令和に蘇ったハセヒロ版“狂四郎”の色気が話題に 長谷川博己当たり役誕生「眠狂四郎」ネタバレあらすじ
3月24日(火)にNHKスペシャル時代劇では長谷川博己が主演する「眠狂四郎」(22時~23時30分)が放送され、令和に復活した“狂四郎”に時代劇ファンが歓喜した。続編を願う声も寄せられた。NHK ONEで見逃し配信中だ。
混血として生まれた狂四郎
24日(火)、長谷川博己主演で放送されたNHKスペシャル時代劇「眠狂四郎」は、老中・水野忠邦と水野忠成の対立が激化する中、青い瞳を持つ謎の素浪人・狂四郎が必殺、円月殺法で悪を斬る新たな“眠狂四郎”物語。本作での狂四郎は、ただの剣豪ではなく、混血として生まれ、社会から疎外され、孤独と虚無を抱えた男。主演を務めた長谷川博己は、冷たさ、孤独の中に色気を纏い、人間離れした危うさと、見事な剣裁きを披露した。
隠れ切支丹を巡る“血と信仰”のミステリー
このドラマの核となるのが、隠れ切支丹弾圧の闇と、狂四郎の出自の秘密が絡み合った。黒島結菜演じる隠れ切支丹の茅場静香は、狂四郎の正体を知りつつ、祖父で隠れ切支丹の弾圧を試みる松平主水正(坂東彌十郎)から狂四郎を守るため奔走。狂四郎と静香の“血で繋がる悲劇”が深い人間ドラマを生み出した。剣豪・戸田隼人との死闘
そして、狂四郎と言えば手に汗握る鮮やかな殺陣裁きが見どころとなるが、本作でも長谷川博己の長身が鮮やかに闇夜に舞った。次々と襲ってくる幕府や備前屋からの刺客との戦いでは、狂四郎の青い瞳が獲物を捕らえる獣ように光る演出などもあり、張り詰めた空気から躍動する手に汗にぎる殺陣シーンとなった。そして剣豪・戸田隼人(髙橋光臣)との死闘は、一瞬の爆発力や円月殺法のキメの美しさが際立った。狂気を纏った長谷川博己に視聴者も釘付けとなり「狂四郎の色気が凄まじすぎる!」「長谷川博己の当たり役」と評判も上々。シリーズ化や映画化を期待する声も持ち上がった。
■ネタバレあらすじ
文政期の江戸、老中・水野忠邦(木村了)が家慶お付きの老中となったため、将軍・家斉から葵の御紋が入った束帯雛を下賜された。これにより、権勢を振るっていた老中・水野忠成(西村まさ彦)と忠邦との権力争いが激化することになる。ある日、眠狂四郎は忠邦側近の武部仙十郎(宅麻伸)から、忠邦を狙う刺客を斬るよう密命を受ける。狂四郎は忠邦の妾を装った間者を斬り捨て、さらに、密に束帯雛を持ち去ろうとしていた間者を倒した。その刺客はロザリオを持っており、刺客が隠れ切支丹であることが判明する。
狂四郎は、このロザリオに刻まれた「茅」の文字から、間者の妹・茅場静香を探し出す。静香は兄の死を知りながら、切支丹信徒を守るため、豪商・備前屋(神保悟志)に助けを求めていた。しかし、備前屋は、狂四郎が信徒の存在を知ったことに危険を感じ暗殺を決意する。一方、忠邦と対立する忠成も、狂四郎を排除しようとし、大目付・松平主水正(坂東彌十郎)を通じて、奉行所で評定所留役を務める剣豪・戸田隼人(髙橋光臣)を差し向けるのだった。
さらに、狂四郎が用心棒として出入りする賭博場で出会った女盗賊・女狐(菜々緒)が狂四郎への恨みを理由に、狂四郎や狂四郎の右腕、金八(森永悠希)を襲撃してくる。そんな中、越前屋は信徒を守るため、秘薬を使い狂四郎暗殺を実行。狂四郎は次々襲い掛かる刺客を斬り捨てながら、負傷し気を失う。戸田に助けられた狂四郎は、松平主水正に出会う。一方、暗殺現場に居合わせた静香の従者・喜平太(今野浩喜)は、狂四郎が落としたロザリオと静香のロザリオが同じものであることを発見する。
狂四郎が持っていたロザリオは、実は静香の母の姉、つまり静香の“伯母”の形見だった。この伯母は、かつてバテレンと結ばれ、混血の子を産んだ。しかし、その事実を静香の祖父である松平は決して許さなかった。武家の家にとって混血の血を引く子の存在は恥とみなされ、松平はその子を探し出し、密に葬りさろうとしていた。静香は隠れ家に戻っていた狂四郎に、祖父から逃げるよう江戸を離れて欲しいと申し出るが、狂四郎は再び権力争いの渦中へ戻って行く。
静香が狂四郎の隠れ家におり、彼女も切支丹だったことが松平の耳に入る。そんな中、切支丹を擁護している備前屋が取り締まりにより燃やされてしまう。備前屋は忠成に取り入るため信者をかくまっていたことが判明する。忠成の弱みを握ろうとする武部、武士の威信を守るため娘の子供を殺そうとする松平。狂四郎は理不尽を斬るため、束帯雛をもって松平の屋敷に乗り込んでいく。
そこへ、争いを止めようとする静香が、松平に毒を盛られ倒れてしまう。狂四郎は、松平側の刺客・戸田との死闘の末、円月殺法で勝利。「無想政宗 毒牙となりてお前を斬る」と告げ、松平を斬りつけた。静香は金八が持ってきた解毒剤で一命をとりとめた。狂四郎は、束帯雛を“キリシタンと引き換えだ”と言って忠成に戻し、再び闇夜に消えて行った。その孤高の背に、続編を望む声が重なっている。
■スタッフ
長谷川博己
黒島結菜
髙橋光臣
森永悠希
今野浩喜
菜々緒
佐藤江梨子
原沙知絵
本田博太郎
神保悟志
西村まさ彦
宅麻伸
坂東彌十郎
■スタッフ
原作:柴田錬三郎
脚本:酒井雅秋
音楽:池瀬広
制作統括:谷口卓敬、髙橋練、土田真通
プロデューサー:土井健生
演出:一色隆司
◇NHK「眠狂四郎」番組公式サイト