権力の座を巡る西太后と光緒帝の確執のはじまり「蒼穹の昴」第2話予告と前回のあらすじ-NHK

2010年10月03日08時08分ドラマ
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10月3日NHK総合テレビで「蒼穹の昴」第2話が放送、予告動画が公開されている。地上波放送からは吹き替え版となりぐっと見やすくなったと評判のドラマ、西太后役の田中裕子自らの声での吹き替えとあって更に芝居に迫力が増している。

前回、光緒帝の師である楊喜楨(ようきてい)から公衆の面前で権力を光緒帝に譲るように進言された西太后は、体面を保ちつつもなんとか実権を手放さぬように画策する。そこには血の繋がりはないながらも、西太后と光緒帝の間に親子の愛憎のドラマが描かれる。
一方、宦官として西太后の傍らに仕えるようになった春児(チュンル)が義兄弟の契りを交わした梁文秀の過去も明らかになる。権力と富を得るために中国全土から多くの人が目指す北京の宮中に、数奇な星の命運に導かれた二人の将来を暗示する出会いの物語が紐解かれる。

<第1話 あらすじ>
突然刃物を持った少年・春児が現れ「かあちゃん、絶対助けてやる」とつぶやくとその後は絶叫、暗転。その後倒れる春児の介抱をする占星術師の老婆・白太太(パイタイタイ)の言葉で春児が宦官となるため自らを切断した事がわかる。宦官とは後宮に仕えるために去勢された男性の事である。そして白太太は春児が昴の星に守られ、その手にこの世の宝を手にすると告げる。
時は下って光緒14年(西暦1888)、科挙の状元を祝う宴に梁文秀が招かれ、それを物陰から京劇役者となってその場に居合わせる春児が見守る。祝いの杯を授けるのは時の権力者である西太后、皇帝である光緒帝は臨席している。光緒帝は3歳で即位するものの、その時からずっと実権は西太后にあった。ある時光緒帝の教育係の楊喜楨が西太后に権力を譲るよう上奏し、驚きと不満を抱きながらも「光緒帝が皇后を迎えたら」と西太后は答える。西太后は自分の姪である喜子(きし)を皇后にさせるべく近づけるが、光緒帝はあまり気が乗らない。
西太后は、血の繋がった我が子ではないものの真心込めて育てた光緒帝がいつしか自我に目覚めて巣立ちを迎えている事に複雑な思いを抱く。この先、光緒帝の存在と自らの権力にどう折り合いを付けていくのか、その対立は西太后や光緒帝の側近の思惑も巻き込んでいく。

<第2話 見どころ>
やはり気になるのは前回楊喜楨に権力の座を明け渡すよう言われた西太后が光緒帝に対してどう動くのか、というところ。西太后を中心とする守旧派の腹心・栄禄(えいろく)と宦官の統領である李蓮英らの思惑をチェックすると今後の西太后側の動きが更によく理解できる。
もう一つの軸となる春児と文秀は、いかにして義兄弟となるべくした環境があったのかが中心に描かれる。この部分は原作とは異なるオリジナル設定となっているので、原作を知るドラマ初見の場合は新鮮に映るだろう。ドラマ独自の人間関係により春児と文秀の絆がどう育っていったのかに注目。また、1話冒頭で自ら浄身(宦官になること)をしてしまった春児がその後どうやって宦官となるべく育てられたかも見どころだ。オープニングで登場する謎の女性ミセス・チャンも話に絡んでくる。この女性は宮中とその場所以外での物語を繋ぐキーパーソンとなる。

「蒼穹の昴」第2話「母と子」は3日(日)よる11時から放送。予告動画は、番組公式サイトの「あらすじ」で視聴出来る。


あらすじ|NHKドラマ「蒼穹の昴」

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