吉岡里帆×オダギリジョー×中村ゆり、文豪・谷崎潤一郎の“危険な愛憎劇”を描くNHKドラマ「デンジャラス」制作開始

05月13日12時00分ドラマ
オダギリジョー、吉岡里帆、中村ゆり

NHKは、2027年1月スタートのドラマ10「デンジャラス」(全10話)の制作開始を発表した。原作は、作家・桐野夏生による同名小説。文豪・谷崎潤一郎を取り巻く女性たちの愛と欲望、嫉妬と執着を描いた衝撃作を、「燕は戻ってこない」の脚本家・長田育恵が現代的エンターテインメントとして映像化する。



主演を務めるのは、吉岡里帆。谷崎の代表作『細雪』の主人公のモデルとなった重子役を演じる。さらに、重子の姉であり谷崎の妻・松子役に中村ゆり、そして“危険な男”谷崎潤一郎役にオダギリジョーが決定した。

物語の舞台は昭和2年。大阪・船場の資産家令嬢として育った姉妹、重子と松子は、官能的な小説を書く作家・谷崎潤一郎と出会う。明るく華やかな姉・松子に対し、重子は控えめで楚々とした女性。しかし彼女は、自分の心の奥底に“怪物のような自分”が潜んでいることを自覚していた。ダンスホールで谷崎と踊った瞬間、重子は「この人だけは本当の私を見抜いてくれる」と確信する――。

本作では、谷崎が“愛した女をモデルに小説を書く”という癖を持つ男として描かれる。女性たちは「次は誰が描かれるのか」と互いに疑心暗鬼になり、嫉妬や憎悪を募らせていく。そして彼女たちの感情や人生までもが、谷崎の小説に支配されていくという、スリリングな人間ドラマが展開される。

デンジャラス主演の吉岡里帆は、「谷崎潤一郎の作品にはいつか触れてみたいと思っていたが、まさか谷崎本人と対峙する役が来るとは思わなかった」とコメント。「色っぽく、過激で、悲哀と愛憎に満ちたデンジャラスな世界を楽しんでほしい」と意気込みを語っている。

また、制作統括の板垣麻衣子氏は、「人間の業と欲をあぶり出す桐野夏生の傑作を、素晴らしいキャストとともにドラマ化できることを嬉しく思う」とし、「誰もが心の中に飼っている“デンジャラスな自我”を描く大胆なエンターテインメントになる」と期待を寄せた。

演出は「青天を衝け」「エール」などで知られる黒崎博が担当。昭和初期を舞台にした濃密な愛憎劇と、豪華実力派キャストの競演に早くも注目が集まっている。放送は2027年1月よりNHK総合「ドラマ10」枠でスタート予定。NHK ONE(新NHKプラス)での同時・見逃し配信も予定されている。