「終幕のロンド」草彅剛は遺品から故人の思いを汲み取り、根気強く遺族の説得にあたる【第2話ネタバレと第3話予告】

生前整理見積もりの依頼人・こはる(風吹ジュン)は娘・真琴(中村ゆり)への思いを樹(草彅剛)に語り、涙した。それを知らない真琴は樹が母親に何をしたのかが気になる。「終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—」(毎週月曜、22時、カンテレ・フジテレビ)2025年10月27日、第3話を放送する。予告動画が番組公式サイトで公開されている。
「終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—」とは
「終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—」は、シングルファーザーで、遺品整理人が仲間とともにときに孤独死した方の特殊清掃や遺品整理から、依頼主と直接向き合う生前整理まで、さまざまな事情を抱えた家族に寄り添っていく、心温まるヒューマンドラマだ。その第2話が20日に放送された。
感情がぐちゃぐちゃな女性達の悲鳴に一人ずつ丁寧に対応する樹(草彅剛)
遺品整理の現場で、父親が留学費用をどこかに用意したまま死んだと信じて暴言を吐く中学生の里菜(山下愛織)、生前整理を頼んだこはる(風吹ジュン)の娘への思い、真琴(中村ゆり)が不信感から発する言葉、現場でのクレームに耐えきれずに一人落ち込むゆずは(八木莉可子)たちに樹(草彅剛)が一人ずつ丁寧に対応する姿が光った第2話となった。ただ、仕事を強いるのではなく、強い説得に「こんな人となら働きたい」という意見もネットで見ることが出来た。樹(草彅剛)の息子・陸(永瀬矢紘)がいじめを受け、反撃するのだが…
27日に放送される第3話では、樹の父親としての姿に焦点があてられる。学校でいじめを受けてしまっている陸が事件を起こす。相手に怪我をさせたらしい息子に対してどんな言葉をかけるのか?第1話放送前から大反響
第1話は祝日の13日に放送されたが、その日は朝から草彅剛が番組に多く出演してドラマを宣伝した。その甲斐あって、放送前にも関わらず、「#終幕のロンド」「#草彅剛」がトレンド入りを果たし、放送後にも65,000ポストを超える反響があったという。第2話放送後の反響の気になる。樹(草彅剛)の心を揺らす真琴を演じる中村ゆりのコメント公開
13日に放送された第1話では、まだまだ、樹のことを信頼していない真琴だが、第2話で徐々に樹の優しさに触れ始める。演じる中村ゆりは「真琴にとっては、樹さんとの出会いや、大切な人との別れがあり、何より自分自身に向き合わなければいけなくて、頼りなく流されがちだった彼女がどう変化していくのかを、リアリティーを持って演じたいと思いました」と意識しているという。大変な撮影を乗り切るリフレッシュ方法として「どんなに遅くても少しでもお風呂に浸かる事、動物の動画を見る事、差し入れの美味しいスイーツを食べること」だと話している。中村ゆりのコメント全文は番組公式サイトに掲載されている。スピンオフドラマ「愛と妄想のロンド」が配信中
遺品整理会社「Heaven’s messenger」で働くスタッフたちの裏側、そして、大企業グループ・御厨家の意外な一面が描かれる「愛と妄想のロンド」が、第1話「運命ラヴァーズ」が2025年10月13日(月)23:09~2026年1月5日(月)22:00、第2話「新・御厨家の味」が2025年10月27日(月)22:54~2026年1月5日(月)22:00までTVerで配信される。第1話は塩野瑛久、第2話は月城かなとが主演する。■第2話ネタバレあらすじ
画集『ギリアスの実』を取り戻そうと『Heaven’s messenger』を訪れた真琴(中村ゆり)は、突然、目の前で涙を流し始めた樹(草彅剛)を不審に思い、母・こはる(風吹ジュン)が悪徳遺品整理業者にだまされているのではないかと疑いを抱く。翌日、生前整理の見積もりとともに、画集を返しにこはるの家に樹は出向く。そこにはこはるから連絡を受けていた真琴も来ていた。真琴は不信感から樹にきつい言葉をかけてしまう。
陽だまりに包まれたベンチでこはるの作ったおにぎりを食べた樹は、妻に先立たれ、悲しみのどん底にいた過去の自分と、近い将来、母親を失って悲しみに暮れるであろう真琴の姿が重なってしまうと話す。樹の優しさに触れたこはるは、真琴と画集にまつわる思い出を語り始める。画集は真琴の父親が真琴の誕生日にお祝いとして渡したものなのだが、真琴は自分たちを捨てた父親からのものと感じ取り、画集を投げ返したのだという。
