「ばけばけ」ヘブンの孤独が吉沢亮を遠ざけ、髙石あかりは距離を縮めた…第11週ネタバレと第12週予告

09時05分ドラマ
©NHK

知事(佐野史郎)の娘・リヨ(北香那)のプロポーズを断ったヘブン(トミー・バストウ)。ヘブンの信念“人と深く関わらない”ということが、錦織(吉沢亮)の気持ちを傷つけてしまった。NHK朝ドラ「ばけばけ」の第12週「カイダン、ネガイマス。」(12月15日~12月19日)のあらすじとみどころを紹介。予告動画は番組公式サイトに公開されている。



朝ドラ「ばけばけ」とは
「ばけばけ」松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語だ。その第11週が12月8日から放送された。

判明したヘブン(トミー・バストウ)の過去

知事(佐野史郎)の娘・リヨ(北香那)が自らプロポーズしたことで、ヘブンは自分の過去を話し始める。それは錦織(吉沢亮)も知らないことばかりだった。ヘブンが結婚した相手は、当時、禁止されていた人種の違う相手だった。違法とされる有色人種との結婚で、ヘブンはどん底に落ち、相手もさらにどん底に落ちてしまう。そして、ヘブンは自らを“通りすがり”の人として、恋人とも友人とも“深い”付き合いをしないようにしてしまう。その話を聞いてショックを受けたのはリヨだけではなく、これからはよき友人として付き合いたいと新年に約束した錦織(吉沢亮)もだ。後ろ姿にその悲しみが見えた。

トキ(髙石あかり)の隠せない気持ち

新聞記者からリヨ(北香那)がヘブン(トミー・バストウ)にプロポーズをすることを知ったトキは、ドキドキを隠せない。本人もまだヘブンに対する気持ちには気がついていないようなのだが、ヘブンがどこかに行ってしまう、リヨと結婚してしまうかもと思うと、居ても立っても居られない状態になってしまった。リヨのプロポーズがうまく行かなかった翌日、リヨはトキを尋ね、「先生を射止めるのは大変よ」と告げる。リヨだけが、トキの隠している気持ちに気がついていた。

トキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)は怪談が共通の趣味だった

トキはもちろん、ヘブンの怪談好きも相当なものだということが、15日に放送される第12週で判明する。二人の仲を一気に近づけたのは、ヘブンが悩まされる“金縛り”と“怪談”だ。ドラマがスタートして2ヶ月半がたち、やっと二人の間が進み始める。

【第11週(2025/12/8-12/12)ネタバレあらすじ】

新年を迎えた松江。トキ(髙石あかり)はヘブン(トミー・バストウ)に新年の挨拶を教えていた。そこに錦織(吉沢亮)がやってきて、新年の抱負を教え合うことになった。ヘブンは日本滞在記を書き上げる、そのためのラストピースを見つけたいと語る。その後、ヘブン、トキ、司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)、錦織は花田旅館で松野家、平太(生瀬勝久)たちと新年会に参加する。挨拶をふられたヘブンは、「ツギ、フユ、ワタシ、マツエ、イナイ」と宣言する。お祝いの空気が一変する。

リヨ(北香那)がヘブンのもとに新年の挨拶に来た際、寒さが我慢できずに来年にはいないと言っていたことをトキは告げる。しかし、リヨは「それなら、家に暖炉を作ればいいのだとあっさりと話し、帰って行った。

来年には松江を去る宣言をしたヘブン。ヘブンがいなくなれば、また地獄のような借金生活がはじまってしまう。焦る松野家は、リヨ(北香那)がヘブンを射止めれば、トキも県知事一家の女中になり給料が上がると勝手にリヨの恋を応戦しはじめる。しかし、トキだけは素直に応援できずにいた。それでも司之介たちの手前、リヨを応援する“ふり”をしてごまかした。

そんな中、リヨはヘブンを快気祝いパーティーに招待。トキはそこでリヨが告白するという話を耳にする。新聞記者がリヨのお付きのものから聞いたというのだ。その話を聞き、トキはなぜか落ち着かない。

その頃、快気祝いパーティーではまさにリヨがヘブンに告白していた。リヨの自分への想いを知ったヘブンは、返事の前に自分の過去を聞いてほしいと話し始める。ヘブンが語りはじめたのは、アメリカ時代に経験した一人の女性との思い出だった。それは、ヘブンの心に今も深く刻まれた大切で悲しい記憶だった。移民としてアメリカにやってきたヘブンは安い下宿に住んでいたが、新聞記者として正式に採用されると、そこの下働きの有色人種のマーサがお祝いしてくれた。一緒に暮し始め、マーサと結婚したいと思うが、真摯なシティでは人種の異なる結婚を禁止していた。それでも一緒になったのだ。神父は最後の誓いの前に「まだ、今なら引き返せる」というが、二人は強行した。

