「月まで行こう」イ・ソンビンがキム・ヨンデに本気の頭突き!三人の働く女性のリアルが特別出演満載でスタート【第1−2話あらすじ】

12時00分ドラマ
画像:MBC「달까지 가자」

世代を超えた三人の友情と人生の起死回生を描いた「月まで行こう」第1話と第2話が9月19日と20日に韓国MBC金土ドラマとして放送された。

第1話と第2話では、夢と希望を胸にマロン製菓に非正規社員として入社したダヘ(イ・ソンビン)が3年後に、正規社員とのギャップに悩み、同じく非正規社員という立場から正当に評価されないウンサン(ラ・ミラン)やジソン(チョ・アラム)と慰め合い、時に大暴走して人生を明るく変えていく様子が描かれた。気になるあらすじと見どころをチェックしてみよう(ネタバレあり)。



「月まで行こう」は、月給だけではとても生活が成り立たない三人の女性が、希望を求めてコイン投資へ飛び込む姿を描く。ハイパーリアリズムを全面に押し出し、ありふれた一日の延長にある“生存”をテーマにしていた社会サバイバルストーリーだ。

■キャスト
チョン・ダヘ役:イ・ソンビン
カン・ウンサン役:ラ・ミラン
キム・ジソン役:チョ・アラム
ハム・ジウ役:キム・ヨンデ
ウェイリン役:ジャン・ハオ(ZEROBASEONE)※特別出演
 ほか

■第1話あらすじ

2014年、緊張しながらマロン製菓の社員面接に望むダヘ(イ・ソンビン)。当時の彼女には恋人もいて自信に満ちていたが、面接中に蜂に刺されるというアクシデントに見舞われ、未来の自分だと名乗る自分自身から残酷な未来を告げられ、入社するなと警告される。アクシデントの助けもあって無事に採用されたダヘだが、3年もすると恋人との関係も冷め、厳しい社会に振り回され、未来の自分の言い分が間違っていなかったと悟る。

パシリとして上の階に運びものをしたダヘは、誰もいない部屋でマッサージチェアを勝手に使い、ビッグデータTFチーム最年少理事ジウ(キム・ヨンデ)と最悪の鉢合わせをしてしまう。更に考査の結果、今回も正社員に登用されず凹んでしまう。

会計チームのジソン(チョ・アラム)は仕事もそっちのけでホットな彼氏ウェイリン(ジャン・ハオ)にメロメロ。チーム内でも問題児だったが、チーム長の不快なスキンシップも明るさで乗り切る彼女もまた正社員への登用は見送られていた。

経営支援チームのウンサン(カン・ウンサン)は会議で上司がピンチに陥った際にも的確に乗り切る手腕を持ちながらも登用を逃した。非正規社員3人は仲良し三人組だった。出会いは3年前の社員旅行。仮想コインが趣味の堅実なウンサンと、新しいもの好きで底抜けに明るいジソン、恋も仕事も曇天のダヘ。性格もバラバラの3人。非正規社員というだけで、周りから相手にされなかった3人は葬式や結婚式で顔を合わす度にランチ仲間になり、いつしか愚痴を言い合う仲に。

クリスマスも近いのに恋人と連絡がつかないダヘは、思い詰めた気持ちが爆発し、交番に恋人を探してほしいと泣きつく。まだ幸せだったクリスマス、恋人は買い物に出ていったきり帰ってこなかった。ヘリ(チョン・ウンジ)が調書を取る中、ダヘは恋人を探して自宅まで向かったが恋人が失踪したといい、素っ頓狂な推理を繰り広げる。ダヘは思い返すとお金がないことや、同棲したいと仄めかしたことが原因だったと気づく。聞いていたヘリも思わず逃げた恋人に悪態を吐き、交番にいた全員が彼女を応援した。

二人で開けようとしたワインを無理やり開けようとしたダヘの前に1日ぶりに恋人が戻ってきた。非正規社員で収入への不安を理由に結婚に、ダヘは思わず持っていたワインボトルを割って、別れを告げる。ワインまみれで涙する彼女は、気まずそうに隠れるウンサンとジソンを見つける。二人は元気がないダヘを励まそうとサプライズで彼女の誕生日パーティーをしようとしていたのだ。反応せずに街へ消えたダヘは水面に映る自分を見て、夢で見た未来の自分が正しかったと痛感。

密かに後をつけていた二人があの手この手でダヘを励ます。ジソンは恋人が別の女と電話しているのを見たと言い出すと、想像外の口の悪さでブチギレたウンサンは復讐を計画。恋人が別の女と車でいちゃついている前に現れた3人は突然踊り出し、運転席にうなぎをぶちまけ復讐を果たし、ジウもそれを目撃。誕生祝をしたかと思えば再び凹み、凍結した路面に大騒ぎするダヘとジソンに、まだ巻き返す手段はあると叫び、ウンサンは遂にコインを始めてみないかと切り出した。

ジウは思い出せずにいたが、彼は面接で、3年後は悲惨な生活から抜け出したいと素直に笑顔で語るダヘを見て不思議な印象を受けていた。

■見どころ

第1話では、期待を胸にマロン製菓の社員職を志望した3年前のダヘと、現在彼女が感じている不条理な現実の対比を軸に、正社員と非正規社員の金銭的・社会的格差や、同世代が抱える結婚への悩みがリアルに描かれた。年齢に厳しい韓国で、世代も部署も違う3人が非正規社員という共通点からスタート時点で戦友という設定が物語を面白くしている。

最年長のウンサンはお金にも堅実で誰からも頼られる姉御肌、最年少のジソンはただ楽しく、決められた時間だけお金を稼いで人生を謳歌したい今時の若者。キャラも年齢もバラバラの3人が、ひとたびダヘの恋人の浮気を知ると放送禁止用語を連呼し、復讐に乗り出し、Red Velvetの「Red Flavor」をパロディに使って派手なダンスを披露するなど、役者としてコミカルな新境地を見せた。

