日21時放送「19番目のカルテ」。出演:松本潤、小芝風花、新田真剣佑、木村佳乃、田中泯、清水尋也、岡崎体育、池谷のぶえ、本多力、松井遥南、ファーストサマーウイカ、津田寛治、生瀬勝久、池田成志、田中泯 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@19karte_tbs」。

TBS「19番目のカルテ」番組公式サイト

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