ヘブンが自分の過去をリヨや錦織に語っていた頃、トキは胸のモヤモヤの答えもわからずサワの元にいた。そこに司之介が合流し、サワ(円井わん)もリヨの応援をすることになってしまい、トキのモヤモヤが加速する。

一方、ヘブンの話は過去の結婚生活に差し掛かっていた。有色人種との結婚によって、ヘブンは会社を首になり、自責にかられるマーサは自暴自棄になり犯罪を繰り返す。二人は愛しながらも、別れることにした。そして、それ以来、どこにいっても深い人間関係を作らないようにしていると話した。

リヨの恋が終った。ヘブンは過去を話した余韻が抜けず、アメリカにいるイライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)に想いをはせる。翌朝、出勤するトキの前にリヨが今までの応援のお礼に現れる。お礼のついでに発したリヨの「先生を射止めるのは大変よ」という一言に、トキは動揺する。

一方、ヘブンを迎えに来た錦織の様子がどこかぎこちない。錦織はヘブンに「先生にとって自分はどんな存在か」と尋ねる。ヘブンは“良き通訳”“良きお世話係”といい、いつもありがとうとうが、錦織は気落ちしていた。

ヘブンは金縛りに遭う。トキとウメでなんとか金縛りの説明をする。幽霊が来ているということを理解したヘブンは母親に会いたいとあえて金縛りにあうような状況を作る。そしてそれは成功するが、現れた幽霊は錦織だった。

朝、錦織は迎えに現れなかった。ヘブンは英語の授業で“どうして彼は迎えに来ないのか?”“なぜ、いつものようにいないのか?”と疑問をぶつける。

【第12週(2025/12/15-12/19)あらすじ】


■第56話(月)

ヘブン(トミー・バストウ)は連日、金縛りに遭っていた。トキ(髙石あかり)はヘブンにお払いを勧めるが日本語ではなかなか伝わらず、肝心の錦織(吉沢亮)も、なぜかヘブンを避けて迎えに来ないためトキは成す術がなかった。しかし数日後。出勤前の錦織をトキが訪ねる。錦織から聞いたお払いの英語の説明をトキが伝えるとヘブンは興味津々。トキはヘブンと錦織の代わりに通訳を頼まれた正木(日高由起刀)と、お払いにでかける。

■第57話(火)

大雄寺でお払いをうけるヘブン(トミー・バストウ)とトキ(髙石あかり)、正木(日高由起刀)。大雄寺の風情が気に入ったと伝えるヘブンに住職(伊武雅刀)は、大雄寺に伝わる怪談「水あめを買う女」を語る。住職の怪談に感銘を受けたヘブンは、すっかり怪談に魅了される。もっと怪談を聞きたいと興奮するヘブンに、トキは自分が怪談好きであることを打ち明けたいと思うが、一歩踏み出せずにいた。

■第58話(水)

ヘブン(トミー・バストウ)に怪談好きであることを告げたトキ(髙石あかり)。ヘブンは興奮してトキに怪談を求め、さっそく披露することになる。「タダアナタ、ノ、ハナシ。アナタ、ノ、コトバ、デナケレバ、イケマセン」。トキに期待の眼差しを向けるヘブン。トキは部屋を暗くし、ろうそくをヘブンの目の前に置く。そして火を灯し、トキは「鳥取の布団」を語り始める。

■第59話(木)

トキ(髙石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)の怪談語りから一夜明けた。二人ともまだまだ話し足りない、聞き足りない!ヘブンは学校を休むと言い出すほど。また夜に怪談を話す約束をとりつけ、二人はそれぞれ仕事に取り掛かる。中学校では錦織(吉沢亮)が正木(日高由起刀)からヘブンが怪談に関心があると聞かされる。錦織はトキに協力を依頼しようと思うが、それはヘブンの帰国を早めることだと気づいてしまう。

■第60話(金)

トキ(髙石あかり)はヘブン(トミー・バストウ)のために、大雄寺に「水あめを買う女」を聞きに訪れる。花田旅館では、夜な夜なヘブンと怪談を語る喜びを平太(生瀬勝久)たちに伝え、トキは幸せの最中にいた。そんなトキの元に、錦織(吉沢亮)がヘブンのために怪談を話してほしいと頼みにやってくる。既に話し始めているとうれしそうなトキに、錦織はある不安を告げる。

■スタッフ他


作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌: ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
出演:髙石あかり,トミー・バストウ,吉沢亮,小日向文世,伊武雅刀,朝加真由美,池脇千鶴,岡部たかし,前原瑞樹,渡辺江里子,木村美穂,さとうほなみ,円井わん,杉田雷麟,日高由起刀,下川恭平,他

 <総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
   (土)午前9時45分~11時[1週間分]

NHK朝ドラ「ばけばけ」番組公式サイト
NHK朝ドラ「ばけばけ」番組公式Twitter @asadora_bk_nhk

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