「プロボノ」ユン・ジェミョン、“孤独な老人が娘と孫を得る”名台詞に法廷も視聴者も拍手【第4話ネタバレ】
12月14日放送のtvN土日ドラマ「プロボノ:アナタの正義救います!」(프로보노)第4話では、障害を持つ少年キム・ガンフン(イ・チョンム)をめぐる裁判が一つの決着を迎える。一方で、主人公カン・ダウィット(チョン・ギョンホ)自身に深刻な疑惑が浮上し、物語は緊張感を一気に高めた。Netflixでも配信中のこの回のあらすじと見どころを紹介する。(ネタバレあり)
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■キャスト➡キャスト・キャラクターを人物相関図・画像付きで徹底紹介
カン・ダウィット役:チョン・ギョンホ
パク・キップム役:ソ・ジュヨン
オ・ジョンイン役:イ・ユミョン
チャン・ヨンシル役:ユン・ナム
ユ・ナンヒ役:ソ・ヘウォン
ファン・ジュヌ役:カン・ヒョンソク
ほか
■第4話(ネタバレあり)
ダウィットは事件を単なる個別訴訟に終わらせず、公益問題として世論に訴えるため記者会見を実施。「この控訴審は予選にすぎない」と語り、ヨンサン病院とそのトップであるチェ・ウンサン会長(ユ・ジェミョン)を相手取った次の法廷闘争を宣言した。会見に同席したガンフンは、言葉少なながらも自らの存在を示し、社会に問いを投げかける象徴的な存在となる。
しかし幼い依頼人を前面に出す戦略をめぐり、チーム内では対立が表面化する。パク・ギップム(ソ・ジュヨン)は「ガンフンを利用したメディアプレーはやめるべきだ」と訴えるが、ダウィットは「結果を出すためには必要だ」と突き放す。理想と現実の衝突は、彼女が夜に剣舞(カルチュム)を舞う場面で象徴的に描かれる。言葉にできない葛藤と怒りを、身体の動きとして爆発させるこの演出によって、ギップムの内面はより鮮烈に可視化された。
裁判の焦点は、一審で退けられた「生命の平等」という抽象論から、「障害を持つ人が日常生活で実際に被っている不利益」へと移っていく。ダウィットは現場検証を提案し、裁判官(イ・デヨン)と相手側弁護士ウ・ミョンフン(チェ・デフン)を車椅子に乗せて移動を体験させるという異例の方法に踏み切った。「これはたった2キロだが、ガンフンは毎日この距離を移動している」という言葉は、法廷に重い説得力をもたらす。ガンフン自身も「僕は自分の障害に慣れている」と静かに語り、その言葉は胸を打った。
裁判は続き、相手側ウ弁護士はガンフンの母チョン・ソミン(チョン・セッピョル)に対し、侮辱的な質問を浴びせる。これに対しダウィットは、チェ・ウンサン会長を証人として申請。ウ弁護士は「悪質な裁判引き延ばしだ」と反発するが、チェ・ウンサンは出廷を受け入れる。
やがて証人として出廷したウンサン。ダウィットは、ウンサンが未成年の妊婦を出産へ導いた行為を「生死への介入」と非難するが、彼女は「支援だった」と主張し、責任を否定する。
その後、障害で学校に通えなくなったガンフンがウンサンに「どうすれば他の子のように生きられますか」と問いかける。するとウンサンは「もう一度裁判を開いてほしい」とだけ言い残す。
再審でウンサンは、彼とガンフンがオンライン囲碁の友人関係にあったことを明かし、ガンフンとその母を支えることを誓う。そして訴訟取り下げを求め、ガンフンの母ソミンを養子に迎えると宣言する。
「孤独な老人に、頼もしい娘としっかり者の孫を一度に得る機会をくれませんか?」という彼の言葉に、法廷は拍手に包まれた。さらにチェ・ウンサンは、障害のある学生のための学校建設を約束する。
だが物語は希望だけで終わらない。終盤、パク・ギップムのもとに「カン・ダウィットは殺人犯だ」という匿名のメッセージと動画が届く。そこには、多額の金が入った箱を受け取り、満足そうに笑う彼の姿が映し出されていた。命を救った弁護士に突如浮上した深刻な疑惑は、正義と信頼が揺らぐ次回への大きな引きとなった。
■第4話見どころ
第4話は、「正義と偽善」「利用と支援」というテーマがより鮮明になった重要回。ダウィットが「この裁判を社会的闘争に変える」と宣言し、子どもの権利と障害者の尊厳を世論に訴える展開は圧巻だった。とくに車椅子での現場検証のシーンは実際的かつ象徴的で、ドラマ全体で最も強い説得力を持つ場面となった。一方で、ギップムの葛藤が剣舞(カルチュム)で描かれる演出も印象的。静と動で内面を可視化する脚本と演出の巧みさが際立った。
ガンフンが母ソミンとする口論や自殺を止めるシーンには泣かされたが、法廷終盤でのウンサン(ユ・ジェミョン)の証言と告白は、彼が単なる敵役でないことを示すエモーショナルな逆転シーン。ガンフン母子を「家族」として迎えたいと言うくだりや、「孤独な老人が娘と孫を得る」という名セリフはSNSでも大きな話題に。拍手で包まれる法廷シーンは、これまでの社会派テイストに温かみを加える名場面だった。
しかし、ラスト数分の「ダウィット=殺人犯疑惑」という衝撃の映像で一気に雰囲気が反転。信頼と倫理を揺るがす大問題が提示され、第5話への期待を最大限に高める“クリフハンガー”として見事に機能した。
放送後、視聴者からは「車椅子体験シーンに感動」「社会問題をここまでリアルに描けるドラマは稀」など、高い支持。一方で「正義を掲げるダウィットの行動が危ういほど戦略的」「ギップムの心情が痛い」と、登場人物の矛盾に共感と議論が起きている。
ウンサン(ユ・ジェミョン)の圧倒的な演技に対し「圧巻」「敵でも憎めない」と演技賞級との声。エンディング映像に関しては「まさかの展開」「人間ドラマなのにサスペンス級の引き」とSNSで盛り上がった。
なお、ガンフンとその母についてはこちらで詳しく紹介している。
➡車椅子の少年役で注目 パク・ボゴムの子役イ・チョンムの存在感
➡新人女優チョン・セッピョル、障がい児を育てるシングルマザー役に涙
vN「プロボノ」第5話は、12月20日放送、その後Netflixにて配信される。
◇tvN「프로보노」HP