Netflix「なりすましの鼠」制作発表会 リュ・ジュンヨル、ソル・ギョング、イ・ギュヒョンらが“全員で爪を噛む”ポーズ披露

08月20日15時02分ドラマ
写真:NETFLIX Korea公式Xより

Netflixオリジナルシリーズ「なりすましの鼠」(原題:들쥐)が8月28日の世界配信を前に、20日、ソウル・麻浦区のホテル ナル ソウル Mギャラリーで制作発表会を開催した。YouTubeにて会見動画が多数公開されたのでくわしくレポートしよう。

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会見には主演のリュ・ジュンヨル、ソル・ギョング、イ・ギュヒョン、そして「ボイス~112の奇跡~」「客 -ザ・ゲスト-」「呑金/タングム」「ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え」など数々のジャンル作品を手がけてきたキム・ホンソン監督が登壇。韓国の伝承を現代サスペンスへと再解釈した本作の魅力や撮影秘話が語られた。制作発表会では、全員で爪を噛むポーズも披露した。

韓国の伝承「爪を食べたネズミ」が現代スリラーに

「なりすましの鼠」は、「ネズミが人間の爪を食べると、その人間になる」という韓国の有名な民間伝承をモチーフにした追跡スリラー。➡特集【「なりすましの鼠」を2倍楽しむ】

正体不明の存在“野ネズミ”に、名前・顔・身分・財産、そして人生までも奪われた小説家ムンジェ(リュ・ジュンヨル)が、闇金業者ノジャ(ソル・ギョング)、刑事スニョン(イ・ギュヒョン)とともに真犯人を追う物語だ。

原作はルドビコ作家の同名ウェブトゥーン。脚本は『模範家族』『TEN』のイ・ジェゴン、演出はキム・ホンソン監督が担当する。

監督は作品についてこう説明した。「原作ウェブトゥーンには背筋が寒くなるような恐怖があります。イ・ジェゴン作家が、それをダイナミックな追跡劇として再構築してくれました。私自身も主人公に感情移入し、“野ネズミに会いたい”と思いながら脚本を読み進めました」

リュ・ジュンヨル「続きが知りたくて原作まで読んだ」

主人公ムンジェを演じるリュ・ジュンヨルは、作品との出会いを振り返った。「まず設定が本当に面白かったんです。子どもの頃に読んだ昔話を現代版にするという発想に惹かれました。脚本も先の読めない展開で、続きが気になりすぎて原作ウェブトゥーンまで読んでしまいました」

本作で彼は、人生を奪われたムンジェと“野ネズミ”という1人2役に初挑戦している。演じ分けについては「大げさに違いを見せるよりも、性格や表情、声のニュアンスなど繊細な違いを積み重ねた」と明かした。「電話で会話するシーンなど、声だけでも視聴者が驚くポイントがあります。イースターエッグとまでは言いませんが、細部まで見返すと楽しめる仕掛けがあります」

ソル・ギョング「英雄も超能力者もいない」

闇金業者ノジャ役のソル・ギョングは、本作最大の魅力を「普通の人間たち」であることだと語った。「この作品には英雄も、超自然的な能力者もいません。どこか欠けている人たちが物語を動かしていく。その不安や恐怖を描いているところが面白かったです。ムンジェと一緒に真実を推理しながら進む没入感は相当なものです」

さらに初共演となったリュ・ジュンヨルについては、惜しみない賛辞を送った。「本当に可愛い後輩です(笑)。現場でもたくさん助けてもらいました。彼は徹底的に準備してくる俳優で、僕の役についても次々とアイデアをくれる。その提案から生まれたシーンもかなりあります」車内での撮影が多かったことから、移動中も演技論から日常の話まで数多く語り合ったという。

リュ・ジュンヨル「この出会いは人生の財産」

その言葉を受けたリュ・ジュンヨルも、長年共演できなかったソル・ギョングへの思いを語った。「以前にも一緒に作品をする機会はあったのですが、スケジュールが合わず実現しませんでした。この作品で出会えたことに大きな意味があります」「どんな意見を言っても受け止めてくださる、本当にオープンな先輩です。どんな共演者と作品を作るかは、結果以上に大切だと思っています。このタイミングでソル・ギョング先輩と出会えたことは、これからの人生の糧になるでしょう」

会場でも二人の息の合ったやり取りは終始和やかな雰囲気を生み、フォトタイムでは互いに冗談を飛ばし合う場面も見られた。

イ・ギュヒョン、10kg減量の裏側を告白

会見で最も笑いを誘ったのは、刑事スニョン役のイ・ギュヒョンによる体重管理のエピソードだった。当初、喧嘩が強く荒々しい刑事だと思い込み、筋肉を増やすためにバルクアップして撮影現場へ向かったという。しかし――。「監督に『なんでそんな体になったの?』『もっと鋭くなきゃダメだよ』と言われて、本当に焦りました(笑)」そこから急きょ減量を開始し、約10kgのダイエットに成功した。

「現代医学の力を借りました。今は有名な3文字(ウゴービ)と4文字(マウンジャロ)、両方試しました。できることは全部やりました。値段は高かったし、かなり体調もきつかったですが、おかげで今も維持できています」思わぬ実名告白に会場は大爆笑。隣にいたキャスト陣も笑顔を見せた。

キム監督は「スニョンは怒りっぽく、神経質で鋭い人物。だから最初から痩せているイメージでした」とフォローし、「イ・ギュヒョンはどんな役にも対応できる俳優だと信じていた」と信頼を寄せた。

“追跡ゲーム”として差別化した新感覚スリラー

近年は人格の入れ替わりや個人情報流出を題材にした作品も少なくないが、キム監督は「なりすましの鼠」の独自性をこう説明した。「題材そのものは見覚えがあるかもしれません。でも本作は“追跡”という形に重点があります。誰かを探し続けるゲームのような面白さがあり、真実へ近づく過程そのものが他作品とは違う魅力です」

イ・ギュヒョンも「個人情報があふれる現代だからこそ、誰かに人生を奪われるかもしれないという恐怖に鳥肌が立った」と語り、現代社会へのリアリティを本作の見どころに挙げた。

YouTube「들쥐」제작발표회制作発表会動画一覧

8月28日、世界配信へ

韓国で古くから語り継がれてきた「爪を食べたネズミ」の伝承を、現代の個人情報社会とアイデンティティの恐怖へと昇華させた「なりすましの鼠」。

リュ・ジュンヨルの初の1人2役、ソル・ギョングとの重厚な共演、そしてイ・ギュヒョンの鋭い刑事像が交錯する本格ミステリーとして、世界のNetflix視聴者を魅了できるか注目が集まる。

Netflixシリーズ「なりすましの鼠」は2026年8月28日より世界独占配信。

kandoratop【作品詳細】【「なりすましの鼠」を2倍楽しむ】