一方、海斗(塩野瑛久)、ゆずは(八木莉可子)、碧(小澤竜心)の3人は、木村遼太(西垣匠)から、亡くなった父親の遺品の中から700万円を見つけてほしいと依頼される。聞けば、海外にバレエ留学する妹・里菜(山下愛織)のために父親が残したお金だという。里菜へのLINEに金が用意できたから家に来てくれと書かれていたといい、絶対にあるはずだという。しかし、見付からない。もともと兄妹で探しても見付からなかったのだ。時間が経つにつれ、里菜の態度が硬化してゆく。1日目には見付からず、ゆずはは里菜からの酷い言葉に疲れ果てていた。そんなゆずはに、遺族が感情を向けられるのは自分たちしかいないからと遺族の言葉を大切にしてほしいという。
翌日、樹も加わって、遺品整理を進める。しかし、700万円は出てこなかった。里菜の怒りは最高潮に達し、『Heaven’s messenger』の人達が盗んだという。あまりの暴言にゆずはたちは色を失うが、樹は「警察を呼んでくれてかまいません」という。遼太は「こんなにまで調べてもらって」というが、里菜は全く納得していない。そこで、樹は持ち帰ったものを全て再調査するので待っていて欲しいと願いでた。
樹の息子・陸(永瀬矢紘)は頭にこぶを作っていた。樹が聞いても「転んだ」というだけだった。陸の学校に真琴が絵本の読み聞かせで訪問した。一人で寂しそうにしている陸に声をかけたが陸は走って行ってしまった。
真琴の夫・利人(要潤)は御厨ホールディングスで自殺者が多い件を隠蔽するように、父である剛太郎(村上弘明)に命令されていた。どうやらライターの波多野(古川雄大)が遺族を回って、取材しているのだ。自殺者の一人は、『Heaven’s messenger』の社長・磯部(中村雅俊)の息子・文哉も含まれている。ただ、磯部は10年前にマスコミにひどいことを書かれたので、波多野に会いたくないと思っていた。
樹たちが懸命に遺品を再調査する。徹夜仕事となったが、結局、700万円は見付からなかった。翌朝、遼太と里菜に告げる。里菜は怒ったままだ。里菜の留学費用についてはマンションを抵当に借金したこともわかる。そして、樹は、ゆずはと碧が遺品の中から見つけた“父親の思い”を里菜たちに告げる。それは、夜間道路工事の警備についていた父親の里菜への思いを示すものだった。給与明細を見る限り、1日も休まず働き、食事も節約していたこともわかる。たぶん、留学費用を振り込む期限までに、病気にならなければ貯められる感じだった。そのことを聞き、里菜は崩れ落ちた。
真琴は樹を呼び出した。母親のことで樹に詰め寄るが、小春からの依頼で樹は何も言えない。真琴は自分だって優しくなりたいのだといい、「母に何かあって手遅れになったらあなたのせいですから。絶対いに許さない」と立ち去る樹にいう。樹は小春に電話をかけ「もう隠し通すのは無理かも知れません」と告げた。
■第3話あらすじ
ある日の朝、樹(草彅剛)が朝食の準備をしていると、陸(永瀬矢紘)が浮かない表情で腹痛を訴える。病院ではなく学校にいくことを選択した陸は渋々登校するが、学校へ送り届けた樹は、いつになく小さな息子の背中に心配を募らせる。真琴(中村ゆり)がこはる(風吹ジュン)の体調に疑いを抱き、不安を感じていることを悟った樹は、こはるにもう一度2人で話し合うよう勧めるが、こはるは固辞する。
そんななか、読み聞かせのため再び陸の通う小学校を訪れた真琴は、陸がいじめを受けている現場に出くわす。なぜ自分だけ嫌なことをされるのか分からないと涙を見せる陸に、真琴は思わず自分と利人(要潤)の関係を重ね、あることをアドバイスする。しかしそれが、後に問題を引き起こすことになってしまう。
磯部(中村雅俊)の元には、10年前に息子の文哉が自殺した一件について話を聞かせてほしいと、再び波多野(古川雄大)が訪ねてくる。過去の苦い経験からマスコミを一切信用していない磯部はすぐさま波多野を追い返そうとするが、波多野は、そんな磯部を煽り、揺さぶりをかける。
カンテレ・フジテレビ 2025年10月13日スタート。毎週月曜日22時放送「終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—」。出演:草彅剛、中村ゆり、八木莉可子、塩野瑛久、長井短、小澤竜心、石山順征、永瀬矢紘、要潤、国仲涼子、古川雄大、月城かなと、大島蓉子、小柳ルミ子、村上弘明、中村雅俊、風吹ジュン ほか。番組公式X(Twitter)アカウントは「@shumaku_rondo」。
◇カンテレ・フジテレビ「終幕のロンド —もう二度と、会えないあなたに—」番組公式サイト
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