【最終回】「能面検事」上川隆也を刺したのはロスト・ルサンチマン?【第7話ネタバレと第8話予告】

「能面検事」(テレ東、金曜21時)8月22日、第7話が放送された。ロスジェネ世代の不満を背負ったロスト・ルサンチマンだが、人を殺めてもいいのか?不破(上川隆也)は刺されてしまった。8月29日、最終回・第8話が放送される。刺された不破は笹清(安井順平)の過去を暴くが、笹清は逃走?予告動画が番組公式サイトで公開されている。
「能面検事」とは
ドラマ「能面検事」“どんでん返しの帝王”の異名を持つベストセラー作家・中山七里による小説「能面検事」を映像化した。大阪地検きってのエース検察官である不破俊太郎は、検察の上層部や警察組織に対して一切の忖度はなく、とにかく冷静沈着に、ただ淡々と職務を全うする痛快なリーガルミステリーだ。その第7話が8月22日に放送された。
■第7話ネタバレあらすじ
大阪府内のとある駅前で7人が殺害された通り魔殺人事件は、“ロスト・ルサンチマン”の登場で事態が一変した。通り魔事件の容疑者・笹清政市(安井順平)の釈放を主張するロスト・ルサンチマンの影響で、笹清を擁護する声が上がり始める一方で、より厳罰化を望む声もあり、世間は混乱を極めていく。不破俊太郎(上川隆也)と惣領美晴(吉谷彩子)は娘が笹清に殺害された内海圭以子(鶴田真由)に話を聞きに行く。曰く、ロスト・ルサンチマンから手紙が届き、それによって実況見分が行われるという内部情報を得たと言う。また、内海家ではかつて、圭以子の夫もストーカー事件に巻き込まれ殺害されていた事実が明らかになる。亡き娘・菜月が新聞記者を志したのも、それがきっかけだった。
一方、前田拓海(大西流星)は、記憶こそ戻ったが詳細までは思い出せないでいた。だが不破は、事件当日のことを繰り返し尋ね、時には前田を疑うような質問も。そんな不破の冷淡な言動が、犯人逮捕と事件の究明に本気ゆえだと前田は理解する。そして、思い出したことを仁科睦美(観月ありさ)に連絡しようとするが、電話は突然切られてしまった。
そんな中、再び笹清の検事調べが始まる。笹清は“ロスト・ルサンチマン”を取り逃がした大阪府警と検察は無能だとあざ笑うが、起訴前鑑定では「責任能力あり」と診断される。つまり“ロスト・ルサンチマン”が訴える『刑法三十九条』の適用による釈放が難しくなったことを知ると、急遽取り乱したように振る舞い始める。
そんな中、大阪地検で再び大事件が勃発する。黒マスクをした男(夙川アトム)が、女性職員に銃を突きつけ、総務課に立てこもったのだ。その場に居合わせた仁科と、警備員・高橋大悟(長谷川朝晴)ら男性社員も人質にして、男は「笹清を総務課に連れてこい」と要求。しかもその男は何と“ロスト・ルサンチマン”を名乗っていた。
次席検事・榊宗春(寺脇康文)は状況を不破に伝え、犯人との交渉を頼む。最初は防犯カメラに犯人が写っていたが、犯人は防犯カメラを壊す。それでも仁科たちの機転で犯人の顔が判明した。すると、大阪地検に恨みをもった人物(夙川アトム)だとわかった。男の弟は会社での激務が原因で死亡したが、上司である人物は不起訴になっていた。
惣領は警察とともに男の自宅に向かう。実際に爆弾を作っていたことがわかり、不破に連絡する。不破はできる限り、家の写真をとって送るように言う。
犯人の男が不破に笹清の釈放を願い出ると、不破が人質がいる部屋に入ってきた。そして、男に謝罪する。不起訴にしたのは不起訴にした理由があった。上司だった高橋大悟(長谷川朝晴)は名前を“高橋”に変えて地検の警備の仕事をしていた。納得出来ない犯人だったが、高橋もまた上司から厳しいストレスを与えられていたことがわかる。やっと人質が解放された。
仁科は自分が結束バンドで縛られる時に痛くならないようにハンカチを貸してくれた男のことを“根っからの悪”とは思えないでいた。やっと事件は解決したかに思えたが、各地検から爆弾の連絡が入る。惣領の身を案じた不破は車で送っていこうとするが、駐車場で何者かにさされてしまった。
“早すぎる”最終回に驚きの声
8月29日、第8話をもって「能面検事」は最終回を迎える。能面のように表情を変えないながらも、被疑者に対して誠実に向かい合い、感情を排している。やっと慣れたと思ったところで、次週、29日放送の第8話で最終回となる。爆発事故に巻き込まれた前田拓海(大西流星)
15日放送の第6話で地検に届いた郵便物の爆発により負傷した前田。入院しているものの、意識を取り戻して安心かと思われたが、実は、爆発により指を失っていた。あまりの展開にネットでも悲しみの声が聞かれた。ロスト・ルサンチマンとは?笹清(安井順平)とは?
第6話、第7話と続いてきたロスジェネ世代の犯罪が第8話で結末を迎える。笹清は“責任能力がない”で逃れられないと知ると、態度を変えたりしながら、ロスト・ルサンチマンに操られて犯罪を犯す人を達観しているようなところもある。ただ、地検に収監されている笹清に犯罪の指示は行えないことを考えると、さらに上にだれか指示をしているものがいると思われる。不破(上川隆也)たちは正義のため、その真相を暴き出すことに成功するのか?■最終回・第8話あらすじ
不破俊太郎(上川隆也)が、何者かに刺され倒れてしまう。事務官の惣領美晴(吉谷彩子)は、立てこもり事件で不破の存在を危険視した犯人が、彼を排除すべく襲撃したと見ていた。緑川啓吾(結木滉星)たち警察は、堺支部や京都検察で相次いだ爆弾騒ぎについて、模倣犯の可能性が高いと指摘する。成島(飛永翼)や緑川も早期回復を祈る。そんな中、未だ入院中の同僚・前田拓海(大西流星)から、爆発した箱から、ラベンダーのような香りがしたことを思い出したという連絡が来た。
翌日。不破の負傷や爆弾騒ぎで検察・警察が前代未聞の混乱状態だと新聞が一面で報じる中、次席検事・榊宗春(寺脇康文)は、笹清(安井順平)の起訴を決定する時期が迫っていることから、検事調べを惣領に託す。笹清の挑発的な発言で、感情が表にでてしまう。そしてその時、執務室に不破の姿が。惣領の心配をよそに、いつも通り能面の如き不破は、笹清の聴取を開始した。不破は笹清の“ある過去”を指摘すると、笹清はみるみる狼狽して――。
聴取を終え、警察に再び護送されていく笹清は、どこか呆然としていた。しかしその直後、不破たちに衝撃の報告が入る。「笹清が逃走」不破が密かに懸念していた事態が現実となったのだ。だが、最悪の事態はそれだけでは終わらなかった——。
通り魔殺人事件から始まった、大阪地検爆破、地検での立て籠もり事件、そして凶悪犯逃走劇、“ロスト・ルサンチマン”の正体とは?社会を混乱させた理由は何なのか?
テレ東 2025年7月11日スタート。毎週金曜日21時放送「能面検事」。出演:上川隆也、吉谷彩子、大西流星(なにわ男子)、観月ありさ、寺脇康文、宇梶剛士、竹財輝之助、松尾諭、 ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@tx_drama9」。
◇テレ東「能面検事」番組公式サイト
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