第1話では豪華な特別出演ゲストにも注目したい。ダヘの恋人役で「少年時代 -恋と涙と青春と-」のキム・ジョンジン、同作にも出演した元IZ*ONEのカン・ヘウォンがその浮気相手として特別出演を果たしている。

イ・ソンビンとドラマ「酒飲みな都会の女たち」シリーズで共演したチョン・ウンジが女性警察官役で登場し、注目を集めた。月まで画像:MBC「달까지 가자」

また、男性アイドルグループZEROBASEONEメンバーで中国福建省出身のジャン・ハオが、ジソンのホットな彼氏として特別出演。今後の出番にも期待が高まっている。月まで画像:MBC「달까지 가자」

チョン・ウンジ、イ・ソンビンとの酒飲みの義理果たす 「月まで行こう」にサプライズ出演
ZEROBASEONE ジャン・ハオ、今夜「月まで行こう」で俳優デビュー

韓国での視聴率は全国2.8%となった(ニールセンコリア調べ)(【9月19日視聴率TOP10】



■第2話あらすじ

月まで画像:MBC「달까지 가자」浪費癖のあるジソンとコイン取引をやろうと持ちかけるも賭博だとしか思われないウンサンの板挟みになるダヘ。保守的に煮えきらない態度のダヘも遂にコインに関する詳細説明を許してしまう。ある夜、ウンサンは夢に出てきた幼い娘から意味深な言葉を残され、それがコイン取引に関する予知夢だと察する。

ある朝突然やって来た母ジョンイムは、自堕落な生活のダヘを叱りつけ、結婚しろと迫るが、貧乏なせいで別れたという娘に言葉を失う。ある程度安定した家庭で暮らしていた二人だが、父が突飛な事業に傾倒しては失敗し、最終的に蒸発したせいで苦しい生活を強いられていた。仕事でも若くかわいらしい後輩ダヒ(ホン・スンヒ)にチャンスを持っていかれ、途方に暮れるがある日突然責任ある企画担当を任され大喜びする。

ジソンはお局上司から浪費癖や非正規採用について嫌味を言われても、明るく機転を利かせて反撃を繰り広げ、ウンサンは詰まったトイレと果敢に闘い英雄視される。あるランチの日、またコインで稼いだウンサンがご飯をおごり、コインで失敗したと思っていたダヘは期待を抱き始める。

ダヘの部署ではジウの噂で持ち切りになる。最年少理事で数々のヒット商品を生み出した彼は「博士」と呼ばれ近づきがたい雰囲気を醸し出すが、その心の内側は意外と柔らかく、落書きが癖の少年のような人物だった。

ある日、お局上司の復讐で、買ったばかりのハイヒールを駄目にしてしまう。彼女をショッピングカートで家まで送ってあげたウンサンとダヘ。しきりにコインを勧めるウンサンにいい加減うんざりし始めるが、彼女の仲間想いの考えを聞いて心を揺さぶられる。

ウンサンは外国からの来客時のトラブルもアドリブで器用に乗り越え、ダヘは言い過ぎてしまった母に謝るが、ある日ホームレスに家までつけられ、頑張って作った企画資料を駄目にしてしまう。怖い目に遭い、警察と共に駆けつけたウンサンとジソンに泣きつきながらも企画資料を作り直す。何とか発表日を迎えたダヘを見て、車道で大暴走していた彼女を思い出したジウだが企画に対するフィードバックは辛辣なものだった。結局、企画はダヒに持っていかれ、打ち上げのカラオケでも無理やり歌わされるが見向きもされず。

インターンから企画はもともと出来レースだったと聞かされたダヘは働く意義を見失いかけ…強い酒を一気飲み。出来レースだとわかっていたのに応援したダヒに突っかかり、ただ真っ直ぐな彼女を殴りそうになったところをジウに止められる。コインで少額の儲けが出たと知り、ウンサンの家に押しかけ慰められたダヘは、忘れていた2時間前の記憶を思い出す。暴走を止めてくれたジウにカラオケの選曲を褒められるが、NGワードを口走ったジウに頭突きを繰り出し、彼女の額には真っ赤なあざができていた…。

■見どころ

第2話では非正規社員という立場にうんざりしているダヘに機会が巡ってくるも、結局は出来レースだったと知り、自分よりも若い正規社員に結局はすべて持っていかれてしまう悔しさが描かれる中、近寄りがたい上司ジウとの急接近が描かれた。

物語全体で重要なキーワードであるコイン投資だが、第1話のラストでウンサンがコイン投資に勧誘し、第2話の時点ではダヘが手を出し始め、少額の儲けを出す程度に留められ、本格的にジソンもコイン投資を始め全員が転機を迎えるのは次回以降の目玉になりそうだ。また、第2話冒頭では夢の中でウンサンの娘が登場(配役は兄妹子役で知られるキ・ソユ)。ここまではダヘを中心に物語が描かれてきたが、ウンサン、ジソン、そしてジウについて、第3話以降どう掘り下げられていくのか期待が高まる。

前クールに放送された「メリー・キルズ・ピープル」が安楽死というシリアスな題材で視聴率に伸び悩んだため、人生の起死回生を描く本作が、当時間帯ドラマとしての起死回生となるかも合わせて見守りたい。

今回の韓国での視聴率は全国1.7%だった。(ニールセンコリア調べ)(【9月6日視聴率TOP10】

MBC金土ドラマ「月まで行こう」は、9月19日21時50分より「メリー・キルズ・ピープル」のっ後続作として放送され、韓国ではWavveなどで配信される。日本での配信・放送予定は未定だ。

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