「三国志外伝　愛と悲しみのスパイ」第13話：密偵の死が司聞曹を揺るがす（全17話）｜ネタバレあらすじ

NHKBS時代劇（BS4K）で11月30日（日）、BSでは12月4日（木）ほかで放送する三国志ドラマ「三国志外伝　愛と悲しみのスパイ-風起隴西-」（原題：風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-）第13話では大事な参考人・高堂秉（こうどうへい）が自害。荀詡（じゅんく）が死の真相を追求する。第13話ネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介。［ステレオ2か国語放送（主：日本語吹き替え／副：中国語）| 字幕放送有り］YouTubeにて予告動画が公開中だ。
※あらすじはネタバレとなっているので、気になる方は見どころと豆知識をチェックして、あらすじは視聴後の確認用としてください。

本作は、「風起洛陽～」の原作者・馬伯庸の小説を超一流キャスト・スタッフで映像化した作品。主人公の陳恭は、蜀の間者「白帝」として敵国に潜入するが、疑惑の的となり、義兄弟の荀詡によって真実を証明すべく奔走。誰が味方で誰が裏切り者か、彼らが命がけの情報戦に挑む。➡【時代背景】、【全話あらすじと見どころ】

■第13話見どころ
魏の間者であった高堂秉が自害したことで、司聞曹にいる登場人物たちの動きに変化が訪れる。突然の自害に違和感を覚える荀詡（じゅんく）、何かを隠すように自害で処理するよう強要する陳恭（ちんきょう）。そして高堂秉の死の真相に荀詡が近づいていることに焦りを覚える馮膺（ふうよう）。第二北伐計画を阻止しようとする李厳が動き出す中、それぞれの心理戦から目が離せない。

■豆知識：策士・馮膺
馮膺は、ドラマに登場する蜀の諜報機関「司聞曹」の幹部で、史実の三国志には登場しない架空のキャラクター。ドラマでは荀詡と陳恭の上司で、冷徹で策略家として描かれている。その地位から蜀漢の情報を魏に流している人物として荀詡が初めから怪しんでいた人物の一人が馮膺だ。

馮膺は魏の郭淮（わいかく）と繋がり、いくつもの計略を鎖のように重ね相手を陥れる連環計を用いて李厳を排除しようと暗躍する一方、楊儀と共に青萍（せいひょう）計画を遂行している。怪しまれないように、李厳の腹心となったと語る馮膺だが、本当の目的は一体何か。幾重にも重なる罠を仕掛け、内部抗争を操る馮膺に対し、間者の謎を追う荀詡と父の仇に燃える陳恭たちが、どんな抗争を繰り広げるか着目したい。

■キャスト
陳恭（ちんきょう）： チェン・クン 陈坤 ［声：諏訪部順一］
荀詡（じゅんく）： バイ・ユー 白宇 ［声：森川智之］
馮膺（ふうよう）：ニエ・ユエン 聂远 ［声：東地宏樹］
李厳（りげん）：イン・ジューション 尹铸胜 ［声：岩崎ひろし］
孫令（そんれい）：チャン・ユエン 常远 ［声：島川直］
柳瑩（りゅうえい）：アンジェラベイビー 杨颖 ［声：釘宮理恵］
翟悦（てきえつ）：スン・イー 孙怡 ［声：宮本侑芽］
ほか



※24話版を視聴してあらすじを紹介しています。視聴後調整致します
■第13話ネタバレあらすじ
馮膺を擁護する李厳
皇宮から戻る馬車で、狐忠は、李厳に「司聞曹を陳恭に任せれば馮膺は不要では？」と聞くと、李厳は一人に力を集中してはいけない、要するに李厳も陳恭も抱えることがこの先も安定だと話した。そこへ、馬車の前に馮膺が現れ、命を助けてもらった謝辞を述べ、屋敷に案内したいと申し出る。馮膺の案内で訪れた屋敷は贅を凝らしたもので、馮膺は李厳が休めるために用意したから、ここで休養して欲しいと申し出た。

高堂秉に近づく陳恭
荀詡が歩行の練習をしていると、陳恭がやって来た。高堂秉に会って来たという陳恭は、荀詡がきつくあたっている事を知り、「尋問は私情を挟まず冷静になれ。いっそ、私に任せるか？」と顔色をうかがった。

一方、李厳はお気に入りの琴を奏でていると、馮膺が柳瑩を伴い現れた。李厳は喜び、柳瑩のために作った詩を渡すと、柳瑩はいきなり手をつき、幼い頃に両親を亡くし、身寄りがない自分に情けをかけて欲しいと頭を下げた。李厳は柳瑩を見捨てないと言うと、彼女の手を取り笑顔を向ける。その頃、荀詡と陳恭が食事をしていると、裴緒（はいしょ）がやって来て、高堂秉が自害したことを報告する。

高堂秉の自害
高堂秉自害の一報を聞いた荀詡と陳恭は牢へ向かう。高堂秉の死体から、彼は机の脚を割り、その破片で喉を突いて自害したと思われた。荀詡は自害が考えられなかったが、陳恭は「こうなって都合がよくなった。自害として処理しろ」と耳打ちする。

だが、高堂秉の性格を知っている荀詡は高堂秉が自害すると思えなかった。その上、死体の手には机の脚を割った後にできるはずの傷がなく、しびれ薬を飲まされ自害に見せかけた他殺だと直感する。

