今夜、“認知症”研究の最前線に迫る タモリ&山中伸弥が語る「克服のカギ」と最新予防法とは

08時00分社会
画像提供:NHK

7月の第1回「AIは人間を超えるか」で大きな反響を呼んだNHK「タモリ・山中伸弥の!?(びっくりはてな)」の第2回が2025年9月6日(土)19時30分からNHK総合で放送される。放送後、NHKプラスで1週間、見逃し配信される。



「タモリ・山中伸弥の!?(びっくりはてな)」は、タモリ、ノーベル賞科学者の山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所名誉所長・教授)、俳優の吉岡里帆がMCを務める新感覚の知的探求エンターテインメント番組。

第2回のテーマは「認知症 克服のカギ」。治療が難しいと思われがちな認知症の最新研究を紹介し、これまでの常識を覆す克服の手がかりを明らかにする。
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最新研究では、認知症リスクと私たちの身近な感染症との意外な関係が明らかになっており、感染症対策が認知症予防につながる可能性を示す。さらに、確実にアルツハイマー病を発症する遺伝子を持つ「家族性アルツハイマー病」の患者家族を長期取材したNHKの独自研究により、アルツハイマー病の発症メカニズムが詳細に解明されてきた。これにより、新たな治療ターゲットが見え、新薬の開発が加速している現状を伝える。

番組は、人類の進化の大きな文脈の中で「なぜヒトは認知症になるのか」という根本的な問いにも迫る。認知症リスクを高める遺伝子群が、かつて人類の繁栄に貢献していた可能性を紹介し、認知症になる深い理由を浮かび上がらせていく。
認知症
また、最新研究から「認知症の発症リスクの約45%は生活習慣などで対策可能」と判明し、タモリが実践する睡眠をはじめとした予防法や、出演者が興味津々の予防法をたっぷり伝える。睡眠には脳の老廃物を洗い流す作用があることや、健康は微妙なバランスで成り立っているという専門家の解説も紹介される。

トークは専門家も交え、とことんまで深まり、最後には新たな「認知症観」にたどり着く構成。さらに、認知症患者やその家族に焦点を当て、発症まで約20年の潜伏期間がある複雑な病気としての認知症の実態も伝える。

番組中には、「シルバー川柳」を楽しむミニコーナーも設けられ、知識だけでなく心もほっとできる工夫がある。合計80分間、最新の科学的知見と実践的な予防対策をわかりやすく、そして深く届ける内容となる。

■出演者コメント
タモリは「認知症研究は大きく進歩しており、治らない病気というイメージは変わる。希望を持てる内容だ」と話す。山中は「認知症は本人だけでなく家族や周囲の人も直面する問題で、克服のカギは見えてきた」と語る。吉岡は「発症まで約20年の潜伏期間があり、予防策も示されるため、非常にためになる回だ」とコメントした。

■放送情報
放送日時:2025年9月6日(土)19時30分〜20時48分
放送局:NHK総合
MC:タモリ/山中伸弥/吉岡里帆
進行:吉村崇(平成ノブシコブシ)
この番組は、最新研究と生活に役立つ予防法をわかりやすく伝える新しい知的エンターテインメントだ。認知症に関心のある人や家族にも必見の内容となっている。