“撮影しながら涙が止まらなかった”―新ドラマ「プロボノ」チョン・ギョンホらが語る“胸を揺さぶる瞬間”とは【制作発表会動画・まとめ】
左から:ユン・ナム、イ・ユヨン、ソ・ジュヨン、キム・ソンユン監督、ソ・ヘウォン、チョン・ギョンホ、カン・ヒョンソク
12月2日(火)14:00より予告されていたtvN 新週末ドラマ「プロボノ:アナタの正義救います!」(以下、「プロボノ」)の制作発表会がオンラインで行われた。会見には、主演のチョン・ギョンホ、ソ・ジュヨン、イ・ユヨン、ユン・ナム、ソ・ヘウォン、そしてキム・ソニュン監督が出席し、さまざまなエピソードを語った。会見の様子をレポートしよう。
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「プロボノ」(프로보노、脚本:ムン・ユソク/演出:キム・ソンユン))は、出世に執着する“インフルエンサー判事”が、ひょんなことからローファームの公益弁護士(プロボノ)になってしまうことで始まる物語。行き場を失った被害者たちの味方となり、その声を代弁する物語。寒い冬、ドラマが持つ“ぬくもり”が多くの視聴者に優しい慰めを届けることが期待されている。
タイトルの“プロボノ”とは “公益のために(pro bono publico)”の略称で、弁護士が社会的弱者のために無償で法的サービスを提供する行為を指す。ドラマではこの理念をそのまま反映し、依頼料ゼロ、売上ゼロの現実の中で公益訴訟に尽力する弁護士たちの世界を描く。
キム・ソンユン監督は「“プロボノ”という言葉は、今では弁護士が毎年無償で相談を行う際にも使われます。ドラマではローファーム内で公益訴訟を担当するチームを“プロボノ”と呼びます。法的支援を受けにくい人々にサービスを提供し、韓国社会の主要なイシューを扱う物語です」と説明した。
また、「雲が描いた月明り」「梨泰院クラス」で多くの支持を集めてきたキム・ソンユン監督が手がける初の法廷ドラマという点でも注目を集めている。「毎回ドラマは大変だが、法廷ものは少し楽かと思った。しかしさまざまな裁判官や弁護士、新しいケースが次々に登場するため、キャラクター作りに多くの力を注いだ」と振り返った。
■キャストが語る“プロボノ”の魅力
チョン・ギョンホは、華麗なキャリアと機転の良い弁舌で世論を味方につけ、数十万フォロワーに支持される法曹界の“セレブ”弁護士カン・ダウィット役を演じる。だが、思わぬ出来事をきっかけに、華やかな日常を一瞬で失ってしまう。
彼は「自分とカン・ダウィットはかなり違う。だから普段しない動作をすることで、カン・ダウィットらしさが出るのではと思った。脚本家や監督と初撮影前に何度も話し合い、人物のトーンや声などを細かく作り上げた」と語った。
ソ・ジュヨンは、一度ハマると“オタ活”並みに深くのめり込んでしまう性格を持つ公益弁護士パク・キップム役。
「監督に初めて会ったとき、『最近関心のあることは?』と聞かれ、動物権に興味があると答えました。ちょうど1、2話が捨て犬のエピソードだったので、演じることができて本当に嬉しかったです」と喜びを語った。
イ・ユヨンは、一流ローファーム“モアンドパートナーズ”の新代表オ・ジョンイン役。「一見冷たく見えるが、さりげない魅力のある人物。強く見えるけれど、微妙に揺れる瞬間がある。そうした魅力を感じてもらえたら」と話した。
ユン・ナムは、プロボノチームで最も長いキャリアを持つベテラン公益弁護士チャン・ヨンシルを演じる。「撮影しながら共感も感動も多かった。社会で生きる誰もが共感できる物語。大変な思いをした分、視聴者にも響くはず」と期待を寄せた。
ソ・ヘウォンは、公益訴訟に直面すると最も戦闘的なエネルギーを放つユ・ナニ役。「年齢にこだわらず、誰に対しても平等に接する人物。暴走機関車のようなキャラクターなので、普段より強めの口調で、不正に対しては我慢しない姿を意識した」と説明した。
カン・ヒョンソクは、かつてはM&Aチーム所属のエリートを夢見ながらも、現実と折り合いをつけてプロボノチームに入った“生活型”公益弁護士ファン・ジュヌを演じる。「いつも頑張っているのに、意図せず周囲に迷惑をかけてしまう人物。カン・ダウィットのようなかっこいい弁護士に憧れているキャラなので、その点を楽しんでもらえたら」と語った。
■チームワークも抜群
ソ・ジュヨンは「撮影中、本当にみんなが心を一つにしていると感じた。エンディングのシーンでも、何も言わなくても全員が同じ方向を見つめていた」とチームワークの良さをアピール。
チョン・ギョンホも「全員が善意を持っている。何より“一つになろう”という意志が強いので、無理に仲良くなろうとしなくても自然と距離が縮まった。性格もバラバラな5人が集まって大変なことも多かったが、本当に楽しく撮影できた」と振り返った。
■「私ひとりが動けば、世界は変えられる」
最後にソ・ジュヨンは「『プロボノ』には“それでもやる”という精神がある。“私くらい動かなくても”ではなく、“私ひとりでも動けば世界は変わる”というメッセージです。撮影しながら涙もろくなって、私自身もたくさん励まされた。ぜひご覧いただきたいです」と呼びかけた。
◇YouTube|tvN「프로보노」제작발표회(制作発表会動画一覧)
◇tvN「프로보노」HP
「プロボノ:アナタの正義救います!」は6日21時10分よりtvNで初放送、その後Netflixにて独占配信される。