黄預が陳恭と共闘？
天水では、黄預（こうよ）が郭淮（わいかく）に連れてこられ、陳恭の素性を告げられていた。黄預は、陳恭のせいで五仙道が壊滅させられたと恨んでいた。しかし郭淮は、五仙道が受けた被害は大きかったと言いながらも、陳恭と協力し、計画を遂行するよう命じた。そして、皇帝が五仙道を国教にする考えがあると話し、陳恭へ恨みがあるだろうが、大局を乗り切るよう告げる。

その頃、陳恭は李厳不在の屋敷に赴き、柳瑩（りゅうえい）に会いに来ていた。高堂秉が死んだことで、柳瑩の素性を漏らす人はいないから安心するよう告げ、柳瑩が李厳から送られた詩を見せると、いつか脅迫するネタにしようと懐にしまった。そして、近々馮膺を捕らえると話し「3年間この時を待っていた」と闘志を燃やす。そして柳瑩から馮膺を罠にハメるため、情報伝達ルートを聞き出し、柳瑩は「青石谷の赤岩峰」だと教えた。

馮膺の裏切り
馮膺は、荀詡から、陳恭が高堂秉を自害で処理するよう言っていることを知り、荀詡に陳恭の言う通りに行動するよう指示する。その後、馮膺の元に楊儀（ようぎ）が訪ねてきて、二回目の北伐決定を知らせた。「そろそろ網を引く時」と言う楊儀。馮膺は、青萍（せいひょう）計画の目的は、李厳の制圧であり、馮膺自ら李厳の腹心になったことを教えた。

しかし、このことは、諸葛亮にも知られていない。露呈すれば自分たちの命は奪われ、司聞曹にも被害が及ぶと馮膺は決心を鈍らせていた。それでもやるしかないと楊儀に説得される。そして馮膺は面倒事を抱えていると告白。陳恭が父の死に馮膺が関わっていると考えていること、そして荀詡に高堂秉の死への関与を暴かれる恐れがあると心配していた。

陳恭の疑念
その頃、荀詡は自害と報告するよう命じられたことに不信感を募らせ、自ら高堂秉自害の謎の分析を開始する。夜回りが牢の中の高堂秉が死んでいるのに気づいたことから、亡くなったのは、夕食から3時間半の間に死んだことになる。しかし裴緒（はいしょ）は、牢は二重に鍵がかけられ、痕跡を残さず侵入するのは不可能だと説明した。


楊儀と別れた馮膺は、李厳の別荘へと向かった。李厳が、皇帝の密勅から北伐を阻止するための策を聞いたので、馮膺は、“刀を借りて人を殺す”ことを提案する。これはかつて韓信が使った戦略で、魏延が陽動作戦で攻める隙に、丞相は主力を率い、古道を通り奇襲をしかける。その後、長安を狙うというもので、その情報を魏に流し、魏延の部隊を攻撃し、丞相の攻勢を遅らせるというものだった。

その話を横で聞いていた陳恭は、その計画に2つ難点があると指摘。1つ目は、丞相の北伐は最高機密情報なので、もし連絡係が捕らえられたら、情報源である李厳は大罪に問われること。そして2つ目は、諜報機関の情報は虚実が交錯しているので、魏の上層部が情報を信じるか保証がないことだった。しかし、馮膺は、自分が郭淮と繋がっているから、直接連絡できるので心配ないと返答した。

奸計をめぐらす馮膺
時間稼ぎをした後、計画の2段階目は、呉軍に変装した李厳将軍の腹心が、関所を襲い、呉と蜀の商道を断ち切り、呉の侵略だと思わせること。そして、蜀軍が挟み撃ちに合っているように見せかければ、皇帝は諸葛亮不在のため、李厳に解決を求めるだろう。そこで、李厳が呉との戦に備える口実で、呉との前線に兵糧を送り、北伐を覆すというものだった。

この作戦の目的は北伐の阻止だが、表向きは李厳の謀反になってしまう。それでも大業を成し遂げられればと、陳恭も賛成したので、李厳は馮膺の作戦を採用した。しかし、陳恭と馮膺を送り出した後、馮膺の計画を批判する狐忠に、李厳は、馮膺は命を助けた自分への恩返しだと思うが、あまり信用しないようにすると告げる。

※BSにて「風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-」の原題で放送された（全24話版）の全話あらすじはこちらで一覧できる⇒【全話あらすじ】

NHKでは全17話で、BSP4Kが毎週日曜21時から、BSは毎週木曜23時25分からスタート。再放送は毎週金曜17時で予定されている。日本初の吹き替え版４K放送となり、音声は日本語吹き替えと中国語の二カ国語を選択可能。字幕放送も用意されている。

［原題］
风起陇西／風起隴西 –Spy of Three Kingdoms-

［制作］
2022年 中国

【放送予定】
BSP4K 毎週日曜 21時00分　2025年9月7日（日）開始
BS 毎週木曜 23時25分　2025年9月11日（木）開き始予定
※2025年11月より、毎週木曜22時45分に時間変更
BS（再放送） 毎週金曜 17時00分　2025年9月12日（金）開始予定
全17回
［ステレオ2か国語放送（主：日本語吹き替え／副：中国語）| 字幕放送有り］


◇NHKＢＳ 新番組『三国志外伝　愛と悲しみのスパイ』詳細ページ
◇YouTube【公式予告編】「風起隴西（ふうきろうせい）－SPY of Three Kingdoms－」

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