「あなたとは違う恋愛」なぜ2%台から抜け出せない?ソ・ガンジュン×アン・ウンジンの“リアルすぎる恋愛”に韓国視聴者は「胸が苦しい」

10時39分ドラマ
画像:KBSdrama公式Xより

ソ・ガンジュンとアン・ウンジンという人気俳優の共演で、放送前から注目を集めたKBS 2TV土日ドラマ「あなた以外の恋愛」(너 말고 다른 연애)。

ところが、視聴率は初回2.6%、第2話2.8%と2%台で推移し、その後も第3話2.5%、第4話2.6%と伸び悩んでいる。さらに10月3日、「2026年愛知・名古屋アジア競技大会」男子サッカー決勝のために20分遅い放送となった第5話では2.1%まで下落し、自己最低を更新した。➡【10月3日視聴率TOP10】

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「あなたとは違う恋愛」は、10年間付き合ってきたナムグン・ホ(ソ・ガンジュン)とイ・ミド(アン・ウンジン)が、新たな人物や見慣れない感情に出会うことで繰り広げられる、現実的で共感を誘うリアルメロドラマ。➡navicon特集【「あなたとは違う恋愛」を2倍楽しむ】

放送前にはソ・ガンジュンとアン・ウンジンの出演者としての話題性も高く、作品自体も注目を集めていた。それだけに、テレビ視聴率とのギャップが目立っている。

では、なぜ「あなたとは違う恋愛」は視聴率を伸ばせないのか。

■「リアルすぎる恋愛」が週末ドラマには重い?
本作最大の特徴は、10年目のカップルが直面する恋愛の「現実」を真正面から描いていることだ。

ナムグン・ホン(ソ・ガンジュン)とイ・ミド(アン・ウンジン)は、7歳の頃から知り合い、長い友情を経て恋人になった10年目のカップル。互いの性格も生活習慣も知り尽くした2人だが、いつしか恋愛の「ときめき」が薄れ、結婚や仕事、将来への考え方にもズレが生じていく。

第1話から、プロポーズを目前にした2人が別れを選ぶという展開が描かれた。単純な浮気や裏切りではなく、「長く一緒にいるからこそ生まれる疲れ」や「好きなのに一緒にいることが苦しい」という感情が物語の中心にある。

この“リアルさ”こそ本作の魅力だが、同時に視聴者を選ぶ要素にもなっているようだ。韓国の視聴者からは、「リアルすぎて胸が締め付けられる」「自分の過去の恋愛を見ているようで心がヒリヒリする」「スキンシップをしているのに、お互いにときめいていない感じがリアルすぎる」といった共感の声がある一方、あまりに現実的な恋愛模様に「週末の夜に見るには重い」と感じる視聴者もいる。

つまり、共感できることと、毎週楽しみにして見たいことは必ずしも同じではないということだ。

■「もどかしい」が先に立つ展開
もう一つ指摘されているのが、物語の“もどかしさ”だ。

本作は第1話から10年愛の破綻を描き、その後も2人が簡単には素直になれない展開が続く。別れたはずなのに互いを気にかけ、仕事や家族の問題も絡み、さらに別の異性の存在まで加わっていく。

第5話では、その傾向が決定的になった。ミドはホに外泊の理由を説明するが、実際にはハン・テスン(イ・ジュアン)とキスしていたことが明らかに。しかもテスンはミドへの思いを告白し、再び彼女にキスする。

その直後、ミドのもとにホが帰ってくるという、まさに三角関係の修羅場で第5話は終了した。第5話が2.1%まで落ち込んだことで、物語の展開が視聴者を引きつけるどころか、離脱につながっている可能性も浮かび上がっている。

■「ソ・ガンジュンがかわいそう」完璧すぎる彼氏にも賛否
興味深いのは、主演2人の演技そのものには高い評価が集まっていることだ。

ソ・ガンジュンは、長年付き合っている恋人を一途に思い続けるホを繊細に演じ、アン・ウンジンも、恋人への愛情と自分の人生への迷いの間で揺れるミドをリアルに表現している。実際、ソ・ガンジュンとアン・ウンジンは放送前から出演者としての話題性を高め、9月第2週の出演者話題性ランキングでもソ・ガンジュン3位、アン・ウンジン5位に入った。

しかし、その一方で視聴者からは、ホがあまりにも「完璧な彼氏」として描かれていることへの戸惑いもある。優しく、家事もこなし、10年付き合った恋人を一途に支え続けるホ。そんな彼を前に、なぜミドの気持ちが揺れるのか――。
「ホがかわいそうすぎる」「こんな彼氏を置いて、なぜ?」という感情が、ミドへの共感よりも先に立ってしまうと、主人公2人の恋愛そのものに入り込みにくくなる。

さらに、一部では2人のビジュアル面での“恋人としての相性”に違和感を覚えるという声もあり、こうした好みの問題も没入感を左右しているようだ。

■「作品の質」と「視聴率」が一致しない?
ただし、「あなたとは違う恋愛」が不人気作品だと決めつけるのは早い。

本作は放送前から作品・出演者ともに話題性を獲得しており、テレビでのリアルタイム視聴率とは別の場所で関心を集めている。これは、10年目の恋人という設定や、恋愛の倦怠期、結婚への葛藤など、いわゆる“キラキラしたラブコメ”とは異なる作品性が、テレビの土日夜という枠の視聴者層と必ずしも噛み合っていない可能性を示している。

「リアルで共感できる」という評価と、「見ていて疲れる」という評価が同時に存在するのも本作の特徴だ。

■第5話で「ただの倦怠期ドラマ」から動き始めた?
もっとも、第5話は物語が大きく動いた回でもある。

これまで「別れるのか、復縁するのか」という10年カップルの葛藤が中心だったが、ミドとテスンのキスによって、物語はいよいよ「新しい恋愛」の領域へ踏み込んだ。タイトルの「あなたとは違う恋愛」が示すように、ホ以外の男性にミドの心が動くのか。そして、10年にわたってミドを愛してきたホが、この事実を知った時に何を選ぶのか。

第5話のラストでは、キスの事実を知らないホがミドの家の前に到着。ドア一枚を隔てて3人が対峙する直前で幕を閉じた。

「リアルすぎて重い恋愛ドラマ」から、「一線を越えた男女の三角関係」へ。ここから物語のテンポが変われば、低迷する視聴率を押し上げるきっかけになる可能性もある。一方で、視聴者が求めているのが「共感できるリアルさ」なのか、それとも「ドラマならではの胸キュンや爽快感」なのか――。

「あなたとは違う恋愛」は、まさにその分岐点に立っている。

◇KBS「너 말고 다른 연애」HP

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